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【現代思想とジャーナリスト精神】

【Ⅰ:原発再稼動と社会経済】【Ⅱ:スパイと国際社会】 ~『2017/10/14報道特集』を見ながら感じたこと~

【Ⅰ:原発再稼動と社会経済】【Ⅱ:スパイと国際社会】

 ~『2017/10/14報道特集』を見ながら感じたこと~


              櫻井 智志



【Ⅰ:原発再稼動と社会経済】

 在沖海兵隊は、墜落した米軍ヘリに放射能が含まれていたことを公表した。同型のヘリが、沖縄国際大学に墜落した時も放射能が検出されている。このヘリ自体が核兵器と関わりがあるのではないか。 今回の放射能をニュースは骨がんになる放射能であることを説明していた。衆院選で遊説先の安倍総裁演説は、福島も広島も沖縄も無視し意味不明な方便でしかない。国会を不規則に扱い、なんら政策論争がなされていない。

 原発か経済か。原発再稼動やむなしとする地元。東日本大震災による原発事故による福島県民当事者たちの悲惨な教訓は、政治に生かされていない。経済活動のもとになる自然や環境や人類そのものに致命的な被害があることも、原発から出るゴミそのものが危険なこともあいまいにすませる安倍総理。国際的自然環境破壊をなんら考慮していない。

 自由党森裕子議員は、名参謀として的確な手腕を発揮した。米山新潟県知事当選の立役者。自民党本部は県知事時に反原発で活躍した泉田氏を県自民党を振り切って、衆院に立候補させた。原発地域の経済が関連産業で立地している以上不況だろう。だが、国家が地域の原発偏重を脱した産業立地政策に転換すれば、原発のある地域の経済問題はかなりの効果で解決していく。





【Ⅱ:スパイと国際社会】

 尾崎秀実やゾルゲが戦前にスパイとして逮捕、死刑にされたことを知って、私は複雑な思いを持つ。韓国の民族分断に真正面から取り組んだスパイ映画は、民族が分断された国家である苦悩を観る者に実感させる。ロシアKGBのように、米CIAが、他国の政府高官をアメリカのスパイとして使った史実もある。スノーデン氏が明かした厖大なインターネットの機密情報の盗用とそれに対する管理も深刻だ。

 スパイ活動は、国家主権を危うくさせるし、どの国家でも国家機密の漏洩として厳しく防御することだろう。KGBスパイやイギリス、アメリカなど諸国のスパイとスパイ活動。インターネットも含め、情報戦略の裏に悲劇と人間のさがと国家間の対立紛争、そして戦争を悲しむ。

 スパイに気をつけようという主張は理解しうる。「スパイ活動防止法」などのような、反政府勢力をスパイと決めつける動向はいくつもの国家に見られる。専制権力への批判を、根こそぎ封じ込めた韓国朴正熙大統領。彼の統治下のフレームアップ「人民革命党事件」、「民青学連事件」などのでっち上げは、やがて光州市役所に市長や市民が籠城しそれを韓国軍が総攻撃で壊滅させる「光州事態」のような悲惨な悲劇をもたらした。


*写真はスノーデン氏

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