10日投開票で終わった長野県議会議員選挙について東信の結果は下記の通りでした。
〇上田・小県郡選挙区(定数4-立候補5)
当選 21,296 清水 純子 46 公新
当選 14,119 堀場 秀孝 55 無新 連合推薦
当選 13,857 平野 成基 61 自現
当選 13,797 高村 京子 57 共現
13,693 島田 基正 65 無現
〇東御市選挙区(定数1-立候補2)
当選 8,482 石和 大 46 無新 連合推薦
7,624 保科 俶教 71 創現
〇小諸選挙区(定数1-立候補2)
当選 10,221 山岸 喜昭 59 無新 連合推薦
9,662 福島 鶴子 71 無現(創志会)
〇佐久市・北佐久郡選挙区(定数4-立候補5)
当選 14,739 寺島 義幸 57 無現 民主・連合推薦
当選 12,398 藤岡 義英 39 共新
当選 12,196 今井 正子 61 無現
当選 11,345 桃井 進 51 自新
11,233 清水秀三郎 43 無現
〇南佐久郡選挙区(定数1-立候補2)
当選 7,328 依田 明善 48 無新
6,708 高見沢敏光 68 創現
まず感ずるのは選挙の厳しさです。上田の島田さんはわずか104票差、佐久の清水さんは112票差で落選しています。とりわけ上田の現職3人は1万3857票、1万3797票、1万3693票と、164票の中に3人が横一線。どなたが落ちてもおかしくありませんでした。
次に現職に対する厳しさがありました。落選したのはすべて現職。新人は7名が当選しました。新旧交代が進んだといえます。但し佐久の清水さんは昨年の補欠選挙で当選したばかりでした。新人の中には告示直前に立候補され当選を果たされた方もいらっしゃいました。
政党化が一歩進んだことも今回の特徴でした。上田市の公明党清水さん、佐久市の共産党藤岡さんがそうです。これで自民党2議席、共産党2議席、公明党1議席となり、東信11議席の45%が政党所属の議員になります。
一人区の議員で構成されていた創志会は3名そろって落選。東御市の保科さんは会長、南佐久の高見沢さんは幹事長の要職にありました。福島さんは創志会のメンバーでしたが届出は無所属となっています。
投票率の低さも大きな問題でした。小諸市は57.38%(前回62.31%)、佐久市・北佐久郡55.36%(60.19%)と大幅減でした。上田市は56.38%(48.38%)と激戦を反映してアップしています。東御市・南佐久郡は前回は無投票、今回はそれぞれ65.88%、55.36%でした。若い世代で政治離れが進んでいることが気になるところです。
県議会が国政と市町村の間に埋没し存在感がないと良く言われます。そのことが不信感と無関心を産み、議員報酬や議員定数削減という声となって表れてきているのではないでしょうか。新しい県議会にはもっと県民に寄り添った、存在感ある提言をしてほしいと期待しています。