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お墓と向き合い生死を見つめ直すブログ~富山のお墓レスキュー隊 亀山龍厳~

お墓を建てる石工職人の立場から、お墓について、どんな想いでお墓を建てているのか、などを書いています。

骨瓶の中の小さな石に込められた思い

2016-09-03 23:46:16 | お墓
時々、お墓に納められている骨瓶の中に
小さな石ころや
少量の土が入っていることがあります。

そこに込められた意味をご存じですか?


実はこれ、ご遺骨の代わりに入れている石なんです。


戦死なさった方でお骨を持ってくることができなかった場合や、
幼くして亡くなり火葬の後に何も残らなかった場合、
お骨の代わりに小石や土を入れておく場合があったそうです。


それはその方が戦死した地方の土だったり、
ゆかりのある地の小石や土だったり、
さまざまな理由はあると思いますが、
込められた思いはやはり故人を偲ぶ気持ちだと察します。


納骨堂の中には時々
時が経ちすぎてその謂れ(いわれ)がわからない物が入っていることがあります。

なんでこんなものが入っているのか
ご家族にもわからないこともあります。

しかし私は
「理由がわからない」という理由だけでそれらを簡単に処分することはオススメしていません。

なぜなら納骨堂の中に納められているものには
やはり(当時の)ご遺族の思いが込められている場合が多いからです。

私はそれを知らずと言えどもないがしろにしたくはないのです。

そこに込められた思いは
故人に対するご家族や縁者の優しさだと思うからです。




ですから私は
仮に古いお墓を解体するなどしても、
納骨堂の中のものはできるだけ納骨堂に返すようにしています。

お客様にも
なぜそれが入っているのか
知っている限りの知識を持って推測し、
ご説明しているのです。



石を扱う技術があっても
遺された想いをくみ取ることができなければ
お墓を扱う資格はないのです。






富山のお墓レスキュー隊 隊長 亀山龍厳



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