アイザック・アシモフの『ファウンデーション』を読みおえました。アシモフは学生の頃からのファンで、同書は数え切れないくらい読み返しています。人に貸してはなくなってしまい、買い換えたのも数回目です。
太陽系をはるかに超えて、銀河系全体にひろがり住んでいる遠い未来の人類。そしてそれを統べる大銀河帝国。しかし帝国はすでに衰退に向かって進みつつあり、その後の暗黒時代の到来はまぬがれない運命となっている。
そこに登場したのが数学者ハリ・セルダンと彼が考え出した『心理歴史学』。「暗黒時代の到来はさけられない。しかしその期間を短くすることはできる」というセルダンの主張からファウンデーション(植民地)が誕生する。こうして第二の大銀河帝国の再興へ向かう歴史の幕が開かれたのだが………。
本書はそのとっかかりとなる第一作目です。「SF」といってもアニメのように子供じみた戦闘シーンがあるわけではなく、宇宙を舞台にしたミステリとなっています。
ファウンデーションの活躍もすごいですし、そのファウンデーションにも秘密が隠されています。それどころか(ずっと先の巻でのことですが)心理歴史学そのものにも秘密が隠されていたりします。
もうとにかくすごい。アシモフはすごいです。この後10冊以上続くファウンデーションのシリーズもさることながら、ロボットシリーズもすごいですし、安楽椅子もののミステリだってすごいです。著作はすべて読んでいただきたいくらい。
とまぁ、アシモフについて語り始めるとキリがありません。いくら言葉を尽くしても足りないくらいですし、そこまで書けるほど持久力がないのでこれくらいにしておきます。
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余談ですが、なぜこれを読み返したかというと………その原因はコインランドリー。正月、実家に帰省したときのこと。それも元旦の話です。
古いコタツ布団を洗濯してこい!というお袋からの命令でコインランドリーへいったのですが、あいにくなことに時間をつぶす物も場所もありません。元旦なので当たり前ですよね。
仕方がないので近所の書店へいき「何かないかな~?」と物色することにしました。最初は旅行雑誌でも立ち読みして過ごそうと考えていたのですが、ボケボケと歩いているうちに急に「そういえばファウンデーションがまたなくなってたっけ」と思い出しました。探してみると運良くとりそろえてあったので購入し、コインランドリーにもどってさっそく再読しはじめたのでした。
読みおえたのは昨夜の職場での休憩中のことですので、2週間以上もすぎていますね。この頃はこのように休憩時間や一人での食事中、あるいは寝る前の短い時間をつかって読むことが多くなりました。たまにはたっぷりと時間をとって、読書にぼっとうしたいものです。
読み返してみて「やっぱりアシモフだよな~」と満足感にひたれました。これを機に、シリーズをまた読み返していこうと思います。