マッキントッシュと呼ばれた男

世界の覇者フリーメーソンを追って活躍する、
イギリス情報部員マッキンの戦いを描く。

オデッサの頬 迎春 01/01

2005年12月30日 | Weblog





特選 ベストセレクション 

ワールド ミステリアス クラブ
オーゼル マーフイ の世界

●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

百年戦争の膠着の谷間でフリーメーソンの
世界戦略 ロスチャイルドとの水面下の戦い。

夕方のガーデンパーテー

ミスターマック 新学期からのロンドン大留学の
手続きは巧く行ってますかと聞いて来た

「マリア大丈夫だよ、保証人がワタシだからネ」

マリア「帰国前にこちらでお世話するマーブルロード
オフイスの、ミセス グレーテスに紹介しておくよ」

美しい妻のオデッサは額に皺を寄せてこう云った。
「マリア スパイはウンザリよ」
「ママ その話こそ ウンザリだわ」
父親のスパイマスターはニャケて居るばかりだった。

マッキンはマリアの肩に手を回して頬にキスをした。
「マリア 素晴らしい事だけど、ママには
きっちりと説明する事が必要かもね」

マリアはその時涙ぐんでこう云ったのだった。

この間続けて十歳までの少女がお腹に爆弾巻いて 
「エルサレムのバスの中で自爆したわ
それは阻止できない事ではないのよ。

しっかりとした情報が得られていたら、
こんな悲しい出来事なんか起らなかったんだわ」

マッキンはその惨状の現場を、エルサレムのバス
ストップで見て居た。
ユダヤの親が爆発物の余波で顔が崩れている男の子を
抱いて声も出ないまま、泣き伏している状況をさっきの
事の様に思い起こしていた。

一群の男女が手を宙に上げた細身の少年を見ていた。
セメントブロックでできた掩体壁の後ろからは、少年と
数が増えていく群衆に向けて、イスラエル兵たちが
彼らの銃の狙いを定めていた。

少年が着ているカーキ色のジャケットのポケットは
不自然にふくらんでいた。

イスラエル軍の将校が命令に従うようアラビア語で少年
に怒鳴りつけると彼の体は冷や汗でびっしょりになった。
少年は注意深くジャケットを脱いで、それを足元に落ちる
ままにした。

将校が続けろと命令して、少年はそれから身を離した。

次回

掩体壁の陰から出てきた兵士たちが少年に近づく前に 
少年は下着以外の全ての服を脱ぐよう命令された。

兵士のうちの一人が軍服を少年に手渡して近くの
ジープヘと連れていった

プログ マッキントッシュ 週刊
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オーゼル マーフイ 著
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