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さめのくち

日常の記録。

ユーゴ内戦は「歴史」になってはいない

2018年02月20日 | 日記
 セルビアの人と『ロープ/戦場の生命線』のことが話題になりましたが、「ちょっとそれは……」と妙な雰囲気になりました。作品としてどうこう、というのではなく、まだ触れられると痛い話題のよう。できることはなかったし、今もほとんどありませんが、映画を通じてでも学んでおくことが大事ですね、と軽い気持ちで取り上げたのがいけませんでした。

 代わりに勧められたのがドキュメンタリー映画『The Weight of Chain』。大勢の人が命を落とす中で、セルビアとクロアチアの大統領はパリにある個人口座にせっと蓄財した……ということなどが描かれているとか。リンク先のストーリー・ラインによると、西側が介入した理由がこれまでにない視点で描かれている、悲惨と言われている中でも人々の助け合いや英雄的な行為があったということで、たいへん興味があるのですが円盤も売っていないようで視聴方法がありません。と書いていたらYouTubeに。しかも最初にDVDはここで買えよとテロップが。

 『ロープ』は停戦合意20周年を記念して公開された作品のようですが、当事者の西側に対する感情からすると「何善人ぶってやがる」という内容なのかもしれません。

ジェフ・ベゾスの名言

2018年02月03日 | 日記
If you're competitor-focused, you have to wait until there is a competitor doing something. Being customer-focused allows you to be more pioneering. - Jeff Bezos.

 カスタマー・セントリックたれ、ということですね。

All businesses need to be young forever. If your customer base ages with you, you're Woolworth's. - Jeff Bezos

 最近、似たようなドラッカーの言葉を学んだような気がする。「そりゃウルワースだよ」ってのは、安っぽい商品を売り続けるくらいの意味かしら。


Huawei P10を買ってしまった

2018年02月01日 | 日記
OPPO上陸が話題になった翌日、気になっていたHuawei P10を購入してしまいました。到着は日曜日。iPhone SEの画面が小さくて見にくくなったのと(老眼が進んだだけ、ともいう)、やはりLeica監修のカメラが気になるではありませんか! 価格.comの評判も上々だし、Joshin電気の「お誕生日クーポン」もあったし。

以前にP8 liteを使用していましたが、バッテリーのもちが悪すぎたのですぐにiPhone SEに乗り換えました。今思えばカメラ性能もいまいちでした。しかしP8 liteのデュアルSIMは海外に行くとすこぶる便利だったので、Huaweiに戻ってまいりました。

※1年前のブログ記事がメールで届くってのはいいですね。当時どんなことをしていた、考えていたのか振り返ることができます。そんなわけでブログを再開しますが……いつまでモチベーションが続くやら。

ボコ・ハラム

2017年09月07日 | 日記
ナイジェリア人オンライン英語教師が結構な確率でウクライナに留学されています。現地の物価水準がどのくらいかわかりませんが、DMM英会話のアルバイトは、学生にとってそれなりに割の良いアルバイトになるのかもしれません。

ナイジェリアのことはナイジェリアの人に聞くのが一番と思ってニュースを選びますが、微妙なテーマも少なくありません。

参照先: Children, Displaced by Boko Haram, Listen to Radio Lessons(VOA: 2017年7月23日付)

ボコ・ハラムによって教育の機会を奪われたチャド湖周辺に住む子どもたち数万は。ラジオにより教育頼みなのだそうです。UNICEFによるとナイジェリア、ニジェール、チャド、カメルーンでボコ・ハラムは600人の教室を殺害し2,000校を閉校に追い込んでいます。

なかなか日本では(女子学生を集団で拉致したなどセンセーショナルな話題以外は)ニュースで取り上げられないボコ・ハラムですが、ナイジェリアだけで2万人以上が犠牲になっており、今年は4月以降、主に自爆テロにより400人以上が殺害されているとのこと。また、禁漁が解除されたチャド湖では、早速漁師が殺害されるという地獄絵図が展開されています。

しかし、何のかんの言っても貧困と暴力に対抗できるのは教育しかなく、できれば避難民には正規の教育を受けてもらいたいものですが、次善の策としてのラジオ教育に当面は期待するしかありません。避難民キャンプで暮らす子どもたちの倦怠感(boredom)はすさまじい(tremendous)ものがあるそうで、そこをボコ・ハラムに突かれるのは嬉しい話ではありません。

ボコ・ハラムに関しては手軽に読めそうな本が出ているので、そのうち読もう。

ロシアにおける富の不平等

2017年09月01日 | 日記
ロシアにおける富の不平等が、あかんレベルに達しているということです。

参照先: Post-Soviet Russia Suffering 'Extreme' Wealth Inequality, Study Finds(VOA: 2017年8月24日付)

全米経済研究所の調べによると、ロシアの海外資産は外貨準備高の3倍、国内全ての金融資産に匹敵。「共産主義と平等主義(egalitarian)の失敗が、不平等と富の集中への寛容につながっている」と報告されたそうですが、そう言えばソ連が崩壊した頃のニューズウィーク誌で「資本主義は最高。人殺し以外ならどんな方法で金儲けをしてもいいんだから」というロシア人の声を目にした覚えがあります。

公表されているジニ係数は中国が27位(香港は12位)なのに対してロシアは50位。まだまだましじゃんと思えますが、この報告によれば、地代収入の集中が過小評価されており、民間、公共、海外の資産を正しく見積もると「あかんレベル」になるのだそうです。

国家はなぜ衰退するのか』(ダロン・アセモグル&ジェイムズ・A・ロビンソン)には、収奪的な経済制度の下では貯蓄、投資、革新のインセンティブが働かなくて国家の衰退を招くとありますが、まさにその言葉は今のロシアに当てはまるのかもしれません。オリガーク(oligarch)=裕福なロシア市民には今の制度は都合が良いのでしょうが、国内でなかなか中間層が育たないのではないかと懸念されます。

ああ、もしかすると中間層を国内で育てるというのは1970年代頃の幻想であって、今はそれを海外市場に求めるべきなのかもしれませんが。