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たぶん日記

なんということはありません。

石ノ目

2007-05-01 16:43:36 | 
 乙一の『石ノ目』を読みました。 図書館で借りた短編集です。

 『石ノ目』 目があうと石にされてしまう『石ノ目』のお伽噺。 写真家だった母。 幼い頃に離別。 行方不明。 美術教師になった主人公。 知人と山に入り、遭難する。 孤立した生活をする老女の世話になる。 まるで生きているかのようにみえるたくさんの石の像。 老女は本当にお伽噺にでてくる石ノ目なのか?
 『はじめ』 友達とふたりででっちあげた鶏のヒナ殺しの犯人「はじめ」。 いつしかそれは空想の世界で実在の人物のように生活をしはじめる。 それが当たり前のようになっていたある日、町の地下にはりめぐらされた下水道で子供が行方不明になり………。
 『BLUE』 アジア人の骨董屋でみつけた不思議な生地。 そこから生まれた5つの人形。 王子、王女、騎士、白馬、そして見た目が醜いブルー。 代が代わり、いつからか引き取られていた骨董屋から、プレゼントとして買取られていった人形たち。
 『平面いぬ。』 ある日、軽い気持ちで中国人の女性に彫ってもらった犬のイレズミ。 それがまるで生きているように体中を動きはじめる。 そんなおり、父、母、弟までもがガンで半年の命を宣告される。 犬と自分との対比。

 ひとつ前の記事で紹介した『しあわせは猫のかたち』ほどの感動はなかったのですが、さくさく読めたし悪くなかったと思います。 作品としてはこちらの方が古いようです。

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 著者は1976年生まれなので、私より6つ7つ年下です。 17歳で作家としてデビュー。 大学在学中も執筆。 大学は文系でなく理系。 年下の作家さんが活躍しているのを知るたびに「すごいなぁ」と感動するこの頃です。

 著者の顔写真をみて意外に思いました。 もっとごっつい、どちらかというと太り気味な人をイメージしていたからです。 写っていたのはわりと細身の、よくいる学生風な人でした。

 表紙の裏に「著者の言葉」というのが記されてました。 実にシンプルなペンネームの由来についてです。 ちょっと笑えました。

失はれる物語

2007-05-01 16:21:38 | 
 乙一の『失はれる物語』を読みました。 図書館で借りた短編集です。

 『Calling You』 友達のいない女子高生。 空想の携帯電話。 バグダッドカフェのBGMが着信音。 空想の携帯へかかる電話。 北海道に住む男の子との通話。 2人は出会うことができるのか?
 『失はれる物語』 ピアノをひく妻。 主人公をおそう事故。 片腕以外は失ってしまった五感。 指先しか動かせない。 指だけの会話。 腕の上で奏でられる演奏。 暗闇の中でひたすら思考するだけの自分。 疲れをみせてきた妻にたいして選んだ主人公の決意とは?
 『傷』 小学校の知的障害のクラス。 怒りに歯止めができなくなる主人公。 言葉を交わさない転校生。 傷を移動させる能力。 たくさんの傷をひきうけて死のうとする転校生と主人公はどうなっていくのか?
 『手を握る泥棒の物語』 事業に失敗して資金繰りが苦しい主人公。 金持ちの叔母と娘。 盗みを働こうとして、女性の手をにぎるという膠着状態になってしまう。 一年後、自分がデザインした時計が売れるようになる。 そして再会した女性とは?
 『しあわせは小猫のかたち』 消えてしまいたい主人公。 大学入学で引っ越した先は、殺された女子大生の部屋。 残されていた沢山の写真と白い小猫。 女子大生の幽霊との奇妙な生活がはじまるが………。
 『マリアの指』 母親に見捨てられた主人公とその姉。 快速電車で細切れにされたマリア。 白猫が運んできた指。 生前のマリアの恋人。 指輪。 マリアは本当に自殺なのか? 他殺だとすれば、犯人はいったい?

 中でも『しあわせは~』のラスト、手紙と写真のくだりはホロリと泣けてしまいました。 短編集なのでわりと気軽に読めます。

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上品な人、下品な人

2007-04-29 16:04:46 | 
 山崎武也の『上品な人、下品な人』を読みました。 書店をぶらついていてタイトルに惹かれて買ったものです。

 「集合写真で場所取り」 身勝手で自信のない人ほど、いつもちゃっかり中央にいる。 「寸借詐欺」 タクシーに同乗して料金を負担しない人。 「のぞき見」 手帳や財布、カバンの中をのぞこうとする人。 「店員を召使い扱い」 店の人に憤懣をぶつける小さな暴君。 「手当たり次第、商品に触れる」 きずものになるほど乱暴に扱う人。 などなど。 小タイトルをながめているだけで「あー、いるいる、こういう迷惑な人」とうなずける事例がずらっと並んでいます。

 「職場のあの人が苦手なんだよな~」とか、「今日きたお客、めちゃ感じわるかったよね」とか言いたいとき、具体的に何が嫌だったのか説明に困ることってありませんか? 普段気にはなっていても、できごとを文章として表現しようとするとなかなか難しいものです。 この本では「下品とはなにか」を具体例をあげなから上手に説明してあります。 その面ではとても感心しました。

 しかし。 残念なことに、文章がちょっと高圧的かな?と感じるところが多々あります。 著者は高齢の方らしく、どうように高齢の方を対象として、「下品な年寄りは嫌われるぞ」と戒めの気持ちで論じていらっしゃるようですが、受け取りようによっては「こういう書き方も下品のうちちゃうかなぁ?」と思えたりもします。 じっさい、Amazon.co.jpのレビューでも不評が多いようです。 話半分としても多いくらいですね。

 なにはともあれ、真摯な態度で読んでみれば参考になる内容でした。 中でも「説教をしたがる」とか「忙しがる」とかは、自分にもあてはまるよな~と強く反省。 日々これ勉強ですね。

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ファウンデーションへの序曲(上・下)

2007-04-29 15:31:32 | 
 アイザック・アシモフの『ファウンデーションへの序曲』(上・下)を読みました。

 歴史心理学という分野の可能性を公式に発表した若き日の数学者ハリ・セルダン。 そのために彼は帝国から、反乱分子から、反帝国勢力から狙われることになる。 そしてその道中、あくまでも可能性でしかない歴史心理学を、実用化にむけて努力することになる。 はたしてセルダンは心理歴史学を成立させることができるのか?

 銀河帝国シリーズです。 著作としては晩年に書かれたものですが、設定の年代としてはシリーズの一作目よりも過去の話になっています。 これまでの冒険ミステリ的な要素は維持しながら、アシモフらしい学術的な面も色濃くでている作品です。
 シリーズとしては神格化されたようなセルダンですが、彼にだって若い日があったわけです。 そして何もないところから心理歴史学が生まれたわけではありません。 そうした「リアルさ」、そしてより具体的な設定を楽しませてくれる内容だな~と思いました。
 本作でもまた、意外な人物が登場してファンを喜ばせてくれます。

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パーフェクト・プラン

2007-04-29 15:19:58 | 
 柳原慧(けい)の『パーフェクト・プラン』を読みました。 『このミステリーがずごい!』大賞でダントツに賞賛を受けた作品だそうです。

 代理母として生計をたてている良江。 かつて産み落とした一人目の子供が虐待を受けていると知り、誘拐をくわだてる。 そこに加わったはぐれもの3人の男性とで前代未聞の「身代金ゼロ! せしめる金は5億円!」という計画がはじまる。
 
 展開が気になって一気呵成に読み終えてしまうミステリ作品です。 パソコンやネットについてのちょっとカタイ話がでてきますが、ストーリーそのものは難解ではないので読みやすいはずです。 著者は会社の代表をつとめていて、私よりも10歳もわかい女性。 才能ってすごいなぁと感心させられました。

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太陽の塔

2007-04-26 14:46:49 | 
 森見登美彦の『太陽の塔』を読みました。 図書館で借りたものです。

 京都にすむ大学5年生の主人公、森本。 わかれた彼女を研究対象として過ごすうちに、どんどんと妄想の世界へハマりこんでいく。 夢玉の飾磨。 邪眼の植村嬢。 髭面で超弩級オタクの高藪。 とにかく弱気な井戸。 妄想的債鬼の湯島。 京都を舞台にした、おかしなオタク青年たちの物語。

 文章のテンポというかリズムが良くてサクサクと読めるし、クスっと笑えるところがけっこうあります。 現実とはざまの微妙なあたりを狙った展開や、ときに拍子抜けさせるあたりが好みでした。 これが著者のデビュー作というのですから驚きです。

 先日紹介した『きつねのはなし』はほの暗いホラー的な雰囲気だったのですが、こちらはあっけらかんとした明るい(?)内容です。 何を成すでもない、それでいて「何かができるはず」と自分を過大評価していた、そんな青春時代をすごした方(とくに男性の方)には共感しやすい作品だと思います。

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 森見登美彦といえば『夜は短し歩けよ乙女』で注目を受けています。 これもまた京都を舞台にした青年の妄想的お話らしいです。 図書館で予約してみたら、順番がまわってくるのが4ヶ月先になることがわかりました。 人気やな~。

きつねのはなし

2007-04-25 13:36:13 | 
 森見登美彦の『きつねのはなし』を読みました。 図書館で借りたものです。

 京都。 きつねの面。 胴のながいケモノ。 骨董屋。 本。 背の高い女性。 ナツメさん。 龍の根付。 そして4つの不思議な、ほの暗い物語。

 いくつかのキーワードをそれぞれに散りばめながら、別々であるような、それでいてどこかでつながっているような短編集になっています。
 どの話にも明確な解答があるわけではなく、尻切れトンボのような、もうちょっと何か説明がほしいような終わりかたをしています。 ですが、現実のような非現実のような、微妙なはざまを描いている世界観が私好みでした。

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避暑地の猫

2007-04-21 17:04:40 | 
 宮元輝の『避暑地の猫』を読みました。 読んだのはちょっと前なんですが、ブログの緊急用のネタとしてとっておいたものです。 あんまり遅くになると忘れてしまいそうなので、ちゃっちゃか書いてしまうことにしました。

 舞台は軽井沢。 とあるお金持ちの別荘。 そこに住み込みで働く家族。 尊敬する父親。 優しい母親。 美しい姉。 夏になるとやってくる別荘の持ち主とその家族。 そこにはドロドロとした人間関係がうずまいていた。

 まぁ、よくある話です。 ところどころに淫靡な言葉をちりばめ、そういう意味合いで先を読んでみたくなる作品でした。

 好みではなかったかなー。 読み終えたあと、他の作品を読んでみようという気分になれませんでした。

簡単に断れない。

2007-04-09 13:37:55 | 
 今日は月曜日。 今日から一週間は夜勤です。 昼勤から夜勤へのきりかえの週末は、実際に半日ほど長い休みとなります。 お陰でもう一冊、読み終えることができました。 といっても、アッサリと読めてしまうものでしたけど。

 土屋賢二の『簡単に断れない。』を読みました。 違う本をさがして書店へいき、みつけて思わず買ってしまった一冊です。 大好きなんですよー、土屋教授。
 お茶の水大学で哲学の教授をつとめる著者が、独特のユーモアと視点でもって社会を論ずる、とにかくひねくれておかしなエッセイです。 読んでいると笑いが耐えません。 これが文庫で9冊目になるのですが、飽きのこないシリーズです。
 ただし、タイトルが被っていたり似たようなテーマを扱われていることがあるので、全部をまとめて読んでしまうと飽きがくるかもしれませんが。

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アタマにくる一言へのとっさの対応術

2007-04-09 13:28:48 | 
 日曜日はランチにいったり桜の写真をとりにでかけたりしていたのですが、雲が暑くなってきたので夕方からは部屋でのんびり読書をして過ごしました。 あれほど集中して読書できたのは久しぶりです。 お陰で一冊読み終えました。

  バルバラ・ベルクハンの『アタマにくる一言へのとっさの対応術』を読みました。 フラリと立ち寄った書店でみつけて、おもわず買ってしまった一冊です。
 職場の同僚やお店のスタッフ、あるいはお客からなどによる誹謗中傷、あてこすりやからかいなど、言葉による攻撃はいくらでもあります。 それからどうやって自分の心を守るか。 けっして相手を攻撃することなく、しかし耐え忍ぶばかりではない言葉のテクニックについて記されています。
 揚げ足をとるのではなく、相手のペースに流されることなく、自分の人生を無駄にせずにすむ言葉術。 ありきたりな攻撃の応酬ではなく、攻撃を受け流す方法に着目されていることがとても勉強になりました。

 常日頃から私を中傷してやまない彼女にたいしてさっそく活用してみたのですが、みごとに打ち負かされてしまいました。 トレーニングが必要のようです。 うー。

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new Basic of Web Design

2007-04-05 21:30:20 | 
 今日は一日おでかけでした。 午前中は彼女につきあって病院へ。 お昼はいつもとは違うお店でランチ。 午後からは買い物。 夕方からは馴染みの定食屋さんへ。 休みだけど仕事の日よりもハードだったかも?

 で、関係ありませんが本の紹介です。

 加藤才智の『new Basic of Web Design』を読みました。 図書館でまとめて借りてしまったもののうちの一冊です。
 ウェブサイトを運営していて、ある程度知識はあるけれど、自分がデザインするサイトに満足できていない。 そういう方にはぜひお勧めしたい本です。 かくいう私にとってこの本は大変参考になりました。 「これこれ!これが知りたかってん!」というネタがいくつも掲載してあります。 全くの初心者の方にはまだ早いかも。 あるいは、プロとして運営されている方にはもの足りないかも。

 詳しくはAmazon.co.jpをご参照ください。 いずれ購入するかも?

ウェブユーザビリティ辞典

2007-03-28 12:53:23 | 
 今日は昨日の雨とはうってかわっていい天気です。 暖かいですね。

 ソシオメディア編著の『ウェブユーザビリティ辞典』を読みました。 図書館でまとめて借りてきてしまったものの一つです。

 「ウェブユーザビリティ」を簡単にいうと「ウェブサイトを見にくる人にたいしての優しさ・使いやすさ・親しみやすさ」でしょうか。 ウェブ初心者、幼年者、高齢者、体に障害をもつ方、国籍など、見にくる人の状態や環境にかんけいなく、すべての人が快適に閲覧できるようにサイトを作りましょうね、という心がけのようなものです。

 そのコツはずばり、「見る側の気持ちになって」サイトを作成することです。 過去にいくつか、私なりに考えながらウェブサイトを作ってきたのですが、読んでいる上で「そうだよなー」とうなずけることや「なるほどなー」と改めて勉強になることがいくつかありました。

 しかしです。

 「全ての人が心地よくみれるサイト」なんてなかなか実行できるものではありません。 それは「全ての人に好かれるような聖人君子であれ」と言っているようなものです。

 例えそのための知識と技術があったとしても、時間や労力、場合によってはコストの問題があります。 たいしたことを掲載するわけでもない、ほんとうに趣味ていどの小さなサイトをひとつ作るにしてもけっこうな時間がとられます。 プランニングし(いくら趣味のサイトであっても、一応のプランぐらいは立ててから行動にうつします)、おおまかなデザインを考え、雛形をつくるために画面をにらみつけながらキーをうち、推敲のためちまちまちまちまとあっちを変えこっちを動かし、肩こりや頭痛と戦いながらの作成です。

 そこでさらに「音読ソフトに対応できるように」とか「英語でのフォローもできるように」とか「画像は控え目に、でもアッサリしすぎない程度に」とか、はては「古いバージョンのブラウザでも支障なくみれるように」とか「多機種のブラウザでも支障なくみれるように」とかとかとか、そこまでしようとおもったらいつまでたってもウェブサイトは公開できやしません。

 なんてちょっと熱くなってしまいましたが、本書がいいたいのはたぶん「できる範囲でいいから頑張ってそうしてみてね」ということなんでしょうね。
 たしかに、誰でもかれでもウェブサイトを作れるようになった現在では、ユーザビリティの「ユ」の字も実行できていない、わけのわからないサイトが星の数ほど存在しています。 というか、考慮していないサイトの方が多いかも知れません。 そうしたサイトの管理人さんにはぜひ一度は目を通してほしい一冊です。

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ファウンデーションの彼方へ(下)

2007-03-21 20:32:28 | 
 アイザック・アシモフの『ファウンデーションの彼方へ』の下巻を読みました。

 地球探索の旅にでたトレヴィズとペロラット。 しかしそれは全て『ガイア』が仕組んだものだった。 「正しいものを選び取る直感をもつ」トレヴィスは決断を迫られる。 彼が選ぶのは第1ファウンデーションか、第2ファンデーションか、それともガイアなのか?

 シリーズの主軸となっていた数学者セルダンによる心理歴史学。 それにすら疑問をもちだし、おもわぬ結末へともっていく著者の破天荒な筆力。 すばらしい。

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 書くネタは売るくらいあるのですが、とりあえずこの記事を掲載しておきました。 帰宅してすぐに買い物にでたので思考力がかなり低下していて、文章をまとめる気力がわかなかったからです。 ふー。

ファウンデーションの彼方へ(上)

2007-03-20 19:04:57 | 
 アイザック・アシモフの『ファウンデーションの彼方へ』の上巻を読みました。

 滅びたと思われていた第2ファウンデーションは残っている。 今もまだどこかで我々の歴史を操作している……そう主張する議員トレヴィズは、権力者である市長の陰謀めいた計らいにより旅へと送り出される。 その表向きの目的は歴史の中に消えてしまった原始の惑星『地球』を探しだすこと。 最新鋭の宇宙船。 同乗者で考古学者のペロラット。 裏切り者のコンパー。 第2ファウンデーションの実力者ジェンディバル。 ジェンディバルを慕う無学の原住民ノヴィ。 地球をみつけることはできるのか? 第2ファウンデーションの陰謀を阻止することはできるのか?

 この続編は前作がでてから30年後に書かれたものです。 若い頃の著者が記し、一度は安定をみせた世界に、歳経た著者自身が再び波乱を起させます。 いやはや、やっぱりアシモフはすごい。

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 えー、実はもう下巻も読み終えています。 まとめて紹介しようかなぁ?ともおもったのですが、ネタがない日のためにとっておきます。

天狗風

2007-03-14 13:18:22 | 
 宮部みゆきの『天狗風 霊験お初捕物控(二)』を読みました。 読書家Tさんからお借りしている一冊です。 今回お借りしたのはこれでようやく読み終えました。 遅くなってしまってスミマセン。

 神隠しにあう2人の娘。 観音様の姿をした物の怪。 桜の季節におこる怪事件。

 巨大な将棋の妖怪が現れたり、幻の世界に入り込んだりと、二巻目になってさらにアニメっぽさが増したようです。 ヒロインを手助けする喋る猫はそのまんまマスコットキャラクターですし、クライマックスの対決はかなり幻想的です。 正直、好みとはほど遠いのですが、それでも最後まで一気に読みつづけてしまうのは、著者の力量のすごさなんでしょうね。

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