潤滑油②

　父と義父の新年会の続き、です。

　父と義父は去年も新年会をしました。

　っていうか飲みたいだけです。

　ダンナは飲めないので父も義父もおもしろくないのでしょう。

　ダンナものんべぇ相手は疲れるみたいだし。


　去年はえらい長い時間拘束されましたが、

　今年はセガレのおかげで２時間ちょっとですみました。

　超頑固者の父は電車で帰ると言い張ったので店の前で別れました。

　義父を家まで送りました。

　家に着くとダンナはカレーを作って食べていました。

　お風呂にスイッチを入れ、元兄嫁が持ってきてくれたイチゴ大福を食べながら

　ダンナと少ししゃべっていました。

　お風呂が沸きました。

　「セガレー、お風呂入ろうかー？」

　と言ったとき、電話が鳴りました。


　「もしもしー！ウチの人に一体ナニ飲ませたん？」


　超怒り口調の義母が！


　「え？ナニって？」

　「だからナニ飲ませたんよっ！」

　「ビール・・・」（飲ませてませんよ、私）

　「えぇ？ほんまに？この人帰ってきてからずっとトイレに何度も行ってるねんで！！」

　「ええぇ？！吐いてるの？」

　「それでさっきなんて洗面所で倒れてんからっ！！」←質問に答えてない

　「ええぇぇ？ビールと日本酒も少し飲んでたかなー？」（過少申告）

　「それやわっ！それ！！」

　「は？」

　「うちの人、ちゃんぽんアカンねん。ビールだけやったらこんな酔い方せーへん！」

　「そーなんや・・・。」

　「もう今もグデングデンやわっ！」

　「・・・・。」

　「わかった。」

　
　ガチャン・・・。


　え～～と・・・。

　わかってるよ、わかってる。

　お義母さんは私に怒ってるんじゃない・・・。

　今の自分の感情がそのまま出てしまう人なんだよ。

　でも結婚後間もない時だったら・・・

　去年の新年会だったら・・・


　私、自分が怒られてると思って凹んでいるよ。


　
　潤滑油ニコスケ・次は完結編