今回は先週から引き続き、リハビリテーション科のナースについて紹介させていただきます。
今回は③患者様の心情への寄り添い、④退院計画とご家族とのかかわりになります。
先週にお話したした内容も含まれるため分かりづらいところもあると思いますが、ぜひリハビリ科の仕事について見ていただけると幸いです。
③患者様の心情への寄り添い
回復期リハビリ病棟へ入院される患者様の多くは、退院後も何らかの後遺障害を抱えて生活していくことになります。(もちろんその障害を軽くする、障害がありながらも生活動作を再獲得していく、あるいは環境を工夫して何とか自宅退院・職場復帰を目指す等を行っていくのがリハビリ病棟の役割なのですが。)
しかし障害が残る事を受容するのは簡単な事ではありません。そういった感情の変化に寄り添い、ケアができるのもリハナースの条件と言えます。
またうつ病やせん妄等の精神科疾患や脳卒中後の影響で感情のコントロールが困難になる等の場合は投薬が必要になる場合もあり、そういった状態へのアセスメントができることも大切です。
④退院計画とご家族とのかかわり
後遺障害が残る以上、元の生活に戻れないケースも少なからずあり、自宅退院になるか施設入所となるかを判断する場所としての役割も回復期リハ病棟にはあります。
その判断材料として②で述べた様な病棟生活の様子は、医者が文字として知っているのと、毎日ケアをしているリハナースの体感とは全然違うため、非常に参考になります。家族構成や自宅の状況に応じて、ご家族の負担も考えながら退院計画を細かく立てていきます。
いざ自宅退院となった際も、生活動作毎の注意点とその対策を立てるということに関していうとすべての看護師の専門領域の中で一番細かさが要求されます。
リハビリ入院は基本的に数か月単位の入院になることが多く、患者様はもちろんですが、ご家族とのかかわりも深いものになります。退院後の生活も見据えてじっくりかかわりたいという性格の方は向いているかもしれません。
次週は⑤病棟でのリハビリ訓練、⑥再発予防についての紹介をさせていただきます。
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