ー大泥棒がロシアを貧困に陥れた②ー
ー続きー
彼(シフ)の庇護者ロスチャイルド家は、シフにロシアへの敵意を
植えつけていた。
これが、ロシア打倒に資金を注ぐときのロスチャイルド家の常套手段だった。
1905年しかり、そして、1914年にスウェーデンのナイ・バンケンや、
この後に紹介する他の「西欧」銀行に関してもしかりだ。
レーニンはロスチャイルド家の言いなりになるために遣わされた従者に
すぎなかった。
1905年、日本海軍が旅順を攻撃すると、ヨーロッパのキリスト教国
の崩壊に至る大混乱の舞台がロシアに整えられた。
世界中の国々がロシアに畏敬の念をもちながら、混乱を阻止する手を
いっさい打てなかったのである。
既に述べたように、1902年、教皇レオ三世は書簡にこう記している。
「それは大半の国民をしっかり掌握して、真の暗示と隠された原動力
をもつ他のセクトと結びついている。
世界中の利益の利益になるという餌をちらつかせまず人々を引きつけ、
それから仲間に引きずり込む。
約束と脅迫を使い分けて意のままに政府を篭絡する。
社会のあらゆる階層に浸透し、あたかも法治国家の法人組織の内に
いるかのように、目に見えない、責任を負わない力、すなわち
独立したひとつの政府を形成している」
ドイツの貿易拡張と経済的成功に嫉妬し、敵愾心を燃やすイギリスが
第一次大戦を引き起こす直前、ジェラード・アンコース博士は「神秘
(Mysteria)」誌の1914年4月号に寄稿した。
「各国の国際政策と歩調を合わせて、国際政治の影がちらついているのは
確かだ。
そこに加わっている人々は職業政治家でも着飾った大使でもなく、
名の知れていない金融資本家トップである。
そして彼らは、自分たちの手による世界支配を夢想している。
役立たずで短命の政治家よりも優秀である」
「失脚する」以前の1919年11月15日、ウィンストン・チャーチル
の下院での演説も再掲しておく。
繰り返して確かめる価値ある内容だからだ。
「恐ろしいセクト、世界一恐ろしいセクトの中心人物とその取り巻き連中
は、ロシアの国家基盤である諸制度を粉々に砕く悪魔的な力を発揮した。
ロシアは打ち負かされた。
ロシアは打ち負かされねばならなかった。
ロシアは打ち負かされて、死んだ」
『第三次世界大戦』
-最強アメリカ VS 不死鳥ロシア-
世界最終戦争は、「300人委員会」の規定路線
発行日:2005年5月5日 著者:ジョン・コールマン博士
監訳者:太田龍 成甲書房刊
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世界最終戦争は、「300人委員会」の規定路線
発行日:2005年5月5日 著者:ジョン・コールマン博士
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