”お二人様の老後”


 年寄り夫婦の”日常”や”戯言”そして”泣き言”を書き連ねてみます。

日本人の民族性

2018-09-17 15:13:12 | 生活

 大坂なおみさんが大人気だそうです。 それは当然でしょう。 伊達きみこさんや錦織けいくんが長年かかってとろうとしてきたタイトルを全く一瞬の間にさらってきたのだから見事としか言いようがないです。 しかし、彼女のこの偉業の前と後を新聞やテレビなどで見聞きしてきて思うことがあります。 それは我々日本人の人間としての”薄っぺらさ”です。 前はどのメディアもそんな彼女が居るかとも思っていないように無関心でした。 伊達さんや錦織くんの時は何日も前から何やかやと騒いでいたのがです。 彼女が血統的に純粋な日本人ではないからなのでしょう。 ところがタイトルをとったとたん、もう下にはおかないといったフィーバーぶりです。 見ていて滑稽としか言いようがないです。 肌の色や髪のちじれ、目の色や言葉使いなど昔からの日本人と違うからといって日本人として受け入れたくないというのなら、地位や名誉や記録などに左右されることなく自分や自分たちの見方や考え方を言い続けるべきでしょう。 レッテルが変わったからといって見方考え方をころころ変えるのは”みすぼらしい”ことこのうえなしです。 見苦しいです。

 「日本人は大和人だ」などと思っている人々が随分と多いようですが、日本人に純粋種など居るはずがないのです。 天皇家にしてもどこから来たのかわかってはいないのです。 まあ、こんなことはどうでもよろしい。 天孫降臨の話はおいといて今は大坂なおみさんの話です。 彼女にまつわる事柄です。 つまり、外国人との混血の日本人についてです。 今や、日本のスポーツ界では相撲、野球、陸上、水泳、サッカー、それからテニスなどなどの分野で外国出身や日本人との混血の人は数え切れません。 そしてそういった人々はそれぞれの分野で結構大きな仕事をしています。 スポーツの世界のみではありません。 芸能、文学、音楽、学芸など多くの分野で日本人の民族性は広がっています。 時代は変わりました。 グローバルを喧伝し、個性だの多様性だのというならばそういった日本人の種類の広がりも歓迎するべきではないでしょうか。 相撲界が日本人の横綱にこだわったり、競技の記録は”日本人風の人”に取らせたがったりするのはもう旧いです。 新しく産まれてくる日本人の五人に一人は外国人との混血人だという時代になろうとしているのです。

 観光客など海外からの渡航者を増やしたいとか外国人に門戸を広げるとか政府は言っていますが、その裏には難民や移民の受け入れはしない、留学生の家族の入国は認めない、その他いろいろの制度や規制による「日本人は和人(大和人)であるべき」というような歪んだナショナリズムや国粋思想があるのでしょう。 その先達が安倍首相や日本会議の面々でしょう。 戦後の長い教育政策の中でそういった考えを広めるべく腐心してきたのだと思います。 しかし、それは思い通りにはいきませんでした。 公に私を飲み込ませようとしましたが私はこれから元気に羽ばたこうとしています。 女性は産み育てる性にしたかったのですが世界の流れとして働き活動する性に変わろうとしています。 公としての国すなわち日本より、私としての自分を大事に思いそのために努力し活躍する日本人が増えています。 その過程の実りとして現れたのが大阪なおみさんだったのだと思います。 そしてこれからは諸外国と同じように、そういった日本人がますます増えていくべきだと思います。

 追記

 オリンピックやアジア大会などで「日本のとったメダル数は」ということばかりを声高にしゃべっているアナウンサーやキャスターは見苦しいです。 さもしいです。 あれはやめたほうがいいと思います。