本に読まれて

2009-03-10 23:09:49 | 雑記帖
今朝は耳鼻科医院へ行く予定だった。 花粉症の薬を貰うためである。
いきつけの耳鼻科はとても混む。 院長と副院長(息子)がふたりで診察していたときから混んでいたのが、
院長のお爺さんが引退したからたいへんなことになっている。

結論から言ってしまうと、医院で待っている状況を想像しているうちに嫌気がさして行かなかった。
1時間半余計に眠って(睡眠のサイクルは1時間半と言われているから)、それから昨日届いた「凱旋門」を読み始めた。

>>○○全集と聞くと 分厚いハードカバーしか思い浮かばないんです・・・ 
Webの友人である彼女が言うとおりで、たいていの全集はやたらかさばる。

わたしはある時点から本は手放すことに決めた。
小さな本棚に二段分、とっておきたい本があって、他はコンピュータ関係のマニュアルしかない。
でも茶の間には大きめの本棚が二つ、父と母の本が収まっている。
手放していいか聞きたいところだが、聞きようもないのでそのままになっております。

「凱旋門」は全集の一冊にしては小振りだった。
文庫より一回り大きいだけ。 老眼の読者など考慮しない小さな字がぎっしり並んでいる分、薄手の仕上がりになっていた。
映画や演劇は原作のほとんどを切り捨てている。 
原作をあとから読むときはそれを頭に入れてじっくり読もう、特にこれは古い小説だから。
そう思って読み始めたら、のっけから演劇と同じジーンが登場した。
目を瞠って、、すぐに物語の中に引き込まれた。

2時間読んで、活字が小さいせいだろうか数十頁しか進まなかったけれど、最後まで読みきれることがわかったので
1938年から70年後に舞い戻って出勤の身支度を始めた。
午前中は通院でお休みするが午後からは出勤します、そういう約束になっていたから。

夕方の休憩時間にこっそり職場近くの内科医院へ行った。
藪医者とは言いきれないがその気のあるところでいつも空いている。
アレグラとロキソニン、目薬を処方してもらったから、これで辻褄が合います。

~~~ちょきちょき~~~
山西英一氏の訳はなかなかいいですね。 読みやすく、簡潔でいながら格調が高い。
彼の翻訳した本はほとんどが絶版になっています。
新潮文庫から上梓されたディケンズの「大いなる遺産」くらいかな。
買っておいたほうがよろしいかも。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ピノ)
2009-03-11 04:38:20
OH!
私も山西英一さんの翻訳大好きなんです。
読んだほとんどが父の蔵書なんですが、どうして絶版になっちゃうんでしょう。

なんだかステキな本ばかり絶版になるような気がします最近。
残すべきだと思うのにな~・・・
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Unknown (venus)
2009-03-11 17:26:23
デュエットさんはアレグラが合うんですね。
私はジルテックです。ロキソニンとは どこか痛みがあるのでしょうか?
私も今日 めずらしく平日の会社の公休日だったんですが11時まで寝ました。その後もこうしてぼけーっとしながら食べ続けてます。テレビで録っていた藤沢周平原作の「隠し剣鬼の爪」を観ながら。この映画好きでもう3回くらい観てるの^^
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☆ピノさまへ (デュエット)
2009-03-12 01:26:29
名作はいつまでも読み継がれるものだと思っていたのに、今ではどんどん絶版になってしまいます。

本が電子で配本されるのが普通になったら、ひょっとしたら復刊するのかもしれない。
なんて、ちょっと期待します。

古い翻訳は登場人物を盛り上げますね。
凱旋門でもジョアンのセリフが美しい。 これであばずれ風な言葉遣いに翻訳したらおしまいですもの。
人物の人格を引き出す、いい翻訳だと思いました。
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☆Venusさんへ (デュエット)
2009-03-12 01:29:41
アレグラはあまり強くないので私向きかもしれません。
今回の花粉症はかなり頭痛がするんです。
ですから頓服でロキソニンをもらいました。
頭が痛いと人生が真っ暗で。(笑)

隠し剣鬼の爪はまだ見ていないです。
藤沢周平の本はかなり読んだのですが・・・ 見たいなぁ。
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