水ようかんは水菓子

2007-11-15 22:32:44 | 雑記帖
水菓子(みずがし)とは果物のこと。
これが少し前までの常識でした。

ところがですね、言葉の常識は時代と共に移り変わり、
今では水ようかん、ゼリー、寒天、ババロア、ブランマンジェのようなぷるぷるしたお菓子を水菓子と呼ぶのだそうです。

果物はくだものと呼べばよろしいわけで、わざわざ水菓子と呼ぶことはない。
水菓子にふさわしいのは、ゼリーのような水っぽいお菓子である。
という、時代の流れなんでしょうね。

菓子←木から果実がぶら下がっているようす
木の物、がなまって果物(くだもの)になったのだとか。

くだものに似せて作った人工的な菓子類のことを「お菓子」と呼ぶようになって、それと区別するためにくだものを「水菓子」と呼ぶようになりました。

でも、フルーツはくだものと呼べばいいわけで、わざわざ水菓子と呼ぶ必要はありません。 水菓子という呼び方に相応しいのは水っぽいお菓子ではないか。
というわけで、近ごろは水ようかんやゼリーを水菓子と呼ぶところが多くなってきました。

~~~ちょきちょき~~~
水菓子にはもうひとつ意味があって、デザートというニュアンスを含んでいるんですね。
和洋にかかわらず、フルコースの最後に「水菓子」と書いてあるでしょう?
あれはデザートのこと。

お茶と水ようかんだけをお出しして「水菓子をおひとつどうぞ」とか
蜜柑を大皿に盛って「お好きなだけ水菓子をおとりください」とは言わない。
あれこれ、ご馳走が出たあとの最後の〆が「水菓子」なんですね。



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