山田線・岩泉線を走るキハ52が、この11月でついに引退らしいです。
次々と新車に置き換わる路線がある中、放置されたかのような状態だった2つの路線。
車両を共有していた花輪線は、今年の3月で先に車両が変わりました。
明らかに後回しにされた感はありますが、それでもここに来て置換えです。
でも、物は考えようですね。
山田線の線路状況が良かったりして、バスと対抗出来るような状況だったらここまでキハ52や58を見ることは出来なかったと思います。
岩泉線にしても山田線と一緒に車両が変わっていたでしょう。
この不便な環境だったからこそ、今の時代まで見ることが出来たのですから。
今年の冬に花輪線に乗って、地元の方たちが話す声が聞こえました。
『新型待ち遠しいね』
普段利用されている方からすればもっともなことです。
地方で鉄道を利用する方の大部分は、車を運転することが出来ない人。必然的にお年寄りが多くなります。
お年寄りに半自動の重いキハ52のドアを開けろというのは酷な話ですし、ステップも昇り降りが辛いでしょうね。
鉄道を趣味とする人間からするとこの引退は寂しいですが、普段利用されている方からすれば喜ばしいことだと思います。
廃止されてもおかしくない山田線の盛岡・宮古間の車両を置き換えるのですから、JRもまだ廃止する気は無いのでしょう?
車両の引退はまだしも、廃線は本当に寂しいです。
山田線に岩泉線、手付かずの自然の中を走る路線としてまだまだ残って欲しいです。