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2019-05-25 00:39:42 | DATクリーニングテープのご使用方法につきまして
DATデッキのクリーニングテープのご使用方法

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貴殿の大切なDATデッキをお守りするため、このページは必ず、ご覧いただきますようお願いいたします。

 

僭越ではございますが、DATクリーニングテープのご使用方法に付きまして解説させていただきます。

 

 

超重要! 通常、修理でお預かりさせていただいたDATデッキのヘッドのクリーニングは、専用のクロスでクリーニングを行いますので、クリーニングテープを使用することはありません。

 

ましてやクリーニングテープを長時間走行させるようなことは、あり得ません!

 

 

 

クリーニングの必要性

DATデッキは長時間ご使用になりますとテープ表面から脱落した磁性粉やデッキ内部の埃等がヘッドに徐々に堆積してしまいます。(付着してしまいます。)

この磁性粉や埃がヘッドと磁気テープの密着を妨げ、RF出力を低下させる要因になり、さらに進行しますと、ヘッドクロッグを起こして録音・再生ができなくなります。

ヘッドクロッグとはヘッドのギャップ(磁気の出入りする目に見えない隙間)に磁性粉や埃が詰まってしまうことです。

劣化が著しく、粉落ちの酷いテープを再生させた場合は一瞬にしてヘッドクロッグを発生させ、録音・再生できなくなる場合があります。

 

クリーニングテープ使用後のヘッド表面の画像です。

 

※クリーニングテープを使用する頻度は、ご使用になられるテープの状態によりますので、一概に申し上げることは困難ですが、50~100時間に一回程度で良いと思います。

 

ビデオテープには、(クリーニングテープではない)通常の録音・再生用のテープにも、ヘッドとテープの接触のコンディションが良好になるように、クリーニング効果のある成分が含まれています。

勉強不足で申し訳ございません。確認したわけではございませんが、おそらく、DATテープにも、同様の効果のある成分が含まれていると思います。

ですので、頻繁にクリーニングテープを使用する必要はございません。

これまで正常に再生できていたテープで、音が途切れたり、音がまったくでなくなったときに、クリーニングテープを、ご使用ください。

 

余談ですが、ビデオテープのクリーニング効果のある成分は、ビデオソフト用のテープの方が、より多く含まれています。

これは、レンタルビデオテープを借りてきて、ヘッドが汚れるなど、トラブルが発生しにくいようにしていると考えられます。

私は、長くベータ方式のビデオデッキを使っていましたので、レンタルビデオ店で、エッチビデオを借りることができませんでした。

1990年に、VHS(ビデオエッチシステム)方式のビデオデッキを購入して、ようやく借りることができるようになりました。

また、わずかな差だと思いますが、新品のテープほど、ヘッドを磨耗させます。

複数回、使用したテープの方が、ヘッドの磨耗度は少ないです。

 

 

 

DATデッキのクリーニングテープの正しいご使用方法につきまして。

 

クリーニングテープの取扱い説明書には10秒と書かれていますが、10秒も走行させる必要はございません。 5秒で充分です。

 

①クリーニングテープをDATデッキにセットして、ローディング動作が完了したら、直ぐに再生させ、約5秒後に停止ボタンを押して、かつ速やかにEJECTさせてください。

巻き戻さずに、速やかにEJECTさせてください。

速やかにEJECTしなければいけない理由:DATデッキによってはテープがデッキに入っている状態では、ヘッドが数分間回転を続ける仕様になっている機種があります。

ですので、クリーニングテープをDATデッキの中に入れっぱなしにしますと、数分間、ヘッドがクリーニングテープに接触した状態になり、ヘッドの寿命を縮めてしまうおそれがあります。

DTC-2000ES DTC-ZA5ES DTC-A8 PCM-R700 PCM-R500等の機種が該当します。

上記の機種以外のDATデッキは、あわててテープを取り出す必要はございませんが、一回のクリーニングテープの走行時間は5秒を守ってください。

②正常に録音されているテープをDATデッキにセットして正常に音が出力されるかどうかご確認ください。

③正常に音が出力されない場合は上記の①と②を繰り返してご確認ください。

※上記を3回繰り返しても回復しない場合は、クリーニングテープで解消できる範囲を超えた異質の汚れ、その他の原因が考えられますので、クリーニングテープのご使用を中止してください。

 

クリーニングテープはヘッドを研磨します。ご使用方法を誤るとヘッドの寿命を著しく短くしてしまいます。くれぐれもご注意ください。

 

 

 

クリーニングテープを長時間走行させてはいけない理由

どうしてクリーニングテープは数秒の走行でなければいけないのでしょうか。
(逆に申しますと、どうして数秒の走行でクリーニングが完了するのでしょうか。)
 
それは、DATデッキはアナログカセットデッキと異なり、回転ヘッドを使って記録・再生を行っているからです。
 
据え置き型は30Φのヘッドドラムが毎分2000回転していますので、テープとの相対速度は毎秒3メートルを超えます。
 
つまり、たった5秒、クリーニングテープを走行させるだけで、約15メートル、ヘッドとクリーニングテープが接触していることになります。
 
自称修理業者の中には、クリーニングテープを数分間、走行させるよう推奨している輩が存在しますが、数分間も走行させると大切なDATデッキのヘッドの寿命を極端に縮めてしまいます!

 

 

 

 

ヘッドクロッグの症例

 ヘッドクロッグ(目詰まり)を起こして両チャンネルのRF出力が低下しています。

 

 

わずか3秒間、クリーニングテープを再生してヘッドのクリーニングを行いました。

たった3秒間、クリーニングを行っただけで、ヘッドクロッグが解消され、RF出力が回復しています。

※上記の画像は修理前のため、テープパスが狂っています。

手持ちのテープで粉落ちするテープが無く、ヘッドクロッグの症状を起こそうとしても困難なため、修理でお預かりさせていただいたDATデッキで、ヘッドクロッグを起こしていた修理前の機器の画像を使用しました。

 

 

 

クリーニングテープによるヘッドの磨耗特性について

クリーニングテープはヘッドを研磨します。

磨耗の程度は1秒のクリーニング時間で0.01μmくらいです。

具体例としまして、例えば50時間に1回5秒のクリーニングを実施したとして、トータルのオペレーション時間が1,000時間の場合、クリーニングテープが削った量は

1,000時間÷50時間=20回

20×5×0.01=1μm程度です。

この量はヘッド有効デプス(深度)の数分の1でしかありませんので、あまり神経質になる必要はないと思います。

 

ですが、自称修理業者が言う数分間クリーニングテープを使用すると

例えば1回のクリーニングで5分間使用すると

60×5×0.01=3.0μmもヘッドを削ってしまいます。

自称修理業者の虚言が、いかに狂っているかご理解いただけると思います。

 

 

私に修理をお申し付けいただきました機体につきましては、往復の送料のみで、デッキの内部を分解して、ヘッド(ヘッドドラム)のクリーニングをさせていただいておりますので、お申し付けください。

その際は、音が出なくなった時点のテープを同梱していただきますようお願いいたします。

ヘッドクリーニングの専用クロスを使ってクリーニングを行いますので、ヘッドを磨耗させる心配はございません。

安心してプロにお任せください。

 

 

 

DATヘッドクリーニングの専用クロスを使用してのヘッドクリーニング

上記のDATデッキのクリーニングテープの正しいご使用方法をご覧いただき、DATクリーニングテープを使用してもヘッドクロッグが解消しない場合は、DATヘッドクリーニング専用のクロスを使用してヘッドクリーニングを行わせていただきますので、DATデッキと、音が出なくなった時点のテープを当方へ、お送りください。

※ご自身で内部を分解してヘッドクリーニングは絶対に行わないでください。

 

 ヘッドクロッグ(目詰まり)を起こして両チャンネルのRF出力が低下しています。

 

DATヘッドクリーニングの専用クロスを使用してヘッドのクリーニングを行いました。

 

ヘッドクロッグが解消され、RF出力が回復しました。

 

 

 

 

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