giornale di musica

「吾沙鷺百式」主宰 ギター弾きのまつもとあきら

若い世代が上の世代から離れていく現状と原因について。

2014-11-20 | Notes

若者の車離れ、お酒離れ、
なんでも若者が何もしなくなったような報じ方してるけど、

ちゃうねん。もっと違うことしてるだけやねんで。
楽しみ方も時代が変わってるねん。
お金の使い方も変わってるだけやねん。
おっさんらが今の若い世代の世界に目が行ってないだけや。

若者の車離れ、お酒離れって、
「若者のグループサウンズ離れ、演歌離れ」
って書いたらちっとわかるか?
要するにそういう話。

フォーク酒場に若い子がこないのも同じような理由。

まあ、「最近の音楽は~、昔の音楽は良かった~」
的な話をする中高年の人は
マンウィズもワンオクもセカイノオワリもまともに聴いてないもんな。

音楽屋から見たらすごいなっていう仕上がりの音楽は
今のメジャーシーンには結構あるよ。

楽器できる若い子が混ざってきたときに、
若い子は昔の有名な曲も知ってる場合は結構あるので
おっちゃんらは「この曲知ってるか?一緒にやろうや」
って誘うねんけど、

逆に若い子達の好きな曲になると
「おっちゃんその辺わからんわー」
って言って聴きもせんし一緒にやることもない。

そら若い子離れるって。

若い子が上の世代と音楽の話していやになる瞬間って
たぶんこれでしょ。

若い子「ぼくこんなん好きなんです」
おっちゃん「おれそれ全然ええとおもわんわ」

若い子って書いたけど、
おれの人生のうち24年くらいはこれの連続です。
最近でもほんまよーある。

まあ自分のことでいうと、
自分がどんな音楽が好きかという話を
上の世代の人と交わすことはめったにない。
少なくとも自分からそういう話を振ることはしない。
なぜなら結果的に「おれそれ全然ええとおもわんわ」
って言われるパターンがほんまに多いし、
そうなったときの「時間の無駄感」がハンパないからです。

最も私は幸い演奏屋、表現者なので、
音楽について言いたいことは言葉を用いずとも
自分の演奏で表現できるので
一向に問題はないです。

言葉でくどくどつづらんでも
「演奏聴いてくださいな」
「youtubeにオリジナル曲アップしてるんで聴いてくださいな」
これで言いたいことは全て伝えたことになるので。

今の60代前後くらいの人で
おれらの世代の音楽を頭から否定する人らには
今でもなんぼでも出会います。

ホールズワース神やメセニー先生を
のっけからクソ扱いするおっちゃんたち相手でも
表ではニコニコできるくらいにはプロ意識持ってるけど

ホンネではこの人ら俺の尊敬する人らに対して
どんだけ失礼やねんと思ってるし
そっからさあどうやって仲良く話せって言うねんと
ずっと思ってますわ。


で、長くなりましたが、本題です。

そういう大人がいやで育ってきた自分が、
今の自分でいうと30半ばくらいになって、
20代前半の子なんて一回り下やし、
中高生なんて二回りくらい下なんて歳になって、

そういう子達に今大人というポジションの自分が
そういうことを言ってないだろうか
と振り返ってみたいわけですよ。

今の若い子達が好きな音楽について
「おれそんなん全然ええと思わんわ」
と言ってないだろうかと。

それを言った瞬間若い子はあなたから必ず離れていくでしょう。

あ、自分は全く言ってない自信ありますよ。
なぜなら私の中には
「全然ええと思わん音楽」など世の中に存在しないからです。

他の人たちはどうじゃろうのう。

昔、当時の大人社会や既成概念に刃向かって
ロックやってたような人らが
今そんな感じの大人になってたりするけんの。


この話の主題は「どっちがいいか」とかではなく
若い世代がおっちゃんらから離れていく現状と原因についてです。

 

 


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