そうだ、名古屋へ行こう。 (前編)

2005年03月29日 22時00分58秒 | 巻二 起居注
名古屋。最近何かと盛り上がっているみたいだ。
でも自分にとって名古屋といえば
この思い出抜きには語れず。

96年の秋、職場内旅行で名古屋へ行った。物心ついてからは初の尾張名古屋見参である。
そして到着後間もなく、自分は内心激しい衝撃に撃たれた。
「なんで電車がピアニカみたいな音楽鳴らして走ってんだよ~!?」
鉄道といえば国鉄ローカル線という素朴な環境に育った自分にとり、
当地の私鉄=名古屋鉄道のミュージックホーン(MH)は
カルチャーショックに十分であった。

 MHを朗々と響かせながら
 名鉄名古屋駅に次々入線する電車たち、
 カッコよすぎ。

なかでも忘れられない光景は犬山橋である。
車道と線路の明確な区別もない長い橋(併用橋というらしい)を、
真っ赤なパノラマカーがMHを鳴らしながらゆ~っくり走っている。
自動車と同じ空間を。路面電車でもないのにあんた…

自分は、日本ライン下りの終点で、川面からその風景を見上げた。
当地の人々にとってはごく日常の光景なんだろうが、
まるで異界に迷い込んだ夢を見てる感じで。

それからというもの、MHの癖になるメロディが
通奏低音のように頭から離れなくなった。

以来、またあの橋を訪れたいと思いは募る。日増しに募る。
そしてその日は意外に早くやってきた!のだ。

(オチない不安を抱えつつ いつかへ続く。)

深く知りたい方→ ミュージックホーン資料室
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