FCCM2011 回顧

2011年05月14日 | 


おかげさまで、
第4回の評判は、上々のようです。
知人、友人にもたくさん来て頂きましたし、
後日談でも、
いろいろと言葉をかけていただきました。

3年前に第1回目をスタートして、
私自身も、企画段階から関わってきており、
毎回、司会進行役を務めさせて頂きました。

反省点は尽きませんが、
一番に言えることは、相変わらずのスタッフ不足です。
やはり100台を超える参加者と、
会場を訪れる大勢のギャラリー、
そして、開催中の企画内容を考えますと、
今の倍以上のスタッフが欲しいというのが本音です。

しかしながら、その一方で、
これほどの少人数ながらも、なんとか無事に、
そして、回を重ねるごとに知名度があがり、
定着し、好評を頂くようになったことには、
大きく考えて、二つの理由があると考えます。

ひとつは、個々のスタッフのスキルが、
経験を積んだ分だけ上がっているということ。
具体的な部分というよりは、
やはり全体的な目配り、気配りが、
以前にも増して、できているということです。

準備段階から、開催中まで、
皆が、それぞれに意見を出し合い、
スタッフ同士が、互いの意見を尊重し、
妥協し合いながら、漕ぎつけているということです。

ボランティアで、複数の人間が関わると、
仕事的なしがらみが無い分、
余計に主義主張がぶつかり合い、
皆が心からまとまるということは、
まずもってあり得ないことであり、
かといって、ばらばらのままでいては、
イベントを成功させるという大義は全うできません。

こうした集まりは、
いわば趣味の延長とも言えるでしょう。
そして、ひとりひとりが、
自身の仕事以上に、
真剣に熱く遊ぶことを考えています。
お金で縛られないからこそ、
思う存分に、個人個人が主義主張を訴え、
真剣に取り組もうとしています。

そうした中で、ひとりひとりが、
葛藤を抱えながらも、
互いに譲り合うことを意識するという、
大人な対応を見せてきています。
生え抜きで関わってきた私とすれば、
これは実に、嬉しいことです。

回を重ねる中で、無料運営に努めており、
スタッフも限られていますから、
十分な企画運営には、ほど遠いわけですが、
その一方で、
スタッフの心が、意識が、成熟してきていることは、
実に頼もしくもあり、嬉しい限りなのです。

まだまだ足りないところは多々ありますが、
ようやくここへきて、
そうしたソフト面が充実の兆しを見せてきた今となれば、
ずっと関わってきて、
このイベントの成長を見続けてきた私としても、
ようやく、手を離しても良い段階に、
イベントから離れても良い段階に来たのかもしれません。

もうひとつの理由は、続けてこれたということです。
何ごとも、新しいことを始めるということは、
実は簡単なのです。
問題は、そのことを続けていくということです。
継続していくということが、
どれほどに難しいかということを、
まさに、身を持って経験させて頂きました。
続けることで、
いろいろなことが、いろいろな思いが、
いろいろな考えが生まれるものだということも、
発見できましたし、
今は少しだけ、温かい心で感慨にふけることが、
できるようにもなりました。

毎回、同じような取り組みでは、
マンネリ化して飽きられると、よく言われます。
しかしながら、
こうした集まりは、毎回同じでも、
参加者が、そして特に来場者の方々が、
年に一度の集まりを楽しみにして、来てくれています。

今年、特に感じたのは、
参加者以上に、多くの来場者の方々から、
来年もぜひ、そして、これからもずっと続けてほしいと、
例年以上の励ましの言葉を頂きました。
これは実に、嬉しくもあり、有難いことです。

仮にマンネリ化して、飽きられたとしても、
参加者が30、50と減っても、
それはそれで、今と変わらずに、
みんなで力いっぱいに頑張って楽しめばいいじゃないか。
今は、そんな風にも思います。

よくよく考えると、
参加者のため、来場者のためと言いながらも、
本当のところは、
自分自身のために続けているのかもしれません。
最近ではそうしたことにも、あたらめて気付かされています。

先ほども触れましたが、私は、
スタッフとしての一定の役目を終えつつあるように感じています。
ここまでくれば、誰かにバトンを託して、
私自身が、スタッフの輪から完全に離れたとしても、
温かい心で、まるで幼い子を育ててきた親心のような心境で、
このイベントの今後の成長を、
遠くから見守っていけるようにも思います。

地元福井に、
こうした旧車イベントを根づかせる、定着させることが、
私個人としての、
当初からの一番の目的として関わってきたことであり、
これからもますます、このイベントが、
大勢の方から支持され、
ますます愛されることを、願ってやみません。



みなさま、ありがとうございました。




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