大垣市環境市民会議事務局ブログ

水の都・大垣で活動する環境市民会議の事務局から、環境にやさしい暮らしの情報発信をしていきます。

草刈りの効用

2012年07月24日 | 環境エッセイ
 梅雨明けした途端、猛暑が3日ほど続きましたが、先週末は雨で涼しくて、少し体が休まった感じでした。
 涼しさに背中を押されて、わが家の雑草はびこる小さな庭の草刈りをしました。
文字通り、鎌で刈るという作業をしないといけないほど、葦とドクダミがはびこって大変な状態になっていました。
奥に生ごみや雑草を堆肥にするコンポストを置いてあるのですが、そこにたどり着けない状態になっていたので、何とかしないと・・・・
といつも横目にみながら、手を付けずにいたのでした。
 ドクダミは生薬として漢方薬の原料になり、お茶としても知られていて、様々な薬効があります。
小さな白い花もかわいいのですが、どうしてもあの強烈な臭いが苦手です。
刈っても刈っても増えるあの生命力が、様々な薬効の元なのでしょう。
せっかくわが家にあるのだから乾燥させて、せめてお茶にしてみたら・・と思ったりしますが、そこまで到底手が回りません。
 草刈りを決行した理由はもう一つ、そろそろ茗荷(みょうが)が収穫できるのでは・・・と思ったことです。
3年前に苗をいただいて適当に植えておいたのですが、今ではどんどん増えて葦と陣地どりをするほどになりました。
そして、昨日背の高い葦と地面を覆うドクダミを抜いたら、茗荷(みょうが)の根元に薄いクリーム色の花があちこちに、
その下にスーパーで買うものと同じ茗荷(みょうが)がしっかり土から顔を出していました。
昨年は2個だけ収穫した記憶がありますが、一昨日は6個獲りました。これからまだ、しばらく獲れそうです。
茗荷(みょうが)は、夏中食卓に欠かせない食材なので、とっても嬉しくなりました。
 ダンボールコンポストで作った生ごみ堆肥を入れて、プランターにミニトマトとパプリカを植えてあります。とても甘いミニトマトがどんどん実っています。
パプリカも立派な実がなっていますが、緑のままなのでピーマンの間違いだったかな?と思って、収穫していただいています。
 プランターやちょっとした地面で少しの野菜を育てるだけでも、草取りや水やりなどの世話が欠かせません。
 野菜づくり、お米作りがどれほど大変かということがわかります。
 土からの恵みに感謝して「いただきます」を、作ってくれた人に感謝して「ごちそうさま」を。
 食卓での作法に感謝の気持ちを込めることが大切だなと思います。
 【Y・O】
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紙パックリサイクルのお話

2012年07月18日 | 環境エッセイ
 
  皆さんは、牛乳や野菜ジュースなど、紙パック飲料を飲まれることが多いと思いますが、飲み終わった後の紙パック、どうされていますか?
 洗って、開いて、乾かして、町内の資源回収やスーパーのリサイクルBOXに持っていくというのが普通と思っていましたが、そうでもないらしい・・・・・
 ということを、先日勉強してきました。
  紙パックの回収率、中でも市場に出て消費された紙パックの回収率は、33%なのだそうです。
 一部は、お台所、工作になど有効活用されるかと思いますが、7割近くが捨てられて焼却されている、その量はおよそ138万9000トンにもなるそうです。(2010年統計)
 飲料用紙パックの原料は、北米やカナダ、北欧の針葉樹林です。
 その森はそこに生息する生き物にも配慮しながら、種から50年以上かけて枝打ち、間伐などの手間暇をかけ育てられているそうです。
 時期が来て伐採された木は、住宅や家具に使われますが、端材は間伐材などと一緒に細かく砕いてチップとなり、紙パックの原料となります
 日本には大きなロール状の原紙で輸入され、紙パックに加工されます。針葉樹の繊維は太くて長いのでとても丈夫、光の影響にも強いので飲料パックに適しています。
 回収してトイレットペーパーなどに再生して使えば、資源の有効活用、CO2排出削減、になります。
 紙パックをリサイクルすると同時に、トイレットペーパーなどの再生製品を積極的に使うことも大切です。
 リサイクルの環は、再生品を使うことで初めて完結します。
 ジュースやお茶などの紙パック、また小型紙パックも増えています。内側にアルミが貼ってある長期保存用のパック以外は、全てリサイクルできます。
 是非、捨てないでリサイクルループにのせてくださるとうれしいです。
  アルミつきの紙パックについては、特殊なルートでリサイクルできますので、また別の機会に書かせていただきますね。


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エネルギー・環境に関するパブリックコメント

2012年07月12日 | 環境エッセイ

 政府の「エネルギー・環境会議」が、2030年のエネルギー・環境に関する3つのシナリオを取りまとめました。

 3つのシナリオとは、概略以下のとおりです。

1  2030年までのなるべく早期に、原発比率をゼロにする。
2 原発依存度を着実に下げ、2030年に15%程度としつつ、化石燃料依存度の低減、CO2削減の要請を円滑に実現する。
3 緩やかに原発依存度を低減しながら、一定程度維持し2030年の原発比率を20~25%程度とする。

そして、政府はこの3つの選択肢について、国民からの意見を募集しています。募集期間は、7月2日~7月31日までの間です。
「エネルギー・環境に関する選択肢」を読んだうえで、HP入力・FAX・郵送の3つの方法で意見を提出することができます。
下記のホームページアドレスにアクセスしていただくと、詳細がわかります。
インターネット環境をお持ちの方は、一度是非、アクセスしてみられると良いかと思います。

http://www.npu.go.jp/policy/policy09/pdf/20120702/20120702.pdf

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2012年7月11日に思うこと

2012年07月11日 | 環境エッセイ

  昨年の震災以降、省エネ・節電が社会全体の目標になりました。
 福島原発の事故は、周辺に住む多くの人々の暮らしを一変させてしまいました。突然わが家と故郷から引き離され、いつ帰れるか未だ見通しが立たない人たちが沢山います。
 事故終息に向けて、大勢の人が危険な作業に従事され、私たちには知らされていないであろう現場の事実も沢山あるのではないか、と想像します。
  日本でのこの悲劇の直後、ドイツでは原子力発電所17基のうち8基を直後に停止し、2020年脱原発を決定、再生可能エネルギーへの転換を進めています。 
 もちろんその道は簡単ではなく、綱渡りのような厳しさが続いているようです。
  しかし、厳しい道であっても、未来の世代に危険極まりない遺産を遺すより、できる限りの努力をして、脱原発に向かって国の政策が進むことを、多くの国民が望んでいるのではないでしょうか。
 大飯原子力発電所の再稼働が、納得できる説明がされないまま決まってから、再稼働反対のデモの参加者が回を追うごとに増えたことが、それを裏付けています。
  この夏の中部電力管内の節電目標は、対一昨年比で5%以上となりました。しかし、大飯原発再稼働により節電目標は、4%以上に改定されました。
 何となく、釈然としません。2030年までに原発をゼロにするという目標に向かって進むなら、大飯の再稼働で簡単に目標値を下げることに、違和感を感じるのです。
  いつでもどこでもなんでも手に入る暮らし、暑さも寒さも我慢しなくてよい暮らし、それはエネルギーや電気を沢山使う暮らしです。
 ありすぎる物と情報でおぼれそうになっている暮らしから、もう少し自然に寄り添い、ない不自由さを楽しめる暮らし、ゆっくりと流れる時間と共にある暮らしに変えていくことが望ましいと思います。
 それは、地球環境に優しい暮らしであり、私たちの命にとっても優しい暮らしのはずです。
  震災によって奪われた多くの命に対して私たちにできることは何かと考えた時、震災が教えるものをきちんと受け止め、未来がどうあればよいかを考え、そこに向かって努力することだろうと考えます。
 個々の人が自分の生きる場所で、自分にできることで努力する、それが死者への手向けであろうと思います。
  今日は7月11日、悲劇の2011年3月11日から一年四か月、私たちの暮らしは少しは変わることができたでしょうか?
  
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ダンボールコンポストチームの会議から

2012年07月03日 | 環境エッセイ
 
 今日は、環境市民会議 ダンボールプロジェクトのメンバーの会議が、事務所である≪エコステージおおがき≫でありました。
都合で欠席が1人あり、9人のメンバーで、活動のあれこれを話し合いました。
 ダンボールコンポストの実践者をどうしたら増やせるか? がいつも課題ですが、
 プロジェクトでは、生ごみ堆肥を使った畑で、野菜を育てる活動もしていますので、野菜の育て方や生育の様子などもいつも話題になります。
 40年間、お米や野菜を育てているメンバーからは、「どうも今年は生育が悪い」とか、「イノシシにお芋の芽を全部食べられてしまった」とか、
 そんな少し悲しい話も出ました。
  農業をするということは、自然と共生するということ。
 自然はやはり大きいので、抗うことなくその様子を見たり聞いたりしながら、根気よく自然の恵みをいただくことなのだな・・・・と感じます。
  私は農業をしたことがないので、大変さを実感したことがありません。
 農業をする人たち、野菜やお米や大豆をつくってくださる方たちを尊敬し、感謝していただくことしかできません。
 でもいつか・・・・そういう人たちの仲間入りをしたいな、という夢だけは、もっています。
 食べることは、生きることですから。
 【Y・O】



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容器包装削減の取り組み「減装ショッピング」

2012年07月02日 | 環境エッセイ

 大垣市環境フォーラムが、6月30日に開催されました。
  講師に、神戸大学大学院教授 石川雅紀先生をお招きし、NPO法人ごみじゃぱんが取り組んでいる容器包装削減の活動「減装ショッピング」についてご紹介いただきました。
「減装ショッピング」は、容器包装の重量が同カテゴリーの他の商品に比べて軽い商品を「減装商品」として推奨することで、「買う」時からごみの問題を考える消費行動を促そうとする活動です。
 神戸で続けてきた活動を全国で初めて、大垣市で今年2月に実施しました。協力いただいのは、
 レジ袋有料化で一緒に活動をした、ユニー株式会社アクアウォーク大垣、株式会社ユタカファーマシー ドラッグユタカ林町店の2店舗です。

  ごみじゃぱんの活動でわかってきたことは、買う時にはごみのことは考えないが、商品を消費して捨てる時になるとごみの多さに気づく、
 そして特にこだわりのある商品でなければ、ごみが少ないという情報を出すことで、ごみの少ない商品を購入する人が増える、ということでした。
 大垣市では4月からプラスチック製容器包装(ボトル・カップ・トレイ)の分別回収が始まり、容器包装ごみがとても多いことに、多くの市民が驚いています。
 分別回収は燃やすごみの減量には有効ですが、洗って保管する手間がかかり、行政コスト(税金)もかさみます。

  そもそも、ごみになるものを買わない 発生抑制 = リフューズが、今最も大切です。
 買い物の時、「その商品からどれくらいのごみが出るかな? 」ということを、ちょっと気にかけてみませんか?
 それでけでも、ごみ減量につながります。 
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