夕方、裏の狭庭でもコオロギの鳴き声がするようになり、ハルを連れて近くの児童公園へ行けばツクツクホウシが聞こえるようになった。 こうなれば”秋”は本番でもう後戻りはあり得ない。 暑い日があってもそれはもう残暑である。 長かった”夏籠り”もおしまいである。
振り返ってみるに、今年の夏には二つの収穫があった。 その一つはグリーンカーテンで、もう一つは柿の木の虫害対策である。 つまり、東側の窓のグリーンカーテンの作成には「ゴーヤの苗は1本で良い」ことが判ったということ。 1本のゴーヤ苗で十分に”用に足りる”カーテンが出来、今も十分に役に足っている。 そして柿の木の夏の虫害を防止するには5月中旬と6月下旬のそれぞれ初期にスミチオン1000倍液を散布するのが効果的だと判ったことである。 ともに「大したことではない」のだが、ほぼ毎年の夏にヤキモキさせられることだったので、これで来年からも定着出来れば有難いと思っている。 今年の秋は綺麗な柿紅葉と立派な次郎柿の収穫が期待できそうである。 それから、アサリナはやっぱりグリーンカーテンには適さないということ。 これは断言できると思ったし、ゴーヤ以外の植物に浮気するのは賢明でないと確信した。 しかし、連作障害を考えてアサガオだけは浮気相手として容認せざるを得ないかもしれない。
話は変わるが、”お二人さん”はこれから先あと何回夏を過ごすことになるのか知れないが、連続してエアコンで暑さを乗り切るということは苦しく、その苦しさは加齢とともに増してくるという問題がでてきた。 特に病弱の妻は「エアコンで寝る」ということが苦痛なので問題は深刻である。 この夏は8月の始めに3泊だけだったが長野県の蓼科高原へ行って一息つくことができた。 天然自然の涼しさは安眠をもたらしてくれる。 留守中の鉢植えなど植物の管理方法にも見通しはつけた。 来年からは早めに予定を組むようにしなければいけない。 昔のようにキャンピングや自炊の避暑旅行は出来ないし、なにしろハルという犬連れで行動しなければならないのだから、、、。
ともあれ、”炎帝” とはお別れである。 人間らしい思考が可能となった。 しっかりした頭になって、この秋は「突然降って湧いた妹の難病」とも向き合わなければならない。 順番が逆なので可哀想に思うのだが、これからは「この手の話」が多くなる。 覚悟しなければならない。