9月21日は敬老の日だった。 ”敬老”とは「老いを敬う」ということである。 しかし、昨近の”老い”を取り巻く情勢はなかなかもって複雑を極めてをり、すんなりと老いを祝ったり敬ったり出来る雰囲気ではない。 当日の新聞によると、80歳以上が1000万人を超えたという。 これは大変なことである。 国民の12人に一人が80歳以上ということになる。 12人に一人も祝ったり敬ったりするのは無理である。 それに、年寄りたちも多くは高齢を祝ったり敬ったりしてほしいわけではない。 年寄りの多くは「ほうって置いてほしい」と思っていると思う。 何しろ最近は高齢者が商売の絶好のターゲットになると思ってか、やたら、長生きだの老後だの老いの過ごし方だのとやかましすぎる。
12人に1人も80歳以上が居れば老人の医療費が高くなるはずである。 医療界ももう命を永らえさせることに労を費やすのは止めるべきである。 若者は死なないようにするべきだが、年寄りはむしろ適当なころ合いで安楽に早く死ねるように研究するべきである。
厚労省の役人諸氏も考え方を改めるべきだと思う。 医療費医療費と騒ぐ前に「よりよい一生の終わり方」について考えてみる方がよっぽど有益だと思うのだが、、、。 しかし、この場合、議論の場に医療関係者は加えないことガ肝要である。