ゴールドウインが、帝人ファイバー、旭化成せんいと連携した
循環型の衣料品リサイクル・システムを開始
株式会社ゴールドウイン(本社:東京都渋谷区、社長:西田明男)は、帝人ファイバー株式会社(本社:大阪市中央区、社長:唐澤 佳長)および、旭化成せんい株式会社(本社:大阪市北区 社長:坂本 正樹)と連携し、「循環型リサイクル・システム」の取り組みを2009年春夏より開始いたします。
「循環型リサイクル・システム」は回収対象のポリエステル繊維製品をお客様から回収し、帝人ファイバー(株)および旭化成せんい(株)の指定工場のリサイクル施設でポリエステル原料に再生します。
ゴールドウインでは工業用ユニフォームのケミカル・リサイクルを、取引先企業を対象に2002年より旭化成せんい(株)と取り組んでまいりました。
また、帝人ファイバー(株)はパタゴニア社をはじめとするアパレルメーカーと共に一般消費者を対象にした循環型リサイクル・システム「エコサークル」を稼働させています。
ゴールドウインは各社と連携し、このシステムを稼動することにより、限りある資源とエネルギーを循環して使用し、CO2も削減するという地球環境の保全を企業活動および消費行動という流れの中で実現できると考えます。
また、数多くのブランドを持ち、幅広い層の顧客をターゲットとするゴールドウインが、このようなシステムを取り入れることにより、これまで以上に多くの企業や一般消費者の方々に興味を持っていただき、さらに大きな資源の循環につながることを期待しております。
ゴールドウインは「GREEN IS GOOD」というテーマのもとに環境配慮型商品の開発を積極的に進めておりますが、循環型リサイクル・システムの導入によりさらに促進をしてまいりたいと考えます。
●循環型リサイクル・システムの主な流れ
1) この循環型リサイクル・システムに対応する商品を事前に定め、消費者が製品につけられた織ネームもしくはプリントで事前に識別できるようにします。
2) お客様(消費者)の使用済みの対象品番を、弊社の直営店舗および協力店舗にて回収いたします。
3) 回収した商品は、一箇所に集結され仕分けされた後に、帝人ファイバー(株)松山事業所および旭化成せんい(株)延岡工場に出荷されます。
4) それぞれの工場で、石油から製造するものと同等の高純度ポリエステル原料、DMT(テレフタル酸ジメチル)に戻し、新たなポリエステル繊維に再生されます。
5) そして新たに再生したファブリックが、ゴールドウイン製品を始め、様々な繊維製品となって循環していきます。
●循環型リサイクル・システムの主なメリット
1) 埋蔵量に限りがあり、近い将来ピークを迎える石油原料に頼ることなく、繊維製品そのものを原料として半永久的に循環させることが出来ます。
2) エネルギーの使用量、CO2の排出量を、石油から作る場合よりも減らすことが出来ます。
※Tシャツ3000枚(≒1t)をエコサークルRのシステムを使用してリサイクルすると、石油からポリエステル原料を作るときに比べてエネルギーを84%低減し(約6万メガジュール≒日本の平均的な家庭1軒が1年間に使用する量)、CO2の排出量を77%削減(約3.2t≒杉の植林228本分)することが示されています。
※エコサークルRは帝人の循環型リサイクル・システムであり登録商標です。
3) 対象となる製品を分子レベルまで分解し、石油から生産するのと同じ高純度のポリエステル原料であるDMTまで戻すケミカル・リサイクルという方法により、高品質な素材の循環が可能になりました。
【会社概要】
■ 株式会社ゴールドウイン
所在地:東京都渋谷区松涛2-20-6
代表者:代表取締役社長 西田 明男
事業内容:各種スポーツウエア・スポーツ用品の企画・開発・製造・販売を行っています。
■ 帝人ファイバー株式会社
所在地:大阪市中央区南本町一丁目6番7号
代表者:代表取締役社長 唐澤 佳長
事業内容:帝人グループのポリエステル繊維事業の中核会社として、ポリエステル原料およびポリマー、ポリエステル繊維、ポリエステルを主とするテキスタイルの研究開発、製造、販売ならびにこれに関する事業を行っています。
■ 旭化成せんい株式会社
所在地:大阪市北区堂島浜一丁目2番6号
代表者:代表取締役社長 坂本 正樹
事業内容:ポリウレタン弾性繊維、不織布、キュプラ不織布、キュプラ繊維、ポリエステル長繊維などの製造、加工及び販売を行っています。
【参考資料】ゴールドウインの環境配慮型製品開発コンセプト 「GREEN IS GOOD(グリーンイズグッド)」とは
* 関連資料 参照