グッチーの日本寸評

日本を少しでもいい国にしたい、そんな思いで日頃感じたままを綴ってみたい。

東京五輪の前途多難に思う

2021-07-18 19:40:50 | 社会問題

東京五輪の開催については賛否両論、まさに国論を二分しているといっていいだろう。

いや、正確に言えば1:2で賛成派は劣勢のように思う。

政府や五輪組織委はバブル方式とかを徹底し感染防止に努めるというが先日も選手村内部でコロナ陽性者2名が確認されたと聞いてふとダイヤモンド・プリンセス号のケースを想起してしまった。

それに選手村以外にも五輪関係者の中に2桁のコロナ陽性者が発見されたとあってはこれこそが「異常事態」ではないだろうか。

本当に五輪関係者はワクチン接種や所定の隔離期間を遵守しているのか。

心配していたことが徐々に現実のものになっているように思う。

もう一つ心配なのは日本国内全体でも陽性者が急増してることだ。

首都圏の医療機関も今後ひっ迫度を増していくことが予想される。

残念ながら政府の触れ込みであった「(バブル方式により)五輪関係者の中からは感染者は出さない」は会期早々からグダグダ状態である。

今プレイブックそのものの実行可能性が問われているように思うが如何だろう。

東京五輪の前途は相当多難といわねばならない。

 

 

 

 

 


緊急事態宣言発出初日の人流増加に思う

2021-07-13 11:34:46 | 社会問題

12日から東京都は4度目の緊急事態宣言モードに入った。

しかしなぜか巷に緊張感は乏しい。

振り返ってみれば今年に入ってほとんどは緊急事態宣言下かまん延防止等重点措置下の状況だったのだからこれは当然なのかもしれない。

もしも惰性で宣言を発出しているとしたらその効果は限定的と言っていいだろう。

それにしても発出当日の都内の盛り場は昼夜とも人流増加が目立ったということだ。

これは単なる「自粛疲れ」だけではない。

先ごろのコロナ担当相による恫喝まがいの発言や首相の東京五輪の強行開催などが積もり積もって「もう政権の言うことは聞いておれない」という空気がまん延しつつあるのではないか。

政府のコロナ対策は練り直しの時期に来ている。

ワクチン頼みだけでは収束しそうもない・・・。

 

 


追い詰められる五輪組織委員会に思う

2021-07-09 11:08:39 | 社会問題

昨日、五輪組織委員会が東京五輪の首都圏会場における無観客開催を発表した。

五輪組織委にとっては先ごろの酒類提供禁止やパブリック・ビューイング(PV)の中止に続き譲歩、譲歩の連続だが今度は大会関係者数の絞り込みが待っている。

観客はゼロにしておいて大会関係者は全く例外というのもなかなか多くの理解が得られないだろう。

以前事務総長は大会関係者総数について「1万人規模から数千人程度に削減している」と述べていたが早晩その詳細明示に迫られるのではないか。

今更「小出し」などの小細工は通用しない。

本当に最小限の数字を出して世論の審判を仰ぐべきだ。

これは私見だがスポンサー枠というのは認めにくいと思う。

スポンサー自身も国内外とも諸般の事情を十分認識し理解をしているものと思う。

過分の忖度は不要だろう。

それにしても五輪組織委はつらいねぇ・・・、本当に同情するよ。

 


熱海市土石流のその後に思う

2021-07-07 09:22:25 | 社会問題

先週発生した熱海市の土石流災害については今も20数名の行方不明者の捜索が懸命に行われている。

土石流のルートはある程度明確になっているのにこれだけ難行しているのはやっぱりあの土量のせいだろう。

筆者が気になったのは土石流発生個所近くにかって盛り土が行われていた事実である。

誰が考えても盛り土は相当な崩壊リスクになるだろう。

今回事故が発生した伊豆山地区でも3本の土石流危険地域があったがそのうちあの沢だけが土石流事故を引き起こしたのも決して偶然とは言えないだろう。

今回の土石流事故が残した教訓は「盛り土」が大きな危険因子であることだ。

国交相が早速全国の盛り土対象地域の総点検を示唆していたが同感である。

ただコトはさほど容易ではない。

リスクを強調すれば利害関係者は多数顕在化してくる。

代替地を見つけることだって容易ではないだろう。

それでも、たとえ時間がかかってもこの対策は推進しなくてはならない。

とにかく集中豪雨禍は激甚化するばかりだからね。