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涙が止まらなかった事 2

2021-12-07 10:17:29 | 日記
前回の内容からの続き

そんな中、4ヶ月目くらいだったと思う。
相当メンタルにきていた。

営業は断られるのが仕事だと言うが、訪問販売は毎日何十件、酷い時は百近く人から断りを受ける。

人間、一日中否定されても平気なようにメンタルは作られていない。

中には平気だと言う人もいるが、いわゆる変わった人だ。YouTubeなどで、海外の橋などを命綱なしで渡ったりする、ちょっとイカれた連中。と同じか

あと、大体家を見ればどのような人が住んでいるか分かる。

古い家には年配の人
新築の家には若い人が住む
きれいに整頓された家にはきちんとした人
荒れた家にはだらしない人
派手な家には見栄をはる人
地味な家には飾らない人


話が逸れたが、そんな辛い中一件のお宅に訪問しインターホンを鳴らした。
古いお家できれいに整頓されていた。案の定年配というか、高齢のおばあちゃん。
優しい声で、どうぞと玄関先まで招き入れてくれた。
優しい笑顔でニコニコと話をきいてくれた。
一生懸命説明していると、ご主人さんも出てきた。
同じくニコニコと優しそうなおじいちゃんだった。
結果として、うちで提供できる商品がメリットになる家ではなかったので、販売には至らなかったが。

とても親身に話を聞いてくれた。
何度もありがとう、ありがとうといいながらニコニコと話を聞いてくれた。

何故か涙が込み上げてきた。
傷付いた心を優しいおじいちゃんとおばあちゃんが撫でてくれるような気がして、二人に分からないように、涙を隠して説明した。
自分でもなぜこんなに涙が溢れるのかわからなかった。
今思えば余程毎日辛かったのだろう。時々思い出すが、この毎日があったから、今辛いことがあっても頑張れるし踏ん張れると思う。

訪問販売は辛かったが、最高の経験であった。





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