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絵葉書を通して、古き良き時代にタイムスリップ

神戸時計デザイン博物館~国産時計のはじまり~

2019-05-31 20:27:19 | 特集

梅本商会
丹後宮津 ゼニット



雨後の筍のように、軒を連ねていた時計店。
しかし時計の組立・販売は各店で商っておりましたが、
部品は全て輸入品でありました。
例えばファーブル社はスイス出身の大手で、
横浜に拠点を構え、主要都市に部品を卸していました。



ブランドとして一定の地位を獲得していたらしく、
「ファーブル式」と銘打った広告が絵葉書にも登場し、
神戸にも扱う店がありました。
欧米の輸入品を頼っているため、
時計はまだまだ高級品で中流以上か公共施設や店舗と購入に限りがありました。



時計販売会社は、生活水準の向上と販売拡大するため
輸入品の組み立てだけでなく、国産品の販売に力を注ぐようになりました。



現代でも有名な精工舎を始め、名古屋、大阪・京都等の製造会社は、
外国から職人を呼び寄せて技術を学び、
繊細な部品全てを自身の工場で作れるようになりました。



やがて欧米の模造品から、国産時計の時代に一歩前進したことで、
国内の普及率は一気にあがり、格安の時計のおかげで
一般家庭でも生活必需品として受け入れられるようになったのです。



そして世界へ輸出されるほどの
商品が製造されるようになりました。




次回も素敵な絵葉書を紹介します。
お楽しみに!






次回は6月の予定です


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