せっかく尼崎に来たのだから、福知山線の事故現場を見ておきたいと、福知山線に乗りました。尼崎より東海道線を乗り越えていよいよ現場に差し掛かります。思わず現場を通過するときに手を合わせてしまいました。現場から塚口駅まで約1キロは素晴らしい直線で、ここで高見運転士は遅れを回復するためにフルノッチで運転したのだと想像できます。高見運転士もJRWの狂気染みた労務管理犠牲者で彼を含めた108柱の御霊に手を合わせ、二度とこの様な事故が起きないようにと祈らずにはいられませんでした。しかし、瞬は事故の風化を呼んでいるのでしょうか、車内では手を合わせる人もなく、ほとんどの人が無表情で現場を通過してしまいました。忘れてはならない出来事が風化されていく、なにか悲しい思いが込み上げました。
その後は初乗りとなるJR東西線で新新地まで行き、そこから地下鉄本町まで。本町駅から少し歩いて写真展会場に到着しました。(尼崎駅ではJR東西線入線の列車が1ヶパンを2ヶパンにするのが何とも珍しく、思わず眺めてしまいました。)

大阪・御堂筋線のこの駅構造は日本の地下鉄を代表するものだと思います。なにか日本離れした広々とした駅に見とれてしまいます。
大阪の富士フイルムフォトサロンではおりしも鉄系の写真展がふたつ同時開催され、賑わっていました。ひとつはお招きいただいたGROUP-30℃の”中国大陸に蒸機を追う”。そしてもうひとつが写真展「そこに汽車が居るから・・・Ⅱ」-欧州に魅せられて-でポーランドの蒸機の写真展です。この両者の写真の質の違いは明らかで見る身を飽きさせません。2時間程度会場に居ましたが、見飽きる事なく何度も、何度も眺めていました。
その後GROUP-30℃の”中国大陸に蒸機を追う”の写真展開催記念パーティーに参加させていただき楽しい時間を過ごすことが出来ました。本当は阪上昌貴氏とことん呑みたかったのですが、台風も来ているので、早々に失礼して新幹線の最終東京行の”のぞみ52号”に乗りました。
おりしも近づいて来た台風4号の影響で静岡地区が大雨が降り、のぞみ52号は豊橋駅で1時間20分抑止となり(それも普段は使わない上2番に入りました。)、降車駅の品川に着いたのは日付が変わって01:05過ぎでした。
長い一日が終わりました


中国蒸機の素晴らしい写真が並ぶGROUP-30℃の”中国大陸に蒸機を追う”の会場(原則写真撮影は禁止ですが主催者の許可を頂き撮影しました。)

主催者でGROUP-30℃”の代表でもある阪上昌貴氏と記念写真。