意外な特技

　昨日は実家に行きました。

　いつもより早く行くと父はいなく、しばらくすると帰ってきました。

　買い物をしてきたようです。

　セガレに、とイチゴとアンパンマンの置き物を買ってきてくれました。

　
　父は現在、抗がん剤治療のための薬を服用しています。

　きっちり８時間あけて、食間の空腹時に服用しなければならないそうです。

　几帳面な父はちゃんと時間どおりにおこなっています。

　私たちが着いてしばらくして、自分だけ昼食をとりました。

　セガレと私はお昼の準備をしていなかったので、男一人暮らしの粗末な冷蔵庫から

　何か食べれるものはないかと探しました。

　（何か持って行ってやれよっ！作ってやれよっ！という説教はごめんです。）

　セガレの昼食を適当に見繕い、先に食べさせました。

　そして私の食べるもんはないかな？と探していたのですが、

　マルちゃんの力もちうどんを発見。

　父は昔からインスタントラーメン好きです。

　そのくせ私と兄が子供の頃は「体によくないから週１で。」とルールを作ってました。

　最近めっきり食べなくなったインスタントラーメンやカップラーメン。

　無性に食べたくなり、「これ、もらうわ。」と父に言いました。

　「おぅ。これはな、平麺やからすぐにのびるぞ。」

　「そーなん？でもちょうどいいやん、お父さん伸びた麺好きやん。」

　「おぅ。そーなんや。」

　「ほな、うちがヤバいな。硬めの麺が好きやからな。熱湯５分やけど３分ぐらいにしとくわ。」

　「そうするとな、モチがまだ硬いんや。」

　「あぁ・・・そうか。面倒やなー。モチ硬いのは困るし。」

　「だからな、モチを麺の下に敷くといいんや。」

　
　・・・・・お、お父さん・・・





　マルちゃんオタク？