医クメン・たきいです。

若手医師の育児奮闘記。イクメンになります。医クメン!

卒後6年目の地域勤務が終わりました

2024-03-30 17:45:16 | 医師6年目
年度末の仕事でてんてこ舞いで、ブロガーに復帰したことを失念しておりました(笑)。ご無沙汰しております。医クメン・たきいです。



自治医大の義務年限は大変なことも多いけれど、卒業して一番よかったと思うのは全国に心から信頼できる同業者の友達がたくさんいることだと思います。

医学部同級生の絆ランキングでは自治医大が堂々全国1位であることは間違いないです。いまだに連絡をとる人も多く、この前たまたま四国の田舎で地域医療を頑張っている出席番号ひとつ前の同級生とLINEしていたら、

「紙カルテなん!?」

と言われてしまいました。

四国の奥地よりも当院が僻地度上に来るとは正直思わなかった、ごめんなさいw

紙カルテのイヤなところは、引き継ぎのサマリーを書くのがマジ面倒というところ。

「大学受験」「医師国家試験」というのが、人生2大ペンだこ成長イベントだと思っていたのですが、まさかの第3陣になってしまいました。



「カルテ戻し」という言葉はここにきて初めて学んだ。笑
電カルなら、普段のサマリをコピペすれば済むんですけどね……。

常勤医4名という大変な環境でしたが、なんとか1年間折れずにやってこれました。

最終日も引き継ぎサマリ書きが終わらずしっかり残業でした。
なんでボールペンにCtrl+C,Vの機能がついていないのだろう、とか令和らしからぬ悩みで手が止まりました笑

「紙カルテには少し捲ればその人のことを全部思い出せる良さがある」
と、この前県人会の飲み会で先輩から教わりました。
たしかにそれはあるかもしれない……。でも、デジタルネイティブ世代の我々にはキーボードじゃないと文章が書けません。

憎き紙カルテも、「歴史の勉強」だと自分に言い聞かせて納得させました。
平成生まれの医者で、「外来カルテ」と「入院カルテ」が別な運用のことを知っていて、使いこなせる人はほとんどいないはず!……いい経験だった!笑

すっかり日の暮れた最終日の駐車場、車のエンジンをかけてライトが照らされたところから、誰かが手を挙げて走ってきます。一回り年上の、医学知識をたくさん教えていただいた薬剤師の先生です。PHSの番号を暗記していたひとり。

「先生!1年間おつかれさまでした。たくさん教えていただいて、非常に勉強になりました。ありがとうございました。」

こんなに遅くなったのに、わざわざ私が仕事を終わるのを待っていてくださったのでしょうか。むしろ勉強させてもらったのは私のほうなのに。

ジーンとした気持ちに包まれて、病院を去りました。


(でも、次に行く時には電カルは導入されていて欲しいと思う人(笑))

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