政治そのほか速

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「イスラム国」系のテロ活発化、模倣犯行相次ぐ

2015-02-09 09:57:04 | 国際
「イスラム国」系のテロ活発化、模倣犯行相次ぐ イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件が注目を集める中、イスラム国の関係グループによるテロが各地で活発化している。

  イスラム国の手法に倣った犯行も見られ、国際社会は懸念を強めている。

  パキスタンの南部シンド州では、1月30日、イスラム教スンニ派の過激派組織「ジュンドゥラ」が、対立するシーア派のモスク(礼拝所)を爆弾で襲い、少なくとも61人が死亡した。ジュンドゥラは昨年、イスラム国の支持を表明していた。

  反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)などの地元武装勢力は、イスラム国と対立関係にあるとされる国際テロ組織「アル・カーイダ」との関係が深い。これに対しイスラム国は、TTPから司令官らを引き抜いたり、パキスタンやアフガニスタンを含む地域を「ホラサン州」と宣言する手法で存在感を高めたりしている。

  アフガンの南部ヘルマンド州では、旧支配勢力タリバンの司令官がイスラム国に寝返り、タリバンと戦闘を行ったとの情報がある。アル・カーイダとの協調を重視する地元の武装勢力が反発し、新たな紛争を招く恐れも出ている。

  エジプト東部シナイ半島では、1月29日、イスラム国傘下の「シナイ州」を名乗る過激派組織が、軍や治安機関に対する同時テロを起こし、少なくとも30人が死亡した。エジプトのシシ大統領は31日、「戦いは困難かつ強烈で、長い時間を要する」などと述べ、過激派の掃討作戦への協力を国民に求めた。


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