幼い頃普通の風景だと思っていたことが実はそんなに普遍的ではなかったのか?的なこと

2011年12月16日 00時00分03秒 | 巻二 起居注
鶴岡では山伏が普通の存在なんだそうだ。
今さっきNHKラジオで当地の人が言ってた。
実は世の中的には珍しいものだったんだと驚いたと。
斜め聴きだから正確さに欠けるかもしれぬ。

そいえば、俺自身の記憶をたどると、
幼い頃に普通にあったけど、
実のところあんまり普遍的じゃなかったのかと思い当たるものがある。

ほっけ。ホッケ。法華?

字は知らん。だって話し言葉でしか見知ったことが無い。

その人(単数)は、僧侶みたいな恰好して
太鼓を叩いて町の中を歩き回る。
毎日ではないが、
1回きりでもない。
たまに見かけた。

みんな(ていうか家の大人たち)はその人を「ほっけ」と呼んでいた。

何か子供が悪さをすると決まってこう言われたのだ。
「そんなことやってるとホッケが来るぞ」

子供心に、かなり怖かった記憶。
ハーメルンの笛吹き男に重なるイメージ。
「トン  トン  トン」という寂しげな太鼓とともにあの人が現れ、
悪ガキをさらって行ってお仕置きしちゃうのか、と真剣に怖かった。

何しろその「ほっけ」氏は実際各家を訪問していたので。

玄関前に立ち、何やら念仏か何かを唱えていたのか。
そこの場面をよく覚えていないのは、
その彼が訪問してくると俺は怖くて身を隠すように逃げ隠れていたからだ。

いつしか、その男の姿は見かけなくなった。
誰も「法華」のことに言及しなくなった。
地元を出て暮らした各地で見かけたこともない。
(…もしかしてたまに仙台駅のぺですとりあーんでっきで立っているあの僧が近親関係にあるのだろうか?)

実はあの存在は幼い俺の白昼夢かなんかだったとか。んなわけない。
たぶん日蓮宗うんぬんかんぬんとかなのかな。


そんな記憶。
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