今現在、自転車のフレーム素材として使われているのは
ざっくりと次のような種類でしょうか。
カーボン
チタン
アルミ
スティール
それぞれの細かいバリエーションや製法などはともかく、
選ぶ側としては恵まれた環境であると思います(笑)
ゆえに、カーボンはどうのクロモリはどうのといった
ハナシが飛び交うわけですが、例えば、ショップへ
自転車を買いに行くと、クロモリだからしなやかで
乗りやすいですよ~などと店員が説明していたりします。
おおむね間違っているとは思わないのですが、でも、
肝心のフレーム設計とは素材はどうシンクロしているのか
といった説明はほぼ皆無ですね。
そりゃ、フレーム職人がコツコツと仕上げたものでは
なくて、マスプロメーカーがラインでガンガン生産
したようなフレームについて、それほどメーカーから
詳しい設計思想などの説明があるケースは稀ね(苦笑)
職人さんのところで一度でもフルオーダーしてみると
少しわかるのだけど、採寸だけじゃなくて用途やら
乗り方やら経験値やら技術力やら、そりゃもう乗り手の
データをこれでもかというくらいチェックします。
まったく同じフレームの自転車でも、ガリガリ君が
乗った場合と、デブデブ君が乗った場合ではその
フィーリングが大きく異なるのは当たり前で、だから
どんな素材かということだけじゃなくて、その他の
こともいろいろとあわせてチョイスする必要があると
思うのです。
いくら最高の素材を使って最高の設計がなされていても、
乗り手がそれらに反する用途で使うのであれば、
それこそ宝の持ち腐れってもんです(笑)
いやいや、今の素材はそう簡単には腐らないってか(爆)
だから、メーカーもショップももっと情報を提供して
あげるべきじゃないのかなあと感じる今日この頃。
それほどイロイロ幅広く選ぶことができる幸せな
時代に身を置いているわけですから。