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DONNIEDARKO'S BLOG

映画のレビュー、時々、日々の思うことなど…。

テッセラクト(DVD鑑賞)

2006年12月23日 04時55分57秒 | サスペンス
お勧め度:★★★★☆

タイトル:テッセラクト
製作年度 2003年
製作国・地域 イギリス/タイ/日本
上映時間 96分
監督 オキサイド・パン
製作総指揮 河村光庸 、松本洋一 、宮里一義
原作 アレックス・ガーランド
脚本 オキサイド・パン 、パトリック・ニーテ
音楽 ジェームズ・イハ
出演もしくは声の出演 ジョナサン・リス=マイヤーズ 、サスキア・リーヴス 、アレクサンダー・レンデル 、カルロ・ナンニ 、レナ・クリステンセン

あらすじ
バンコクの朽ち果てたホテルで、イギリス人のショーン(ジョナサン・リース・マイヤーズ)がドラッグの取引相手を待っている。突然、電源が落ち、時計が止まる。パニックになるショーン。そして、それが全ての始まりだった……。

コメント
時間軸という魔物

物語において、時間軸ってのは重要では無かったりするんだけど、その実、この時間軸をどう使うかっていうのは、とてもデリケートで扱いの難しいモノでもあるわけです。

本作「テッセラクト」は、この時間軸を巧に使って物語のサスペンス感や不可思議感ってのを演出してます。
その演出手法自体は、嫌いじゃないし、いい感じだと思う。

でも、結果的には、その時間軸遊びに終始してしまい伝えたいものがダイレクトに伝わらなくなってしまったような気がする。
物語の冒頭に語られる次元論や、物語のテーマにもなるカオス理論なんかが、とってつけて見えてしまうのはもったいないと感じるのよね。

時間軸の魔物に食われた惜しい作品。
そんな感じで★4つ
本来なら★3.5ってとこなんだけど、0.5は、タイの廃頽的な雰囲気に免じておまけです。

ネゴシエーター(DVD鑑賞)

2006年12月16日 18時21分33秒 | サスペンス
お勧め度:★★★☆☆

タイトル:ネゴシエーター
製作年度 1997年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 117分
監督 トーマス・カーター
製作総指揮 -
原作 -
脚本 ランディ・フェルドマン
音楽 スティーヴ・ポーカロ
出演もしくは声の出演 エディ・マーフィ 、マイケル・ラパポート 、マイケル・ウィンコット 、カルメン・イジョゴ 、キム・ミヨリ 、アート・エヴァンス 、ジェームズ・カーペンター 、ポール・ベン=ヴィクター 、ドナル・ローグ

あらすじ
署に戻って来たネゴシエーター(犯人交渉役)のスコットは、一人の若者を教育するよう命じられた。元SWATの彼マコールを、スコットのような一流のネゴシエーターに育て上げろと言うのだった。二人はやがて発生した事件の犯人、残忍なコーダと対決することになる……。

コメント
あまりにも普通。

普通の刑事モノでよかったんじゃないだろうか?
ネゴシエーターってタイトル通り、エディ・マーフィ演じる主人公のスコットは犯罪交渉人のネゴシエーターなんだけど、その交渉術が物語に深く関わることなく、凡庸なアクション映画となってしまっているのは、残念でならない。

そもそも原題の「METRO」(行政府の意)を、勝手に主人公の職種である「ネゴシエーター」に題名を変えてしまった日本の配給会社のセンスの責任なんだけどね……。
といっても「METRO」でも意味わかんないし「行政府」って言われたら、それこそ全然違う映画想像しちゃうし……邦題考えるのも大変だとは思うけどね。

エディ・マーフィーの“しゃべり”を期待していたので、ちょっと肩透かしな★3つ。
可も無く不可も無いというところです。

ソウ3(劇場鑑賞)

2006年12月11日 01時02分38秒 | サスペンス
お勧め度:★★★★★

タイトル:ソウ3

製作年度 2006年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 108分
監督 ダーレン・リン・バウズマン
製作総指揮 ジェームズ・ワン 、リー・ワネル 、ピーター・ブロック 、ダニエル・ジェイソン・ヘフナー 、ステイシー・テストロ 、ジェイソン・コンスタンティン
原作 -
脚本 リー・ワネル
音楽 チャーリー・クロウザー
出演もしくは声の出演 トビン・ベル 、ショウニー・スミス 、アンガス・マクファーデン 、バハー・スーメク 、ディナ・メイヤー 、J・ラローズ 、デブラ・リン・マッケイブ 、バリー・フラットマン 、エムポー・クワホー 、キム・ロバーツ 、コスタス・マンディロア 、ベッツィ・ラッセル 、アラン・ヴァン・スプラング 、ドニー・ウォールバーグ

あらすじ
殺人現場に呼び出された女刑事ケリー(ディナ・メイヤー)は、鎖に繋がれ、爆弾で飛び散った死体を目撃する。死体が行方不明の同僚ではなかったことに彼女は胸をなでおろすが、ジグソウはもう動けないはずだったことから、誰の仕業なのか疑問を抱く。その夜、ケリーは何者かに拉致され、気がつくと地下室に監禁されていた。

コメント
1&2、共に劇場鑑賞なので、今回も見てきました劇場で!

いやはや、痛さ度合はシリーズ最凶!

毎度のことながらテンポも含めてよくできております。
なんと言っても、脚本は感心させられる完成度。
なるほどねぇ~って何度もうならされた。

ネタバレになるので、内容は言えないが、1&2を見た人は、見て損は無い。
まぁ、1&2見ないで3いきなり見る人もいないと思うけど……。

このシリーズは、キチンと分析しながら見ると、物凄く物語構成の勉強になるので、クリエイターの人は見ることをオススメします。

今回の3弾目の後、シリーズは5作まで続くらしいが、最後までお付き合いいたします。

ザ・キーパー 【監禁】

2006年12月11日 00時28分39秒 | サスペンス
お勧め度:★★☆☆☆

タイトル:ザ・キーパー 【監禁】

製作年度 2003年
製作国・地域 カナダ/イギリス
上映時間 95分
監督 ポール・リンチ
製作総指揮 ゲイリー・ホーサム 、マーティン・J・バラブ 、バリー・ペレルマン 、テレンス・S・ポッター 、ジャクリーン・クエラ
原作 -
脚本 ジェラルド・サンフォード
音楽 サッシャ・パットナム
出演もしくは声の出演 デニス・ホッパー 、アーシア・アルジェント 、ヘレン・シェイヴァー 、ロックリン・マンロー

あらすじ
場末のクラブを渡り歩いては客の前で妖艶な肢体を披露して日銭を稼ぐストリッパーのジーナ。いつものようにステージを終えた彼女は恋人と一緒にモーテルに宿泊。するとそこへ突如暴漢が侵入、恋人は殺害され、ジーナ自身もあやうく殺されかける。なんとか通りがかりの配達員に助けられ、彼女は無事警察によって保護される。ところが、彼女の事情聴取を終えたクレブス警部補は、彼女を送り届けると言って車に乗せると、そのまま彼女を自宅の地下室に監禁してしまうのだった…。

コメント
アーシア・アルジェント好きとしては、デニス・ホッパーとの共演は見ておきたいところだ!

アーシアはあれだな、売春婦とかストリッパーとか演じさせたら世界一だ。

脚本は、まぁまぁの及第点だが、演出が凡庸。
アーシアのエロ描写を売りにしておきながらも、エロ表現は火曜サスペンス並に寸止めです。

ロック保安官補のキャラ付けだけはよくできてますが、どうもそれを活かせてない感じがもったいない。

何から何まで寸止めな作品でした。

スパイダー(DVD鑑賞)

2006年12月10日 19時50分53秒 | サスペンス
お勧め度:★★★☆☆

タイトル:スパイダー

製作年度 2001年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 104分
監督 リー・タマホリ
製作総指揮 モーガン・フリーマン 、マーティ・ホーンスタイン
原作 ジェームズ・パターソン[作家]
脚本 マーク・モス
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
出演もしくは声の出演 モーガン・フリーマン 、モニカ・ポッター 、マイケル・ウィンコット 、ペネロープ・アン・ミラー 、マイケル・モリアーティ 、ミカ・ブーレム 、ディラン・ベイカー 、キンバリー・ホーソーン 、ジェイ・O・サンダース 、ビリー・バーク 、アンナ・マリア・ホースフォード 、サマンサ・フェリス

あらすじ
警戒厳重なワシントンD.C.の一流私立学校キャシドラル・スクールから一人の生徒が誘拐される。誘拐されたのはローズ上院議員の聡明な娘ミーガン。犯人は2年間も教師になりすました末、この到底不可能と思われる誘拐計画を遂行した。著名なワシントン市警の犯罪心理捜査官アレックス・クロスの著作に精通する犯人は、クロス自身が捜査を担当するよう要求する。そして、ミーガンをマザーグースの童話の主人公になぞらえた手掛かりを残してクロスを挑発する。なぜ犯人はミーガンを選んだのか。そして、犯人の真の狙いとは……。

コメント
王道!

サイコ・サスペンスってジャンルに王道があるとしたら、この映画のことを言うのだろう。

少女の誘拐を巡り捜査官と犯人との頭脳戦。
構成もうまいし、どんでん返しもなるほど王道って感じ!

ただ、一番頑張ったのが、人質の女の子だったてのが残念だ(苦笑)

カオス(DVD鑑賞)

2006年12月10日 02時23分38秒 | サスペンス
お勧め度:★★★★☆

タイトル:カオス

製作年度 2000年
製作国・地域 日本
上映時間 104分
監督 中田秀夫
原作 歌野晶午
脚本 斎藤久志
音楽 川井憲次
出演もしくは声の出演 萩原聖人 、中谷美紀 、光石研 、國村隼 、夏生ゆうな

あらすじ
とある高級レストラン。実業家の小宮山とその妻・佐織里が二人で食事をしていた。しかしふとした隙に、佐織里は突然姿を消す。そして誘拐犯から身代金を要求する電話がかかってくる。しかし、これは夫の自分への愛情を確かめたいがために、佐織里が便利屋の黒田を使って仕組んだ狂言誘拐だった。そして佐緒里と便利屋の関係も徐々に妖しくねじれていく……。

コメント
間と視線の演出法が中田秀夫監督の真骨頂。

中谷美紀は視線芝居がうまい。
この視線と演出的な間を組み合わせ、見事に“不安感”を演出するって手法は、勉強になりました。
なんかで使いたいと思います(笑)

サスペンスの基本は不安感にあるっていう監督の哲学みたいなものを感じる。

その間をタルさと捉える人もいるから評価は分かれるところなんだろうと思いますが、僕は好きです。

萩原聖人ってのも不思議な芝居する人だ……。
虚無な人間ってのを演じさせたら日本にこの人以上の芝居する人がいるのだろうか?

まだまだ日本映画にも、いい映画はあるもんだと思う。

クライシス・オブ・アメリカ(DVD鑑賞)

2006年12月09日 23時52分20秒 | サスペンス
お勧め度:★★★☆☆

タイトル:クライシス・オブ・アメリカ

製作年度 2004年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 130分
監督 ジョナサン・デミ
製作総指揮 スコット・アヴァーサノ
原作 リチャード・コンドン
脚本 ダニエル・パイン 、ディーン・ジョーガリス
音楽 レイチェル・ポートマン 、ワイクリフ・ジョン
出演もしくは声の出演 デンゼル・ワシントン 、メリル・ストリープ 、リーヴ・シュレイバー 、ジェフリー・ライト 、キンバリー・エリス 、ジョン・ヴォイト 、ブルーノ・ガンツ 、テッド・レヴィン 、ミゲル・ファーラー 、サイモン・マクバーニー

あらすじ
クウェートの砂漠地帯で襲撃されたマルコ少佐(デンゼル・ワシントン)の部隊は、レイモンド・ショー軍曹(リーヴ・シュレイバー)の活躍で無事生還する。アメリカでは英雄として迎えられたレイモンドは副大統領候補として脚光を浴びるが、マルコには違和感があった……。

コメント
期待値が高すぎた(苦笑)

『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミ監督作品ということで、勝手に名作だと思い込みすぎていた。

確かに優れた演出と優れた脚本であると思うのだが、全体的に盛り上がりが無く、一定のテンションで進む感じにダルさを感じてしまった。

テーマがテーマだけに、その淡々と進むテンション自体が監督の狙いであることもわかるのだが、エンターテイメントという側面から見ると、いささか不満感が残る作品となってしまったような気がする。

なんにしてもデミ監督は優れた監督だと思う。
でも、期待値上げすぎたのが失敗だった。

「ソウ2」(DVD鑑賞)

2006年03月19日 23時15分10秒 | サスペンス
お勧め度:★★★★☆

タイトル:ソウ2

ジャンル:サイコサスペンス
製作年度:2005年
製作国 :アメリカ
上映時間:93分
監督  :ダーレン・リン・バウズマン
出演  :ドニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、フランキー・G、グレン・プラマー、ディナ・メイヤー

あらすじ
その8人の男女は、目覚めたら、出口の無い館に閉じ込められていた。こうしてジグソウの囚人たちが新しいゲームに臨むなか、館内には遅効性の毒ガスが充満していく。8人は2時間以内にゲームに勝ち抜き、解毒剤入りの注射器を手に入れなければ、命を奪われてしまうのだった。一方、刑事のエリックは、ついにジグソウを逮捕。だがジグソウは動揺することなく、エリックと2人で話をすることを要求。なんとエリックの息子は、ジグソウに監禁されていたのだった…。

コメント
2004年の話題作「ソウ」から1年。
満を持して公開された続編である本作。
DVDも発売されたので、1と2のツインパックを購入して鑑賞しました。

この手の作品を見るときは、どうしても犯人やらトリックやらを推理しながら見てしまいます。
うーむ……。
ネタバレになるから言わないけど、一応想定の範囲内です(笑)

ただ、もしもそうだったらズルイよねぇ……ってことで選択肢から排除していたことが答えだったので、ちょっと残念でした(汗)

まぁ、それでも面白い作品ではあります。
途中、途中、展開が強引なところがあるので、マイナス1ポイントということで★4つです。