
角川作品40周年記念作品「艦これ 劇場版」のあらすじです。
〜深海凄艦の正体は、艦娘が噛みつかれて感染したウォーキングデッドだったの?〜
これが、私自身の「艦これ」の感想です。
この映画は、TVシリーズを観ていない方は、正直、楽しめないお話です。
TVとの関連部分。
(1)TVでは、序盤に駆逐艦「如月」がウェーク島攻略作戦(史実と同じ)で轟沈してしまい、深海に消えていきます。
その後、生きていいるのか死んでしまったのかは曖昧なまま最終回を迎えます。
(2)TVのお話は、呉鎮守府の防衛がメインの話です。呉を守りきった主人公たちは、今回の劇場版では、
南方の「ショートランド泊地」(史実でも、駆逐艦の多くは、ここからガダルカナル島へ向かいます。)に進出し、敵泊地への夜間攻撃から始まります。
(3)呉で指揮をとっていた「提督」は、登場しません。提督は、「視聴者自身」という設定なので、映像は登場しませんし
アニメでは登場人物として活かされていませんので、外して正解ですね。
(4)その提督に、異例の異動で呉にやってきた主人公「吹雪」には、特別な力があるのでは・・・・ 。
ここからは、ネタバレなので、映画を鑑賞されてない方は読まないで下さい。
1、全身、傷ついた「吹雪」が、海底に沈んでいきます。
撃沈されたのか。
海底に着底すると、一筋の光が…。
2、画面は変わって、「鳥海」を旗艦とする第六戦隊が夜戦を挑むべく、敵泊地へ突する場面へかわります。「伝統の夜戦で、敵を撃滅します。艦隊、増速!亅と、鳥海のセリフで、艦これのタイトル。
鳥海の決死の探照灯照射により、味方の正確な砲撃で敵の戦闘艦は全滅。
敵輸送船団の撃滅に成功します。(ガダルカナル沖合の第一次ソロモン海戦をイメージ?史実と異なり敵輸送船団
は壊滅し、戦略的に勝利。)
ここで、深海凄艦の一隻が二つに割れて、中から女の子が浮き上がってきます。
3、「飛龍」と「蒼龍」の第二航空戦隊を中心に、呉からショートランド泊地を目指す「吹雪」、「睦月」たち。
上空の援護は、泊地の基地航空隊に引き継がれた様子で、「飛龍」などは艦載機を収容されます。
「龍驤」は、念のため、哨戒機を発進させます。「これで、潜水艦から攻撃も大丈夫や〜。」なぜか関西弁。
しかし、ショートランド泊地に近づくにつれて、海面の色は赤くなり、艦娘の艤装に破損が現れ、「龍驤」は、波に引っかかって転びます。
帰りたい。と、声。吹雪はその声に、大丈夫。と。
4、ショートランド泊地は、TVシリーズで呉鎮守府の危機を脱して、今度は、南方海域へと反撃の足掛かりとして設営された基地のようです。
提督は、北方作戦の指揮のため不在で、「長門」に指揮権が与えられています。
敵泊地で救出された女の子は、TVシリーズで轟沈した「如月」でした。
生きて帰ってきた「如月」に、仲良しの「睦月」は毎日、看病します。
しかし、「如月」と面接した「長門」たちは、腕のアザに気づきます。隔離はしないが、本件は、D事案とする。
と決めて「如月」の艦隊復帰を見送ります。
ひとり、本案件に気がかりな様子の「加賀」。
5、複数の艦娘から、敵泊地から謎の声や艤装が侵される症状の報告を受ける「長門」は、この海域をアイアンボトム・サウンドと呼び、早急に解決したいと思います。
その頃、警戒中の第二航空戦隊から、北の海域から敵空母部隊6個群が接近、すぐに攻撃機を発艦させます。
「さすがは、「飛龍」だ。」と「長門」。(山口多聞が座乗?)
「長門」は、付近にいた第五航空戦隊を援護に迎わせるが、ここは、来るべき海戦に備えて、一旦、後退させます。
6、なぜか、「吹雪」だけは艤装に影響を受けていない。
そして、「吹雪」は、謎の声に対して「大丈夫。」と、なにやら、会話していたとの報告を受けた「長門」たち。
「吹雪」の秘密とは…。
7、「かつて、轟沈したが、戻った空母がある。と聞いことがある。」と、「瑞鶴」。
その噂は、事実であり、「加賀」だったのだ。
「加賀」は、艦娘に戻りたいという気持ちが強く、かつて、轟沈したが、戻ってきた船だった。
「加賀」は、「吹雪」に「あなたが、呉鎮守府にくる前の所属は?」と質問するが、「吹雪」には、過去の記憶がない。
8、一方、帰ってきた「如月」は、突然、部屋から飛び出して、港湾施設を砲撃してしまいます。
どうしてこんなことになったのか、わからない「如月」。
そして、腕のアザは酷くなり、パーカーのフードで隠している頭には、角が生えていました。
だんだん、「如月」は深海凄艦に姿を変えつつありました。
そう、深海凄艦は、轟沈した艦娘だったのです。
艦娘が轟沈すれば、深海凄艦に。深海凄艦が轟沈すれば艦娘に。いたちごっこです。
解決方法は、ひとつ。艦娘を沈めさせないのと。だと「長門」。
そして、「如月」が、元に戻る方法は、「如月」を沈めるとこしかないと「睦月」は告げられます。
9、「大淀」からの報告では、赤い色の海域は、アイアンボトム・サウンド海域を中心に拡大をしており、
この泊地も3日で、侵される。と。
アイアンボトム・サウンド海域の謎を解明することを優先すると、長門は腹をくくります。
司令部前に、艦娘を召集。
作戦は、以下のとおり。
(1)一航戦と五航戦を基幹とする第一艦隊は、敵空母主力部隊の囮となり、北方へ誘導(小沢艦隊をイメージ?)
(2)二航戦を基幹とする第三艦隊は、その敵空母を側面から追撃し打撃を与え、最終的には、第一、第三艦隊でこれらを殲滅する。
(3)敵空母が、北方に引っ張らている間に、「比叡」、「霧島」、第一戦隊から引き抜いた「大和」を主力とする第二艦隊がアイアンボトム・サウンド海域へ突入。
(4)「長門」、「陸奥」、「大淀」たちは、万が一、敵が第一艦隊、第三艦隊を突破した場合のため、北へ出撃する。
10、出撃した艦隊。
第一艦隊の五航戦「瑞鶴」の艦載機から上空直援増強の要請があり、「赤城」、「加賀」たちが直援機の「烈風?」を上げたとたん敵空母艦載機が正面から接近、激しい戦闘となります。
「赤城」、「加賀」の艦載機に運良く助けられます。「瑞鶴」も「金剛」の主砲援護により被弾免れ
「我、敵空母の北方誘引に成功。」と打電します。
11、しかし、アイアンボトム・サウンド突入部隊には、無電届かず。
無電が届かない「比叡」は、ここで反転するか否か、悩みます。(栗田艦隊?)
しかし、ここで、主人公「吹雪」が突入の意見具申。
それを受けて、水雷戦隊の露払いを命じ、突入。
水雷戦隊は、先に交戦。本隊も遅れて突入、しかし本隊の前には、新型戦艦二隻(サウスダコタ、ノースカロライナ?レーダーによる正確な砲撃か?)、しかし、「大和」の主砲とっては、新型戦艦も敵にあらず。(史実でも、ソロモン戦への大和投入が悔やまれます。)二隻撃沈。
しかし、傷ついた「比叡」は、「大和」に指揮権を移し、傷ついた艦娘と共にショートランド泊地へ回航します。
残存部隊の「大和」、「睦月」、「吹雪」の3艦のみが、アイアンボトム・サウンドに突入。
そこには、目の前に天に続く光の柱、その中心の海は、滝のように深海に落ちています。
しかし、三隻は、敵に囲まれます。
その時、深海凄艦に姿を変えた「如月」が現れ、助けられます。
「睦月」と「如月」には、容赦なく敵砲弾が降り注ぎ前進できません。
「大和」の身を挺した守りにより、「吹雪」だけがアイアンボトム・サウンドの中心に突入成功。
海中にダイブします。
12、深海の底には、「もう一人の吹雪」がいました。
やはり、昔、「吹雪」は轟沈していたのでした。
「もう一人の吹雪」は、「しかし、あまりにも、帰りたい気持ちの強い「吹雪」は、カラダを分身して、「もうひとりの吹雪」を置いて水上に帰った。」と言います。
深海に置き去りにされた「もう一人の吹雪」は、水上の艦艇は、全て憎い、だから、全て沈んでしまえ。
それが、この赤い海水の正体だったのです。
艦娘の擬装を溶かし、全てを沈めてしまおうと思っていました。
13、一時は、「もう一人の吹雪」に、イバラで縛られそうになりながらも、かつて、あの時、自分が、水上に戻れたかを自問自答する「吹雪」。
「あの時、私は、轟沈した艦娘のみんなの希望の力で、生き返った。」ことを悟ります。
イバラを振りほどいて、逆に「もう一人の吹雪」を抱きしめる「吹雪」。
「吹雪」には、沈んでいった、みんなの希望の力が宿ってるのです。
「もう一人の吹雪」は、みんなの希望の力により霧のように消滅。
海面の深海凄艦も次々と消滅。
「睦月」に抱きしめながら、深海凄艦に変身しつつあった「如月」も消えてしまいます。
「最後は、ちゃんとお別れを言いたかった。」と涙の「如月」。
14、海は平和を取り戻しました。
ショートランド泊地の砂浜にたどり着いた「吹雪」を、暖かく「加賀」たちが向かえ入れます。
15、時はながれ、南方海域に平和が訪れて、呉に戻った「吹雪」たち。
なにやら、おにぎりを作っている「睦月」。そのおにぎりを腰にぶら下げて、宿舎を後にする「吹雪」。
新編された第二艦隊の一隻として、新たの気持ちで、地下のカタパルトから出撃する吹雪。
ここで、映画は終了します。
エンドール
16、エンドロール後
おにぎりを手に、いそいそと岬に出かける「睦月」、その先の丘に一人、待っている女の子の後ろ姿が…。
この先は、映画を見て下さい。