先日、我が家のニャンコが短い生涯を終えました。
とっても人懐っこくて
ネコのくせに何だかイヌみたいで
ちゃんと人の目を見ながら話を聞くイイ子でした。
普通ネコという生き物は
死期が迫ると人前からその姿を消して
人知れず死に行くと言いますが
この子は数日前から行方不明になったものの
最期はウチの玄関の前で息絶えていました。
行方をくらましてからは、家族みんなで
「もう会えないかもね」と半分諦めていましたが
形はどうあれ・・最後に会えたのと
力を振り絞って家に帰ってきてくれたことが
本当に嬉しかったですね。
ホント、あの子らしい感じで。。。
火葬してもらうために
指定されたダンボールにニャンコを入れて
お花でイッパイにしてあげて
いざ葬儀場へ。
受付を済ませて動物専用の部屋に向かい
遠隔操作の扉を開けてもらい中に入ると
目の前にドデンと体重計が。
しかも小学生の身体検査で使うような
あんな形の。
それじゃあここに乗せてください、との指示で
箱入りニャンコを台の上に。
重さで火葬の料金が違ってくるらしい。
計量が終わるとすぐ、係のおじさんが
「ではここで終わりですから」の一声。
箱入りニャンコ・・体重計に乗ったままなんですけど・・。
エッ!この状況で!?と思いましたが
どうすることもできず
何だか変な形でウチの家族はサヨナラしました。
私はちょっと動揺して何にも
言ってあげられませんでした。
オカンは最後、箱を撫でながら
「ありがとねぇ、またいつでもおいでね」
と言いました。
火葬場を後にして車に向かうと
とたんに大雨が降ってきました。
私はニャンコがお別れの雨を降らせているのかなと
思いました。
葬儀場を後にし、走り去る車の窓から
ニャンコがいるであろう方向に目を向けて
あぁ・・これで本当にお別れなんだな
もう会えることはないんだな、と思っていたら
オカンがベラベラとニャンコの思い出話をし始め
私はいままでこらえていた
悲しみがピークに達しましたが
家族の前で泣くのがカッコ悪くて
何とかフンバっていました。
でもふと、泣かないで我慢していることには
何の意味のないし・・むしろ泣いてあげる事のほうが
大事じゃないかな、と思った瞬間
涙と鼻水が同時に出ました。
運転手の兄ちゃんはそんな私を見て
ナンダヨ～おまえ～～、なんて言っときながら
実はそのあと私より泣いていました。
傍から見たら、たかがペットと言われるかも知れませんが
我が家にとっては15年も一緒に生活してきた
家族の一員ですからね、そりゃもう
悲しくて仕方ありません！
ウチの甘えん坊の末っ子って感じでしたからね。
でもよく「動物は死んじゃうのがカワイソウで
飼いたくないんだよね」という人もいますが
私はそれも含めて受け入れてこそ
得られるものの方が多いと思います。
まぁ一言でいえば
もう・・・かわいくって、ど～しよう（和田アキ子）
ってのが本音ですね。
にゃんまげ。
