PTD(Preventable Trauma Death)=「防ぎ得た外傷死」を減らすことを目的とした第9回茨城PTLS講習会(Primary care Trauma Life Support)が茨城県立中央看護専門学校(=中央看専)にて開催された。今年も雑用係として参加。
第一線で活躍する医師にとって、交通事故等による多発外傷はストレスの多いものだが、外傷の初期治療を効果的に行うことができればその時期の死亡率を35%減少できると言われている(らしい)。
そのため、救急車で運ばれ医療機関で治療を始める最初の1時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれており、今回のPTLSは、外傷に対しいかに効果的な初期治療を行えるかに主眼を置いたコースである。
医師・看護師コースがあり、他の研修やセミナーでよく顔を合わせる皆さんがたくさん受講していた。先日のBLS(一次救命処置)で会ったばかりの人もちらほら。やはり皆さんpassion(熱意)がスゴい。
毎回恒例のデモンストレーション。例年は笠間市名物「イノシシにはねられた人」だったが、今年は時事ネタで「クマと格闘して負傷った人」。範馬勇次郎以外のよい子のみんなは戦おうなんてしちゃダメだ。
いつもどおりスタッフも1秒前まで知らない状態で会場の1年目研修医が指名され、テンパりながらも、なんとかデモ終了。
【医師コース受講内容】(たしかこんな感じ)
1:単純X線(頭部、頸椎、骨盤)
2:全身CT(単純頭部、体幹造影)
3:穿刺(心嚢穿刺、胸腔ドレナージ、外科的気道確保、骨髄輸液)
4:PS/FAST/骨盤
日本医大千葉北総病院で後期研修中の小田有哉先生も講師として参加。
小田先生以外にも八戸、静岡、埼玉、千葉などなど各地からベテラン講師にお集まりいただき講習会が成立している。
FASTとは「外傷の初期診療における迅速簡易超音波検査法」のことで、PSは追伸とかプレステって意味じゃないことが分かるけどゴメン聞いてなかった。たぶん「プライマリーサーベイ」のことだと思う。
心嚢穿刺(心嚢内に溜まった血液を排出)。精密動作性も求められる。
OSCE(客観的臨床能力試験(オスキー:Objective Structured Clinical Examination))後に講師からのきめ細やかなフィードバックも印象的。
観察は練習すればするほど抜けが少なくなっていく。練習を怠らず、慣れて置く必要がある。コース後もプラクティスを怠らず、日々の研修に役立ててもらいたい。
外傷系の緊急時にどうしても専門医が間に合わず、自分だけで対応せねばならないケースに陥ることもあるだろう。そんな時に致命的なものを見逃さず応急処置を行い、時間を稼ぐためにも非常に有意義なコース。
次回は平成29年6月24日(土)に開催が決定した模様。茨城県での開催は記念すべき第10回。まだの方々は是非。
第一線で活躍する医師にとって、交通事故等による多発外傷はストレスの多いものだが、外傷の初期治療を効果的に行うことができればその時期の死亡率を35%減少できると言われている(らしい)。
そのため、救急車で運ばれ医療機関で治療を始める最初の1時間は「ゴールデンタイム」と呼ばれており、今回のPTLSは、外傷に対しいかに効果的な初期治療を行えるかに主眼を置いたコースである。
医師・看護師コースがあり、他の研修やセミナーでよく顔を合わせる皆さんがたくさん受講していた。先日のBLS(一次救命処置)で会ったばかりの人もちらほら。やはり皆さんpassion(熱意)がスゴい。
毎回恒例のデモンストレーション。例年は笠間市名物「イノシシにはねられた人」だったが、今年は時事ネタで「クマと格闘して負傷った人」。範馬勇次郎以外のよい子のみんなは戦おうなんてしちゃダメだ。
いつもどおりスタッフも1秒前まで知らない状態で会場の1年目研修医が指名され、テンパりながらも、なんとかデモ終了。
【医師コース受講内容】(たしかこんな感じ)
1:単純X線(頭部、頸椎、骨盤)
2:全身CT(単純頭部、体幹造影)
3:穿刺(心嚢穿刺、胸腔ドレナージ、外科的気道確保、骨髄輸液)
4:PS/FAST/骨盤
日本医大千葉北総病院で後期研修中の小田有哉先生も講師として参加。
小田先生以外にも八戸、静岡、埼玉、千葉などなど各地からベテラン講師にお集まりいただき講習会が成立している。
FASTとは「外傷の初期診療における迅速簡易超音波検査法」のことで、PSは追伸とかプレステって意味じゃないことが分かるけどゴメン聞いてなかった。たぶん「プライマリーサーベイ」のことだと思う。
心嚢穿刺(心嚢内に溜まった血液を排出)。精密動作性も求められる。
OSCE(客観的臨床能力試験(オスキー:Objective Structured Clinical Examination))後に講師からのきめ細やかなフィードバックも印象的。
観察は練習すればするほど抜けが少なくなっていく。練習を怠らず、慣れて置く必要がある。コース後もプラクティスを怠らず、日々の研修に役立ててもらいたい。
外傷系の緊急時にどうしても専門医が間に合わず、自分だけで対応せねばならないケースに陥ることもあるだろう。そんな時に致命的なものを見逃さず応急処置を行い、時間を稼ぐためにも非常に有意義なコース。
次回は平成29年6月24日(土)に開催が決定した模様。茨城県での開催は記念すべき第10回。まだの方々は是非。