今回のお客様は、ノートパソコンが起動しなくなったということでお伺いしました。
ちょっとごっつい感じのノートパソコンでした。
電源を入れてみると・・・「自動修復」画面が開きますが、「修復できませんでした」で終ってしまいます。「スタートアップ修復」を行ってもダメ、セーフモードでも起動せず、「システムの復元」もエラーでダメ。試しにUSBメディアから修復を行っても・・・ダメでした。BIOS上はディスクを認識していました。
パソコンをお預かりしました。

SSD(250GB)がCドライブ、HDD(1TB)がDドライブに割り振られています。冷却ファンも左右に1個ずつあります。ノートパソコンで、2つファンがあるのは初めて見ました。
とりあえずSSD(M.2SSD)を外して、状態を確認してみました。

健康状態は90%で「正常」だったのですが・・・よく見ると「訂正不可能エラー数」や「回復不可能セクタ数」などが、異常値になっています。
う~ん、SSDの不具合のようだったので、新しいSSDを手配して、クローン化してから修復することにしました。


クローンを行ったら、3930のBadセクターがありました。これくらいの数の場合HDDでしたら、修復できてほぼ元の状態に戻すことができることがありました。
クローン化したSSDに交換して、起動してみました。やはり「自動修復」画面が開きました。同じ状態です。Windows10だとこの状態である程度自分で修復してくれるのですが・・・USBメディアから修復を行ってもダメでした。コマンドプロントでチェックディスクをかけてもダメ、システムの復元もダメ・・・なんともありませんでした。
SSDが故障すると、復元は難しいというのを実感しました。
ユーザーフォルダーは、ほぼ読み取ることができましたので・・・新しいSSDにWindows10をインストールして、取り出すことができたデータ類を戻すことにさせていただきました。
Officeは再インストールし、ダウンロードしたアプリは、ダウンロードフォルダーからインストールを行い、ある程度元の状態に戻すことができました。
SSD(半導体ディスク)は、突然壊れる、調子悪くなることがあるので、HDDよりもデータのバックアップやディスク丸ごとバックアップをマメに行う必要がありますね。
