こんにちは。東埼玉病院リハビリテーション科です。
今回は、リハビリテーションの分野についてです。
リハビリテーションという言葉を聞くと、骨折や脳卒中などのリハビリをイメージする方が多いと思います。
怪我や病気でリハビリテーションに関わったことのある方もおられるでしょう。
しかし、リハビリテーションにはとても沢山の分野がありそれぞれ専門的な知識を持ちながらさまざまな分野でリハビリテーションを提供しています。
リハビリテーションの分野として大まかにこれだけの分野があります。
脳卒中
運動器(骨・筋・関節・神経)
循環器疾患
呼吸器疾患
がん(悪性腫瘍)
内部疾患(腎機能や消化器)
脊髄損傷
切断
神経筋疾患
小児疾患
自己免疫疾患
上記以上に各分野は細分化されています。
さらに、病期によって
急性期:病気になってすぐの時期
回復期:病気の状態は落ち着いたが、自宅に帰るにあたりリハビリが必要な時期
生活期:生活する場において身体の機能維持が必要な時期
に分類されます。それぞれ、必要とされている業務内容が違います。
自宅にお伺いする訪問リハビリ、通っていただく通所リハビリなど院内だけでなく院外でも活躍するセラピストもいます。
各セラピストに得意な分野やこれまで経験してきた分野があり、当院のセラピストも多岐に渡る経験やライセンスを有している方も多くいます。
私自身も、脳卒中、運動器(骨折や人工関節)、呼吸器、がん、新生児リハビリテーションに関わってきました。
また、海外展開事業という海外の病院への派遣も経験しました。
その中で、特に新生児リハビリテーションは特に印象的でしたので紹介したいと思います。
新生児リハビリテーションは昔で言う未熟児のリハビリテーションです。
新生児集中治療室(NICU)でクベースと呼ばれる保育器の中にいる子供達に対して、お母さんの胎内を再現するようにポジショニングをしたり運動発達のチェックやお手伝い、おご両親への抱っこや寝かせ方法をお伝えする事が主なお仕事です。
まだまだ、発展途上の分野ですが医療チームでサポート・支援していく事がとても重要な分野です。
このように、みなさんの知らない分野のリハビリテーションも実は多くあります。
国立病院機構は全国で140の病院、関東甲信越グループ管内では32病院あり、それぞれの地域における的確な役割を担い医療を提供しています。
各地域や各病院の機能によってさまざまなリハビリテーションの分野やセラピストがいます。
もし、セラピストと話す機会がありましたら、経験や得意な分野など聞いてみてください。いろいろな経験や想いを聞けると思います!
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【注意】
本ブログの掲載記事は,個人的な見解を含んでおり正確性を保証するものではなく,
当院および当科の総意でもありません.
引用や臨床実践等は各自の判断と責任において行うようお願いいたします。