ひたむきってどっち向き?

主に医療・教育など、興味のあることについて
スペシャリストと一般ピーポーを足して2で割ったくらいの内容のブログ

「離島で研修医やってきました。」を読んでみた。

2015-07-01 17:08:23 | 臨床研修
「離島で研修医やってきました。」
松村真司先生の投稿を見て。

こちらで試読できます。
http://www.comic-essay.com/episode/read/993

【あらすじ】
都会の病院で培ってきた常識が一切通用しない島の病院で、離島医療に人生を捧げるおじいちゃん先生と肝っ玉看護師長に鍛えられる研修医・ポチのお医者さん修行コミックエッセイ。
この前紹介した「あたふた研修医やってます。」で描く大学病院での臨床研修中の「地域医療研修」の1ヶ月を描く作品。

【地域医療研修とは】
医師は、医学部卒業後、一人前になるためには2年間の「臨床研修」を受けなければならないが、その間、内科、救急等さまざまな診療科をローテーションして幅広い臨床能力を身につけなければならない。
そのうち、「地域医療」というものが必修となっている。地域医療とは必ずしもへき地というものではなく、特定のコミュニティを対象とした医療を指している。したがって、本作のポチ先生のように離島やへき地の診療所に行く研修医もいれば、ある程度小規模の市中病院や訪問診療等を行う地方診療所で地域医療研修を行う研修医もいる。

【心に残ったこと】
(1)訪問診療で行ったゴミ屋敷からの帰りに看護師長から言われた「患者さんの生活の中にお邪魔するっていうことなのよね。よかれと思っても安易にその習慣を変えるのはとても失礼なのよ
(2)作者が別の離島医師を取材した際に地域医療で大事なことを聞いた際の答え「ずっと島にい続けることだ

ここに書かれていることは、離島やへき地だけではなく、都市部であっても同じように起こっている。基幹病院以外の診療所等で訪問診療などで活躍する医療従事者の実態を垣間見た気分だ。

読みやすいので、「あたふた研修医やってます。」と併せて一般ピーポーな皆さんに是非お勧めです。うちの課の後輩も読んでます(*^^)v


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