静岡2009国民文化祭キッズアートフェステバルの東部・伊豆地区会場となった10/24・10/25・10/26の三日間、絵本の家では、童話作家、歌手、絵本作家、押し花絵作家、折り紙指導者を招き、当日は親子連れでにぎわい、子ども達の明るい声が絵本の家会場に響き渡りました。先生達は、ほとんどボランティアでのご協力で、この絵本の家での国文祭を開催することができました。とくに、山末先生、植野先生、志村先生、南塚先生、東京からの往復に心からお礼申し上げます。また、志村先生のご主人様は、このイベントのために東京、伊豆高原間を4往復もされています。スタッフもボランティア協力者の方々も表に陰にご支援いただきました。併せて厚くお礼申し上げます。
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10月24日は、童話作家山末やすえさんの自作『あえてよかったね』(くもん出版 定価1260円 絵本の家取扱商品)朗読がありました。この本は、ひ孫からひおじいちゃんおばあちゃんまでの四世代を、ともすると重くなるテーマを明るくいきいきと描いています。さわやかな読後感に浸れる本です。そのあとミニ絵本づくりがあり発表もしました。
午前に行われたのが、折り紙遊び体験。地元で長い間折り紙を研究してきた高橋八重子さん、山下恵子さんが先生をしてくださいました。額縁に入った折り紙作品はそれはそれはすばらしいものでした。 先生は大忙しでした。
子ども達は作品にうれしそう
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10月25日は本格歌手の植野雅子さんの登場。透明感の高い歌声は会場を魅了し、お話しはむかしむかしの世界につれていってくれました。「絵本の家だったから無料で聞けたけど他所だったら一人一万円はとられるね」と感想を述べる人がいましたが、まさしく植野雅子さんの歌と語りは絶品でした。この歌と物語はCD付きの『うたと押し花絵で綴る日本民話』(文芸社 定価2520円 絵本の家取扱商品)でも聞けます。
午後は志村順子さんの押し花絵づくりがありました。犬とネコの絵柄でしたが、この精緻さと美しさはどこから生まれるのか。参加者はその謎解きを楽しみながら作品づくりに没頭し、見事にすばらしい作品を作り上げました。また、地元のタイ&加代のグループ3人もかけつけ、志村さんのアシスタントをつとめ、みんなの指導にあたりました。
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10月26日は風強く大雨。招待していた八幡野幼稚園へ出かけることにしました。幼稚園は子どもが園生の頃行ったきりという南塚直子さんにも新鮮な体験になったことと思います。幼稚園では、まどみちおさん(詩人)との共作『きりんさん』を朗読。まどみちおさんとの作品は何作かありますが、いま話題になっているのは、まどみちおさんが百歳をむかえて、さまざまなイベントが開かれ、作品もクローズアップされているためです。そして南塚さんには、国文祭キッズアートフェステバルの標語「卵」に絵を描く指導をしていただきました。園の先生の協力を得て、園児は嬉々として挑戦、見事に描き上げ発表もしました。描いた絵で多かったのは、「虹」「ハート」「顔」でした。
南塚さんが会ったのは、5歳児。3、4歳児はおもちゃ遊びをしました。おもちゃコンサルタントマスターの田足井みさ子さんの指導のもと、持ち込まれたおもちゃに大はしゃぎしました。