Windows11のノートパソコンを中古で買われたそうです。
スペック的には、CPU Corei7、メモリ8GB、SSD 1TBという構成です。
ちょっと不安に思ったのは、CPUがCorei7ですが第6世代6600Uだったことです。
こちらのブログでも書いていますが、Windows11ではCPUは、第8世代以降でないとインストールできません。
ただしマイクロソフトが、仕様を満たしていないCPUでも、レジストリを改変して無理やりWindows11をインストールする方法を公開していますが、その後の動作やUpdateの対応の保証はありません。
初期設定を行って2点不具合が見つかりました。
一つは、音が出ません。
もう一つは、有線LANが使えません。
どちらもデバイスマネージャでは、「正常に動作しています」の表示です。
購入会社に連絡すると、ドライバーの更新の手順書を案内してくれましたが、Windows10の画面の説明書です。
お客様に返品しますか？と尋ねたら、時間がかかるので･･･どらともで何とかして欲しい、とのことでした。
マイクロソフトが保証していないスペックのパソコンなので、ちょっと難しそうです。
とりえあず、その場で、最新のドライバーをダウンロードして、更新してみましたが全く状況は変わらず。
どちらも「正常に動作しています」の表示なので、問題なさそうです。
一旦お預かりしました。まだ使っていないのでOSの再インストールは構わないとのことでした。
本来ならWindows10を入れた方がよさそうなのですが、Windows11を使用したいということで購入したパソコンなので、Windows11でチャレンジしてみることになりました。
Windows11をインストールしようとしたら･･･スペックを満たしていませんのメッセージが表示されました。
レジストリを確認すると、非対応CPUでもインストールするレジストリ項目がありませんでした。インストール後削除したのでしょうか？
レジストリを改変して、再度Windows11をインストール。今度は無事にインストールが進みました。
今までのアプリや、データ、設定はそのままの状態でインストールが完了しました。
今度は、音も出るし、有線LANも使えるようになりました。
シャットダウン、再起動を何回か試しましたが大丈夫でした。
お客様にお引き渡しし、問題ないことをご確認いただきましたが、スペックを満たしていないパソコンに無理やりWindows11を入れていますので、今後不具合が発生することもあり得ること、WindowsUpdateが行われなくなる可能性もあることをご説明しご理解いただきました。
中古パソコンを購入する際に、OSがWindows11の場合･･･搭載CPUを確認してください。第7世代以前のCoreCPUだと、スペックを満たしていませんが、無理やりWindows11をインストールしている可能性があり、今後使用していくうえでトラブルが発生することも予想されます。
第8世代のCore CPUは、2017年の秋ごろに発売されていますので、それを搭載したパソコンというと、３～４年くらい前発売のパソコンということになります。
中古パソコンの購入は、どらともも代行購入を頼まれることがあるのですが、パソコンの選定が難しいです。
