1年程前に、「3Dプリンタと作業療法」を記載して以来の更新になります。
本当はもっと色々な物を作ってみたり、遊んでみたりしたかったのですが、
急に仕事が忙しくなりエネルギーが枯渇していました・・・。
今回作成したのは「ボタンエイド」という自助具です。ご存じない方もいるかと
思いますので、簡単にご説明いたします。
ボタンエイドとは、指先の細かな動きをすることが難しくなり、ボタンを留める事が困難に
なった方にご紹介する道具です。市販品もありますので、参考までに、写真でご紹介します。
昔は先端部分をピアノ線で細工して作製していたこともありましたが、今は通販でも簡単に
手に入るようになっています。便利になりました。
さて、今回作製したボタンエイドはプロトタイプになります。グリップの部分は、利用する
方の状態に合わせてカスタムしていく必要はあります。太さは2mmです。
さて、これをどう使うのかといいますと・・・
まず、ボタンホールに、ボタンエイドの先端を差し込んでいきます
次に、ボタンエイドの穴にボタンを入れ込んで、引っ張ります。
さらに引っ張っていくと・・・ボタンがボタン穴を通過して、ボタンが留められます。
初めにこれを考え付いた人はすごいですね~。
ちなみに、今回の3DプリンタではPLAという植物由来の素材を利用しているのですが、
意外と柔軟性がありますので、ボタン穴に合わせて変形しながら穴を通ることができる
ようになっています。
さて、市販で売っているものをなぜ3Dプリンタで作製する必要があるのかといいますと、
まあ「楽しそうだったから」というのが一番の理由かもしれません。
このデータをWEB上にアップすれば、世界中の人が自由に利用できるわけです。
知らなかった人が、それをきっかっけに生活の質を少しでも上げることができるかもしれませんし、
もっと良いものを作ってくれる人も出てくるかもしれません。ちょっとワクワクしませんか?
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