皆さんこんにちは。
国立病院機構東埼玉病院リハビリテーション科です。
今回は当院回復期リハビリテーション病棟で行っている退院前訪問指導(以下、家屋調査)について紹介いたします。
はじめに、回復期リハビリテーション病棟とは脳血管疾患、大腿骨頸部骨折等の患者さんに対して生活能力の向上と家庭復帰を目的として集中的にリハビリテーションを行うための病棟とされています。
今回紹介する家屋調査は、回復期リハビリテーション病棟の目的である、生活能力向上と家庭復帰のうち、家庭復帰に重要な一項目です。
内容としては、家屋環境を現地で確認し、患者さん一人一人に合った環境調整、住宅改修・介助方法・動作方法や、必要な福祉用具(ベッド、車椅子、ポータブルトイレ、入浴用椅子など)についてアドバイスをさせていただき、安心して家庭復帰していただくことが重要な内容となります。
家屋調査に際しては、医師・看護師・リハビリ担当者・ケアマネージャー・福祉用具業者等が同行し、その場で福祉用具の選定や住宅改修の提案が可能です。
実際の内容
- 玄関前アプローチの段差、手すり
- 玄関の段差・手すりの有無
- 居室(椅子や家具の配置)
- 寝室(ベッドもしくは布団)
- トイレ(様式と手すり・段差)
- 浴室(手すり・浴槽の高さ・シャワーチェアの有無等)
- 階段(段差・手すり等)
主に上記のことを確認します。また、家屋調査で確認してきた動作を病棟での訓練に反映し、スムーズに自宅復帰していただけるようにしております。
以上のように、家屋調査を行い患者さんが安心して家庭に復帰いただけるように家屋環境等を調整していくことが必要であり、当院回復期リハビリテーション病棟では希望される患者さんには家屋調査を実施し、退院に向けて支援させていただいております。
自宅内の段差の高さ等に合わせて訓練を実施しています。