
昨日今日と二日間にわたって、自治体政策特別講座に私たちの会派4名で出席しています。写真は前列左から櫻井議員、阿部議員、二列目が蓮見議員(私が撮影しています)です。全国110自治体から183名もの議員さんたちが集まりました。長野県内からは県議会議員の皆さん、長野市の議員さんが参加していました。
講座は「地域再生をめざす予算審議ー政策の選択と集中」と題して昨日は3つの講義がありました。第1講義は「予算書はこう見るー歳出から見る自治体の姿」というもので、予算書の見方を具体的にお話しいただきました。お話は興味深かったのですが、すでに基本的なことは理解しているという前提でお話をいただきましたので、ついてゆくのがやっとという状況でした。
第2講義は「政策実現に職員を活かすー住民の役に立つ公務員制度」でした。職員のやる気を引き出す自治体の人事制度をどうつくるかというもので、議員向けの講座としてはやや違和感を感じました。首長向けのテーマだったと思います。結論は行政のスペシャリストをめざすというものでした。考え方としては理解できるのですが、現在の大部屋を改め一人ひとりの机に仕切りをつけるとか、裁量権を大幅に拡大し個人担当制にすべきという考えには同意できません。一人ひとりが専門職としてタコツボを掘り出したら今まで以上に連携が失われるのではないでしょうか。
第3講義の講師は岐阜県多治見市で議員と首長を長く務めた西寺雅也氏(名古屋大学経済学部教授)でした、講義は「選択と集中をどう行う」と題して自治体の総合計画、財政規律についてお話しいただきました。多治見市では健全な財政を維持するために独自の数値目標を掲げて取り組んできたそうです。その集大成として「多治見市健全な財政に関する条例」を全国で初めてつくりました。これまでの右肩上がりの時代は終わり、これからは人口減少時代に入ります。当然財政規模も縮減せざるをえません。しかし過去の投資のつけがまわり、収入は減るが借金返済は増えるという厳しい状況が予想されます。そうならないよう財政規律をきちんと担保することが必要だとおっしゃっていました。昨日の講座の中で一番心に残りました。
このブログをホテルで書いています。いまホテルでごく普通にインターネットが使えるようになりました。とても便利です。さて本日は講座第2日目です。頑張って勉強してきます。