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DONNIEDARKO'S BLOG

映画のレビュー、時々、日々の思うことなど…。

ゆれる

2010年05月10日 08時35分23秒 | サスペンス
★★★★☆

あらすじ
東京でカメラマンとして成功している猛(オダギリジョー)は母の一周忌で帰省する。彼は実家のガソリンスタンドを継いだ独身の兄の稔(香川照之)や、そこで働く幼なじみの智恵子(真木よう子)と再会し、3人で近くの渓谷に行くことにする。猛が単独行動している間に、稔と渓谷にかかる吊り橋の上にいた智恵子が転落する。

コメント
繊細な脚本。

台詞や展開など、脚本に見せられた一本。
こういうのを上質な映画だと言うんだろうね(笑)

なんかとっつきにくいイメージがあって、ずーっと手元にあったのに見てなかったけど、もっと早く見ておけばよかった(汗)

演者の芝居も含めて、この映画のトーンは心地いい。
オススメです。

スラムドッグ$ミリオネア

2010年05月10日 08時31分49秒 | サスペンス
★★★★★

あらすじ
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。

コメント
伝える技術。

本作のテーマは【愛】とか【諦めないこと】とかいろいろとあるんだけど、監督が伝えることのメインにおいているのは、発展途上国の現実なんだよね。

その厳しい現実を真正面から描いた映画はエンターテイメント性が欠如するから、ヒットしない、結果、多くの人に伝えることができないわけです。
そこで、ダニー・ボイル監督は企画としてクイズ番組に出場したスラム出身の少年と、クイズ問題と彼の人生をリンクさせるって手法によって、エンターテイメントを楽しみながら、発展途上国の現実っていう胸糞悪いお話を見せることに成功しているわけです。
これによって、多くの人々がこの問題を提起されたわけで、きっとそれは意味があることなんですよ。

この伝えるための技術っていう点において、本作はとてつもなく優れているわけです。
それだけで★5つ。
いや~久々にいい映画みたよ。

これは賞とっちゃうよ(笑)

ニコラ

2010年05月06日 03時40分34秒 | サスペンス
★★★☆☆

あらすじ
内向的な12歳の少年ニコラ(クレモン・ヴァン・デン・ベルグ)は、自分を溺愛する厳格な父親(フランソワ・ロイ)への恐れから妄想の世界へ逃避する日々。冬期林間学校へ参加したニコラは、級友のオドカンに医療機器のセールスマンをする父から聞いた臓器売買の話を聞かせるが、かえって自分の悪夢をつのらせるばかりだった。そんな矢先、ある少年が行方不明になった。父親が少年を殺したのではないかと妄想を抱いたニコラは、またオドカンにそれを話すが、少年が性的いたずらをされた死体で発見されたことで事態は暗転。学校の宿舎を訪ねてきた警官にオドカンがそれを話してしまったのだ。翌日、ニコラはパトリック先生に家まで送られるが、その途中、TVで父が犯人として逮捕されたのを見てしまう。放心しながらも側にいた赤ん坊連れの美しい若い母親に目を奪われるニコラ。同じ頃、オドカンも先生に呼ばれて教員室でTVに見入っているのだった。

コメント
フランス映画の醍醐味。

ハリウッド映画ばかり観ていると、忘れてしまう感覚ってのがあるんですね。
フランス映画を久々に観てハッとしましたわ(笑)

内向的な少年が観る悪夢と、彼を取り巻く悪夢のような現実が徐々にリンクしていくんだけど・・・。
リンクしているようでいて、夢なだけに、きちんとリンクしないわけですよ。
ハリウッド映画ならば、ここでわかりやすく完全なるリンクを見せてくれるわけですが・・・。
フランス映画だからね。
微妙な感じで話は進むし、そのまま終わっちゃったりで(汗)

でも、その溝を脳内で補完することこそがフランス映画の醍醐味であるわけで、そういう意味ではとても楽しい映画といえます。

ただ、個人的な趣味でいうと、物語の展開がゆったりすぎてね・・・。
微妙にダレてしまったので、★3ってことで。

フライトプラン

2010年01月13日 02時24分51秒 | サスペンス
★★☆☆☆

あらすじ
夫の突然の死という悲しみの中、航空機設計士のカイル(ジョディ・フォスター)は、6歳の愛娘ジュリアとともに故郷ニューヨークへと飛び立った。夫の棺を乗せて離陸したそのジャンボジェット機は、カイル自身が設計した最新鋭の旅客機。機内で数時間の眠りから覚めた彼女は、娘の姿が見当たらないことに気づく。高度1万メートルの上空で、ジュリアは跡形もなく姿を消したのだ。愛する娘を必死で探すカイル。だが、同じ飛行機に乗り合わせた乗務員、乗客の誰一人としてジュリアを見た者はいない。いつの間にかジュリアの痕跡は完全に消し去られ、荷物や航空券はおろか、搭乗記録さえ存在しないのだ!いったい何故?容疑者は400人を越える乗務員と乗客すべて。手がかりはゼロ―。だが、カイルには娘への限りない愛と、最新鋭旅客機システムに関する豊富な知識があった。見えざる邪悪な陰謀に立ち向かうため、カイルのたった一人の戦いが始まった。


コメント
萎えるトリック。

前半のミステリー感はいいと思う。
割と引き込まれた。

が、しかしだ!

後半、事件の全容が明らかになった途端萎えた。
物語の肝だから、ここでは書かないけどさ・・・。

そのトリック、無理ありませんか?

不確定要素だらけ、運任せのフライトプラン(笑)
おかげで、萎えた。
せっかくのジョディ・フォスターがもったいないぜ!

キング・オブ・バイオレンス

2010年01月13日 02時00分39秒 | サスペンス
★☆☆☆☆

あらすじ
犯罪組織との出会いをきっかけに殺人依頼を承諾してしまった青年・ショーン。自責の念から組織を裏切り、拉致、監禁、拷問された彼は、“暴力の王”となって反撃を開始する。

コメント
つまらんっ!

Z級映画です。
ごめん、ぜんぜん面白さがわからんかった。
おそらく暴力の中に人間の本質とかそういう小難しいテーマを見出そうとした意欲作なんだとは思います。
でも、わからん(笑)

特にコメントなしっす(笑)

とりあえず見たっていうご報告でしかありません。

ハプニング

2009年10月13日 07時43分09秒 | サスペンス
★★☆☆☆

あらすじ
いつもと同じ穏やかな朝を迎えたセントラルパークに、突然何者かの叫び声が響き、次々と人々は倒れ、謎の死を遂げていた。さらに別の場所では、次々と人々が屋上から転落する大惨事が起きていた。そしてこの原因不明の異変は、ニューヨークのエリオット(マーク・ウォールバーグ)が勤める学校にも伝わり始める。エリオットは、同僚のジュリアンに誘われ、彼女の母親の住むフィラデルフィアへ避難することに…。だがこの謎の見えない脅威は、急速にアメリカ全域に広まり各地で大パニックが起きていた。エリオットは、妻と娘と共に安全な場所へ避難しようとするが――。


コメント
好き嫌いで言ったら嫌い!

シャマラン監督らしい映画なんですよ。
基本的にミステリーな引っ張り要素を前面に押し出して、観客に「?」を常に植えつけながら興味を引っ張っていく手法は、本当にシャマラン監督の得意とするところであり、よくできております。

なんだけどさ・・・。
嫌いなんだよ(笑)

ひっぱった挙句に、結局そんなんかい!って感じで(汗)

この映画が好きって人も多いと思います。
それはそれで、理解しますが、僕がこの映画が嫌いってことも理解してください。

シャマラン監督の作品は見るたびにガッカリするんだよね、もはや相性最悪としかいいようがない(笑)

ピザ男の異常な愛情

2009年09月24日 20時21分23秒 | サスペンス
★★★☆☆

あらすじ
オーティスはティーンエイジャーの女の子ばかりを狙うイカれた連続殺人犯。
すでに4人の若い女性を監禁し殺害していた。
ある日、ピザ屋の配達中に好みのライリーを見つけ拉致。
ライリーの監禁生活が始まった。
だがオーティスが隙を見せた瞬間にライリーは、逃げることに成功するのだが……。

コメント
バカコメディ

女子高生を誘拐監禁しちゃうピザ男の物語。
普通ならサイコサスペンスに描くような映画なんだけど、この映画はブラックコメディで描いていて面白い。

そういう意味では実験的な意欲作で、途中からの予想を覆す展開は評価に値すると思う。
でもまぁ、一般的にオススメするようなものでもないので、評価は★3ってくらいで。

僕はこの映画好きですよ。

イースタン・プロミス

2009年09月24日 20時15分20秒 | サスペンス
★★★☆☆

あらすじ
イギリス、ロンドンにある病院に身元不明のロシア人少女が運び込まれる。少女は子どもを身ごもっており、出産ののちに息を引き取ってしまった。手術に立ち会った助産師のアンナは少女が遺した日記を頼りに、彼女の身元を割り出そうと動き始める。手掛かりをたどるうち、アンナはロシアン・マフィアの運転手を務めるニコライと出会う。やがて、日記を通じて少女とロシアン・マフィアとの関係が浮かび上がり、そこには恐ろしい事実が記されていたことが発覚する。知らず知らずのうちに危険な場所に足を踏み入れてしまったアンナと、なぜかいつも彼女を助けてくれるニコライ。ニコライの持つ秘密とは?日記が示す犯罪の行方は?ニコライとアンナの運命はいつしか絡み合っていく…。

コメント
大人になったなデヴィッド・クローネンバーグ(笑)

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品だからって構えて見たら、ちゃんとした映画でしたよ。
どうしちゃったんだろ、最近、まともな映画撮るなぁ(笑)

逆に拍子抜けしちゃったんだけど、普通に見ても十分、楽しめる映画です。
でも、デヴィッド・クローネンバーグなのに・・・って思っちゃったので・・・。
ハードルあげて映画みたらダメだっていう典型的な例です。

すいません、こっちの責任です。

GOTH

2009年09月20日 20時43分41秒 | サスペンス
★★★☆☆

あらすじ
高校生の神山樹は、学校では友達に囲まれた優等生だが、実は人間の残酷な部分に異常な興味を持っていた。クラスでは友達もなく浮いた存在の森野夜とは、目を合わせただけで同じ嗜好の持ち主であることが分かり、やがて行動を共にするように。ある日、若い女性の惨殺死体が発見される。犯人の気持ちが分かるのは自分たちしかいないと、樹と夜は犯人探しを始める。そして、樹に心を寄せる夜は、悲しい過去を打ち明けるのだった。

コメント
ステキな中二病の世界。

ティーンから絶大の支持を誇るミステリー作家、乙一の出世作、「GOTH」の映画化。
もうゾックゾクしましたわ、この映画(笑)
「警察には犯人は捕まえられないよ。普通の人間には動機が理解できないからね……」
「あなたには解るようね……」
この台詞にゾックゾクしたあなたなら、もうこの映画の虜ですよ(笑)

主演は、優等生と猟奇趣味という暗黒的な二面性を持つ孤高の高校生・神山樹に『テニスの王子様』『シルク』など話題作で繊細な魅力を放つ本郷奏多。
美少年である彼の目芝居がいいんだよね。

そんなところなんかも注目しながら、中二病の世界にどっぷり浸かれるステキな映画です。

ワイルド・バレット

2009年08月23日 11時50分48秒 | サスペンス
★★★★★

あらすじ
「ワイルド・スピード」「南極物語」のポール・ウォーカーが、犯罪に使われた銃の後始末を命じられ窮地に陥るチンピラを演じる痛快サスペンス・アクション。監督は「マインドハンター」の脚本家、ウェイン・クラマー。イタリアン・マフィアの下っ端組員ジョーイの仕事は、犯罪に使われた銃の後始末。ある日、麻薬取引現場で警官を射殺してしまった危険な拳銃の処分を命じられる。しかし、自宅の地下に隠し置いていたその銃を、隣に住む息子の親友オレグが持ち帰ってしまう。そして、あろうことか暴力を振るう義父に向けて発砲し、そのまま銃と一緒に行方をくらましてしまうのだった。慌てて銃の行方を追い始めるジョーイだったが…。

コメント
最高のエンターテイメント

僕、全然しらなかったんだけどこの映画って有名!?
って思うくらい、おもしろくよくできた話だった。

飽きさせないどんでん返しの連続にぐぐっと飲み込まれてしまう。
よくよく考えるとツッコミどころも満載なんだけど、そんなことは置いといて楽しもうぜ(笑)

個人的には笑わないロシア少年の子役がいいのよ。
笑わない子供の笑わないって伏線が、すごく効果的に使ってて感心です。
あと、ブラックライトを使って残酷なシーンをまろやかにしたりと、小技も冴えてます。

感動とかそう言うのは無いのよ、でも最高のエンターテイメントなのよ。

これは隠れた名作だと思う。