個々は有能なのに、組織になれば凡庸になる。
組織とはそういうものだと思います。
政治の世界でも、企業でも。
相撲界でも。
凡庸なる組織で、才能は独立することでしか己を活かす道はありません。
でなければ独裁的リーダーになるか。
角界の異端児、貴乃花親方。
一連の問題で、評価は真っ二つ。
「貴乃花文書」が明らかになったり、ホームページにメッセージを載せたり。
理事選に出るの出ないの・・・。
まだまだ話題は尽きません。
現役時代の実績は見事な貴乃花。
大横綱・大鵬親方の反対を押し切ってまで理事選に名乗りを上げ、理事となって10年。
改革、改革の声も虚しく、相撲界は不祥事が続いています。
組織の論理は個の理想の前に立ちはだかる巨大な壁です。
正面からぶつかっても跳ね返されるばかり。
貴乃花が一理事として頑張っても何がどうなるわけでもないというのがこの10年だったのでは。
独裁的リーダーになるには理事長になることが必定。
しかしこれだけ組織内に敵を作ってしまってはそれも叶わぬことか。
寧ろ面従腹背、組織の中に入り込み白蟻の如く内部から食い尽くし乗り変わる道を探ることが目的達成の遠回りながらも近道なのでは・・・。
理事選は阿武松親方を当選させて、自らは落選すること辞さずというのが大方の見方ですが、もし隠れ貴乃花派が寝返れば意外な結果となることも。
少なくとも、貴乃花に同調する「白蟻」がどこまで増えているかが判明するでしょうね。
大相撲2月場所場外乱闘篇。
面白いかも・・・。