ひたむきってどっち向き?

主に医療・教育など、興味のあることについて
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「あたふた研修医やってます。」を読んでみた。

2015-06-23 21:06:54 | 臨床研修
「あたふた研修医やってます。」
松村真司先生の投稿を見て。

こちらで試読できます。
http://www.comic-essay.com/episode/read/603

(うんちく1)
医師は、国試(医師国家試験)に合格後、臨床(現場で診療等を行うこと)に従事するためには、指導医の監督の下、2年間の研修を受けなければならない。これを「臨床研修」と呼んでいる。

(うんちく2)
臨床研修の2年間は「スーパーローテート」と呼ばれるように内科、救急科、地域医療など様々な科を回って総合的な力をつけ、そこから将来進む科を決めていく。
その後、特定の専門科で研鑽を積むことを「専門研修」とか「後期研修」とか言う。そのため、臨床研修はしばしば「初期研修」とも呼ばれる。

そんな主人公の臨床研修中の2年間を描いた作品。絵は好き嫌いが出るかもしれないけど、素直に読める作品だった。おもしろかった。末期がん患者を受け持った回はウルっときた。
友人の研修医の皆さんもこんな感じで研修しているのかな。たいへんさは伝わってきた。

【感想】
指導医にも個性があるが、仕事中って自分がどんな人間かって隠そうにも出ちゃうもんで、そして後輩たちはそれを敏感に感じ取っているもんで。
どのような時間を一緒に過ごしたかによって厳しくとも「この人と一緒に仕事したい」とか「この人のようになりたい」というロールモデル(目標)が見つかる。私にもいます。
今までの価値観とか将来像を根底から覆すような「運命の出会い」は誰にでも必ず訪れる。その時にどう歩を進めるか選択があるだけである。

看護師が最強。

この本をうちの息子に見せたら、「医学部を目指す!」となるか、「なってからも大変とかムリ」と断念するか気になるところ。



離島で研修医やってきました。」も併せて購入。こちらも楽しみである。


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