先日、あるテレビ番組の取材ということで、電話が入りました。
受験生にアンケートをとったところ、
鉛筆は青い色のものを使うという人が圧倒的に多かったのだけれど、実際青い色は受験生にとってどうなのか?
気持ちを落ち着かせるということは事実なのか?
またある受験生は、学校の先生から「赤い色の鉛筆は使わない方が良い」を言われたということなのだけれど、
どうしてか?
など質問を受けました。
事実かどうかといわれると、絶対とは言い切れません。
これらの説は色彩心理学の定番であって、
すべての人に100%効果があるということではなく、不特定多数の人に対して
統計上、正解というものであると思います。
青の色彩心理として、
鎮静効果があり、気持ちを落ち着かせるというのは良く知られていることですね。
血圧を下げて、体温を下げて、心拍数脈拍を少なくする。
逆に
赤の色彩心理としては、
興奮作用があり、やる気を起こさせる、闘争心を燃やす。
勝負色としても有名ですね。
血圧、体温を上げて、心拍数を上げます。
時間の経過に関して、心理的な影響があるとされています。
1時間を30分の時間に感じさせる(時間経過がゆっくり)・・・・青の効果
30分の時間を、1時間に感じさせる(時間経過が早い)・・・・赤の効果
落ち着いて、じっくり受験勉強を長時間頑張れるのは青でしょう。
やる気を起こさせて、鉢巻締めて徹夜するならもしかすると赤もよいかもしれませんね。
ただ持続はできませんが。
先生がダメといったのは、赤だと根気がなくなるからという意味で言ったのでしょう。
青は
事務作業や勉強など、長時間単純労力を持続させたい場合にはもってこいです。
逆に赤は、
瞬発力をつけたいときや、一気に頑張りたいとき、えい!っと気合を入れたいときなど、短時間向けです。
これは基本的・テキスト的な色彩心理であって、
本当に色の作用を味方につけるには、
その人一人一人の体調や気分でもかなり左右されるので、
これらの情報を鵜呑みにして、何でもかんでもそれが正しい!と思ってしまうのが危険です。
それらがネットやTVの怖いところでもあるので、
話7割くらいに聞くのがいいでしょう。
そのあたりは、自分に照らし合わせながら、
一つのヒントとして情報を取り入れるのがもっともよいと思います。
マスコミは、決めつけ型の情報を流すのが得意なようです。
私も良くTVを見ますが、たとえばグルメの紹介でも、「美味しい~~~!」と必ず褒めるのは当然ながら
実際その通りというのは???
ためになる情報もたくさんあって参考にしていますが、私は疑いすぎでしょうか?
取材のあと、番組に出てほしいといわれましたが、
露出は最近避けているので、丁重にお断りしました。
決めつけ型で言ってほしいと頼まれそうだったし。
エクリュでは、色彩に関する実践的なお話を交えながら学ぶ
色彩検定対策講座が間もなく開講します。
少人数で、このような現場のホンマの話を聞きながら、独学では決して知ることのできないカラーの世界の扉を開いてみませんか?
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