マッキントッシュと呼ばれた男

世界の覇者フリーメーソンを追って活躍する、
イギリス情報部員マッキンの戦いを描く。

マッキンは静かにワインをすすって

2004年09月30日 | Weblog







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オーゼル マーフイ の世界

●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

四面楚歌のイスラエルは、国の存亡を掛けて、
孤独な戦いを強いられている

マッキンは独特の直感でマリアの心の動揺を知った

山岳民族の衣装を着たウエトレスがチエンマイの
ワインを持って来た。
マッキンは静かにワインをすすって話し始めた。

「マリア、わたしは長い間プロとして今の仕事をし、
その事に大変名誉と誇りを持っている。
そして非常に強い直感力を養って来た。」

「マリアにこの業界で長生き出来た、
取って置きの秘話を話しておきたい」
と言ってこんな事をぼそぼそと話していた。

「世界中を旅しているといろんな事があるが、
孤独で寂しい気持ちが出たときが一番危険な時だった。
特に女性の誘惑が一番怖かった。
自分の欲望に負けた時が、命の落とす時だと言う戒めは
絶えず持っていた。

人間でありながら人間の情念を超えて、自制する心の癖を
持つための努力こそ、最大のプロとしての自分に対する
使命感だったのだよ。」

「自分との戦いをやりながら、それが仕事の総てだった。
プロヘッショナルとはそう言うものだよ。
人間としての魅力を持ちながら、ある部分で人間を超えた
存在になる事は、とても悲しい話なのだよ」

「六年前ロンドン ピカデェリーの地下鉄爆破で、
妻と子供三人を一気に失ったとき、
アイルランド解放戦線のテロリストに対する憎悪は、
我を失う程の強さだったよ」

「上司のクレーマーはその時こう言ったよ。
マック声を出して泣くんだ。
思い切り泣くんだよ。
それ以外救われる道はない。
と言って彼はわたしを抱いて、
本当に心の底から大声で泣いてくれたよ。

そのクレーマーの人柄と心に、わたしは立ち直る事が
出来たんだ。」

「君のおとうさんとの付き合いは古い。
きっかけはポーランドのナチのゲットーで、
SIS養成トレーニングセンターキャリラム講習の時、
収容所跡のガス室の前の壁を叩いて号泣していた
青年トーマスマンと会った時の事なんだ。

わたしは何となく彼の肩を抱いて本当に
引き込まれるようにして泣いていたんだよ」。

マリアの頬に涙のしずくが流れ、
大きく頷きながらしゃくる姿は尊いものであった

次回

翌朝ホテルで頼んだレンタカーでマッキンとマリアは
タイの北西部に位置するメーホンソンに向かった

そのほとんどが山に囲まれた辺境の街で
霧が多く発生することでも有名で、山間部に
ひっそりとたたずむ静寂な街並みは
タイの秘境と呼ぶのに相応しい所であった

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プログ マッキントッシュ

オーゼル マーフイ 著
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狐目の男 09/22

2004年09月21日 | Weblog
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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

四面楚歌のイスラエルは、国の存亡を掛けて、
孤独な戦いを強いられている

狐目の男はタイ式護身術の手刀を
肝臓に入れられ瞬時に気を失ったのである

正しく一人の暗殺者の機内での僅かな油断と
マッキンを軽く見た結果が命取りになった 
一人の暗殺者の終焉であったのだ。

タイの首都クルンテープ(バンコク)の
北700キロにほどに位置した、“北方のバラ”と
称されるチェンマイは“ラーンナー
(百万の水田という意味)”と呼ばれる独自の
文化を育んできた街であった。

空港からタクシーで市の北西部に伸びる、
お堀とドーイステープとを結ぶフワイケーオ通りと、
最近おしゃれな雑貨ショップや飲食店などが
次々とオープンして注目を集めている

ニマーンヘミン通りが交わる十字路
(リンカム交差点)に位置するアマリグループの
高級ホテル アマリリンカムホテルの
スイートルームに荷物を解き、マッキンは
マリアを連れて七階のサテライトラウンジに行った。

大きなホテルの割には人気の少ない所で英国大使館
にいる情報局員の指定したホテルであった。

夕刻六時過ぎであったが太陽が西日となって、
真っ赤に燃えチエンマイの町を赤く染めていた。

「マリア明日はチェンセーンから、ゴールデン・
トライアングル、メーサイの近くまで行って蔡霊新と
会う事になっている。

そこは麻薬の集積地で治外法権の所で、とても不思議な
東洋の魔窟だよ。」
「マッキン それはとても楽しみだわ。」
そう言ってマリアは窓の下から広がる森林地帯に
目をやった。

国境を抜けミャンマーえ向かう壮大な歴史と数奇な
運命が刻まれた地を感じるとマリアは確かに
人生の転機を予感するのであった。
そして改めてマッキントッシュを男として見ている事に、
気が付くのであった。

次回

マッキンは独特の直感でマリアの心の動揺を知った

山岳民族の衣装を着たウエトレスがチエンマイの
ワインを持って来た。
マッキンは静かにワインをすすって話し始めた。




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マッキントッシュの男 殺気を持つアサシン

2004年09月11日 | Weblog

 




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オーゼル マーフイ の世界

●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

四面楚歌のイスラエルは、国の存亡を掛けて、
孤独な戦いを強いられている

飛行機の中に居た蔡霊新の配下の者

とは別にトイレの横に座っていた顔に
表情のない五十年配の男は明らかに
殺気を持つアサシンであった

彼は東洋一の麻薬供給市場来る
リストアップされた人物を、ターゲットに
監視する北朝鮮系の諜報員であった。
マッキンは明らかに彼らのリストに
写真が貼られ、抹殺さるべき人間として、
手配されていたのである。

マッキンはモサドのトーマスマンの娘マリアに、
その事を告げ誘拐の危険に付いて保安上の
注意をするのであった。
それは相手の暗殺者に正体は暴露されているとの
通信を送る事であった。

マリアにウインクして良く見ているように指示し、
監視役の蔡霊新の配下の者の後ろの空いた
通路側の椅子に座ってこう囁いた。

わたしはトイレの傍にいる狐目の男に狙われて
いると。

配下の若い監視の男はビックリして後ろを
向いて、マッキンにタイ語で甲高く叫んだ。
マッキンはターゲットを指差してアレダと
言った。

男は素早く立ってトイレの傍にいる
狐目男 の席に行って隣に座った。
アット言う間もなく狐目の男の目が
ひっくり返り、ぐったりと前にのめった。

マリアはその一部始終を見ていた。
そしてマッキンが現在世界で屈指の
スパイとして、長寿で居られる理由が
判ったのである。

正に寸時の油断もなく間髪入れない決断と
実行の冴えと、その切れの良さと無情さに
敬服したのである。

次回

狐目の男はタイ式護身術の手刀を
肝臓に入れられ瞬時に気を失ったのである

正しく一人の暗殺者の機内での僅かな油断と
マッキンを軽く見た結果が命取りになった 



プログ マッキントッシュ
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消えない 暗殺企画 09/12

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MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

四面楚歌のイスラエルは、国の存亡を掛けて、
孤独な戦いを強いられている

消えない金総書記暗殺 企画説

丹東で見た現地状況に中国北京駐在の
北朝鮮大使館の関係者らが北朝鮮との
国境都市である丹東に集まった

韓国を含む国際社会と支援関連の協議を
行うためだ。
被災者支援のための外部の救護物資輸送は
大部分丹東を通じて行われているからだ。

北朝鮮の大使館序列2位の経済公使が
丹東で直接支援協議乗り出している。

龍川(ヨンチョン)駅爆発事故の惨状が
どれほど深刻なのかを示すところだ。

一方、今回の事故が金正日(キム・ジョンイル)
総書記を狙ったテロという情報も依然収まって
いない。

現地の消息筋は龍川と新義州一帯に金正日
総書記への暗殺祈企図説が広まっていると
伝えた。

北朝鮮保衛部の反体制人物検挙作業が
進められているという話もある」とし
「金総書記が中国を訪問しているうちに、
新義州一帯には金総書記の暗殺を図る勢力
があるという>噂が密かに出回った」

彼は「もともと金総書記は帰国途中
新義州を訪問してから正午頃に龍川駅で
歓迎行事を行う予定だったが、
テロ情報を入手した北朝鮮政府が日程を
変えたという噂まである」とほのめかした

次回

飛行機の中に居た蔡霊新の配下の者

とは別にトイレの横に座っていた顔に
表情のない五十年配の男は明らかに
殺気を持つアサシンであった

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マリア アジアに行く 09-05

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●マッキントッシュと呼ばれた男

MI6はその黒幕と組織の全貌を
突き止めんと、躍起になって居た

四面楚歌のイスラエルは、国の存亡を掛けて、
孤独な戦いを強いられている

マッキンは今回の東洋行きに
マリアを同行したいと考えた

それにはこんな訳があった
タイランド チェンマイにいる蔡霊新に一度
会わせて、彼女の持つ霊能力の再開発をする
事にあった。
お国イスラエルにはユダヤ教の強力な霊視パワー
を持つ暗示者ラビがいた。

マリアはそこで折り紙付きの霊媒者として
認知されていたのである。

マッキンにはチンマイを訪問するもう一つの
理由があった。
それは北朝鮮の金正日体制崩壊危機に伴う
難民処理と、情報操作対策に関する資料の
収集に蔡霊新の持つ、情報ネットワークを
利用しようと考えたからであった。

韓国ルートでは得られない情報の収集には、
蔡霊新バンコックルートはかなりの信憑性が
あったのである。

ネット モバイルで蔡 霊新から送付された
北の情報の断片は、こんな調子のものであった。

 列車事故は金総書記暗殺が狙い
4月22日に北朝鮮北西部の竜川駅で発生した
列車爆発事故を内偵している情報筋は 
事故について金正日労働党総書記の
暗殺を狙ったものだったとみている

現場で粘着テープの付いた携帯電話の破片が
見つかっており当局者らはこれが起爆装置
として使われたと考えているという
北朝鮮政府は事件の再発を防ぐため国民の
携帯電話の使用を禁止した

事故は、中国訪問を終えた金総書記が乗った
特別列車が事故現場の竜川駅を通過して
約9時間後に起きた

次回

消えない金総書記暗殺 企画説

丹東で見た現地状況に中国北京
駐在の北朝鮮大使館の関係者らが
北朝鮮との国境都市である丹東に
集まった

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