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DONNIEDARKO'S BLOG

映画のレビュー、時々、日々の思うことなど…。

フィッシュストーリー

2010年05月13日 06時03分54秒 | 青春
★★★★★

あらすじ
1975年 早すぎたパンクバンド「逆鱗」は世間に理解されないまま解散へ向かおうとしていた。彼らは最後のレコーディングで「FISH STORY」という曲を演奏する。

1982年 気の弱い大学生は「FISH STORY」の間奏部分に「女性の悲鳴が聞こえる」という噂を聞く。さらには出会った女性に「いつか世界を救う」と予言され・・・。

2009年 修学旅行中に眠り込んでフェリーに取り残された女子高生は「正義の味方になりたかった」コックと出会う。その直後、二人はシージャックに巻き込まれる。

2012年 街が静まり返るなか、営業中のレコード屋の店長は「地球が滅亡する日でも好きなレコードを聴いていたい」と、「FISH STORY」に耳を傾けている。

「FISH STORY」という曲の間奏には、なぜ1分間の無音部分があるのか?果たして、2012年地球は滅亡してしまうのか?時空を超えてすべてがつながった時、想像を超える爽快なラストがおとずれる!!


コメント
面白い!

伊坂幸太郎原作×中村義洋監督の作品を見るのもこれで何作目かになるけど、こいつは参った。
面白い!

何も言いません、原作のアイデアもよかったし、映像化への演出も完璧。
斉藤和義の楽曲もよかった。

こんな作品はミラクルな確立でしか生まれないんじゃないか?
オススメできる一作だと思います。

ゴーストワールド

2010年05月13日 05時48分44秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
高校を卒業したものの、いまだ進路も決めることなく不安定な心根のまま遊びほうけているイーニド(ソーラ・バーチ)とレベッカ(スカーレット・ヨハンソン)。ある日ふたりは、新聞の出会い広告欄に載っていた中年男シーモア(スティーヴ・ブシェミ)をからかおうと呼び出して尾行するが、イーニドは次第に彼のことが気になり始め…。

コメント
何度見てもいい映画。

個人的な趣味なんだろうけど、この映画が好きなんだよね。
見るのも、もう4回目くらいなんだけど、何度見ても楽しい。
主演のソーラ・バーチが好きだってのもあるんだけど、イーニドというダメ女が、どうしても気になって仕方ない。

脚本的にも合理的で無駄が無く、すばらしく繊細に書かれていると思う。
ずば抜けてすばらしい映画ではないが、こういう良質な映画が映画界を支えているんだと思うのよね。

忘れた頃に、また見るだろう。

転校生 -さよなら あなた-

2010年05月10日 08時51分51秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
両親の離婚を機に尾道から、母とともにかつて幼少期を過ごした信州に転校してきた斉藤一夫(森田直幸)は、転校してきた善光寺北中学校で、幼なじみの一美(蓮佛美沙子)と再会する。会話を重ねるうちに昔のように自然と呼吸が合ってくる一夫と一美は、思い出の場所である“さびしらの水場”へ足を運ぶが、誤って転落してしまう。

コメント
大林宣彦監督の老獪さ!

一言で言えば少年が大人になる話なのよ。

でも、そのもっていく手法がすばらしいわけですな。
これこそが監督のテクニックなわけよ。
細かい複線から、テーマの据え方を含めて老練なテクニックを堪能できた。

今回は尾道ではなく、信州を舞台にした転校生。

いろいろとツッコミたい部分もあるんだけど、そういうのは別にして勉強になりました。
青春っていいなぁ(笑)
そういう意味でも、なんかいい映画です。

穴 / HOLES

2010年04月27日 14時51分46秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
先祖のおじいちゃんがヘマをしたせいで、呪いをかけられ、不幸の家系になってしまったと信じる少年スタンリー。彼はある日、運悪く無実の罪で捕まってしまう。そして、自分の潔白を証明することをあっさり諦め、少年矯正施設行きを受け入れる。しかし、そこは想像を絶する過酷なところだった。砂漠のど真ん中に建つその施設では、恐ろしい女所長が恐怖支配を行い、“人格形成のため”と称して、来る日も来る日も少年たちに大きな穴を掘らせていた。だがその“穴掘り”には、ある別の大きな企みがあったのだった…。

コメント
こいつは掘り出しモノだぜ!(穴だけにね!)

一族にかけられた呪いのせいで、不運続きの少年スタンリー。
ある日、彼は靴泥棒の犯人に仕立て上げられ、青少年犯罪者の矯正キャンプに送られてしまう。
そこで待っていたのは、広大な砂漠での穴掘り作業。それを監督する冷酷な女所長と部下たちは何かをたくらんでいるらしいが・・・。
はたしてスタンリーの運命は?

ってあらすじだけ読むと、ありがちな話なんだけど、スゲーよく出来てる。
ただひたすら穴を掘るって映像に力があるのが不思議。

ルイス・サッカーの傑作児童文学の映画化なんだけど、日本劇場未公開ってのはもったいない気がした。
オススメです。

青い鳥

2010年04月26日 02時18分46秒 | 青春
★★★★★

あらすじ
前学期、いじめられていた一人の男子生徒 野口が起こした自殺未遂で東ヶ丘中学校は大きく揺れていた。
新学期初日、そんな2年1組に一人の臨時教師が着任してくる。
村内という男性教師の挨拶に、生徒たちは驚く。
彼は、吃音だったのだ。
うまくしゃべれない村内は、その分“本気の言葉”で生徒たちと向かい合う。
そんな彼が初めて生徒に命じたのは、倉庫にしまわれていた野口の机と椅子を、教室の元の位置に戻すことだった。
そして毎朝、その席に向かって「野口君おはよう」と声をかけ続けた。

コメント
なんか、いい映画です(笑)

いじめをめぐる学園ドラマなんですけど、僕自身は、なんの前情報もなく、誰が出てるかも知らぬまま人に勧められて見たんですよ。
いやはや、いい映画っす。

阿部寛の抑えた芝居なんかもいいし本郷奏多のピュアな芝居もステキです。

なんかオススメしたい映画です。

ザ・ビーチ

2010年01月13日 05時56分46秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
バンコクを旅するリチャードは、安宿でダフィと名乗る奇妙な男から"伝説のビーチの話を耳にする。そこは美しすぎるほどに美しく、全ての日常から解放される夢の楽園──。その翌日、1枚の地図を残しつつダフィは変死。リチャードは地図のコピーを手にし"伝説のビーチを目指す。しかしそれは狂気に満ちた世界のはじまりだった……。

コメント
楽園の代償。

美しいビーチ、何も考えることなく楽しく暮らせる夢の楽園。
そんな場所、あるはずないから楽園なんだけど、本当にあったとしたら・・・。

存在しうるはずない場所を存在せしめるための代償とはいかなるものか?

なかなか哲学的なアプローチな作品なんだけど、キチンとエンターテイメントとしてまとめるあたりが、ダニー・ボイル監督の手堅いテクニックですな。
おしゃれな雰囲気も含めて、ダニー・ボイルらしい。

細かいシナリオテクニックも含めてレベルの高い作品で、いい映画だと思う。

8 Mile

2010年01月13日 02時47分17秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
通称“ラビット”こと白人青年ジミー。自動車産業も斜陽のデトロイトを背景に、黒人の文化であるヒップホップの世界で、彼はプロ・デビューを目指す。黒人たちの前で本来のラップの才能を発揮できないジミーの挫折&成長物語に加え、モデルを夢見る恋人や、男関係に自堕落な母、幼い妹をめぐるエピソードが、とことん切なく展開される。

コメント
中ニ病からの卒業。

ジミーは自らのコンプレックスの塊の中ニ病。
やることなすことうまくいかない中ニ病の彼が、すべてを失いくそったれな現実を受け入れた途端、世界はそんなに悪くないってわかるお話。

ようするに中ニ病から卒業したってことなんだけどさ。

こういう映画を見るたびに、いまだ卒業できてない大人が現実世界に多く存在することを実感する。

いい映画だと思う。

トレインスポッティング

2010年01月13日 01時56分28秒 | 青春
★★★★☆

あらすじ
ヘロイン中毒のレントンは、ドラッグ浸りのすさんだ毎日から抜け出すため、仲間と2kgのヘロインを売りさばいて夢の一攫千金を狙うのだが…。

コメント
若者が大人になるために・・・。

この物語は一人の若者が大人になるまでのお話だ。
それは不条理で退屈な現実を受け入れるということなんだと思う。

その過程は、どんなことであっても、一人の若者が大人になった。
それだけで物語りは成立したんだよね。

だから、彼の行動がいくら破天荒で破滅的であっても、彼が大人になった時に物語は成立したんです。

そこまでわかった上で、この滅茶苦茶な話を撮ったダニー・ボイルは凄い人なんだと思う。
なんとなく、オシャレ映画みたいな所にカテゴライズされているけど、この映画は凄まじく哲学的な映画なのよ。

そんなこと、映画見て、楽しめればどうでもいい話ではあるんだけどね。

メリッサ・P ~青い蕾<つぼみ>~

2009年08月23日 11時45分12秒 | 青春
★★★☆☆
あらすじ
パーティで知り合ったダニエーレと初体験をしてしまった15歳のメリッサは、当然のように恋をするが、ダニエーレの目的は彼女の身体だけだった。そして、少女は危うい世界へ落ちていく……。美少女作家の実体験を映画化した衝撃作。


コメント
とんでもないオサセが通りますよ。

ってことで、メリッサっていうオサセな女の子が、ちょっぴり成長するお話です。
なんつーかねぇ・・・。
とりあえず主演の女の子が惜しげもなくヌード見せてくれたのだけで好評価です(笑)

まじめに評論すると、10代の女の子の成長期ゆえのイライラとか焦り、混乱、怒り。
そんな感情がヒシヒシと感じていい感じ。

最後は家族とかそういうところで落ち着くところはベタでしたね(笑)

いろいろと参考になる作品ではあったけど、すげーいいわけでもなく。
まぁ佳作ってとこでしょうかねぇ。

死にぞこないの青

2009年08月23日 11時25分54秒 | 青春
★★★☆☆

あらすじ

人気作家・乙一の同名小説を「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」の須賀健太主演で映画化した学園ホラー。共演は「神様のパズル」の谷村美月とTV「ROOKIES」の城田優。監督はオムニバス「ZOO」の1編「SEVEN ROOMS」の安達正軌。のどかな田舎町に暮らす小学6年生のマサオ。彼はささいなことから新任教師の羽田から目を付けられる存在になってしまう。以来、羽田から理不尽に攻撃され続け、それに乗じてクラス全員もマサオをイジメの対象とみなし始める。気の弱いマサオはひたすら耐え続けるが、そんな時、全身真っ青で傷だらけの不気味な少女がマサオの前に姿を現わす。残虐な反撃をそそのかす少女に抵抗するマサオだったが…。


コメント
ダークヒーローは幽霊少女。

こんな作品、好きです(笑)
新任の先生が現れたとたん、いじめられっ子・まさお君の前に現れた幽霊少女・青。

現実から逃避しようとする、まさお君に現実を突きつける青。
二人のやりとりが、なんとなくかわいいんだよね。

こういう不思議な作品は日本的でいいと思う。
低予算で地味なホラーなのに、なぜかハートウォーミング。

不思議なちょっといい映画。