giornale di musica

「吾沙鷺百式」主宰 ギター弾きのまつもとあきら

「被災地支援」というものの個人としての考え方

2018-03-09 | 東北及び災害関連。

2018年も3/11が近づいてきて、
毎年こういう意味合いのことを言ってるんですね私。
「3/11は、年に一回
''被災地を忘れない''ってセリフを
言いたい人が集まる日ではなかろうよ」

ちょっと個人的な考えをつらつら書いてみた。
ここに書くのは私のごく個人的な人生経験に基づく
全く以て自分本位な考え方であり、
誰の賛同を得る必要も感じてなければ
他の何かについて口出しをするようなものでもない。
と、まず断っておきます。
みんな各々のスタンスでええんです。

あと、クソ長文なので(約4000字あるわ)
読みたい人だけ読んでくださいな。

災害復興とか支援ていうワードを
イベントにするのに個人的に違和感があって。

3/11ってつまり命日ですよね。
被災地の多くの方にとっては家族や友人、
地元の仲間を多く亡くした日。

当地の人から、3/11は鎮魂の日なので
外で騒がないで静かに過ごさせて欲しい
って声を聞いてまして。
私は圏外の人間なので、
黙祷だけしてあとは平時通り過ごすつもり。

東日本の震災からでいうと7年経つけど
自分にとって東日本の当地との関わりは
「3/11から」ではないし、
関わりが出来た日をわざわざ記念日にする必要もないし。

んで、ちょっと7年を振り返りながら
自分のスタンスについて書いてみる。

圏外の個人としてできることって意味ですね。

災害後のしばらくはマンパワーも必要。
だから、災害ボランティアセンターが
「県外からも」募集してる間は
可能な範囲でお手伝いに行ってきた。

災害ボランティアっていうのは非常時のもので、
ある程度落ち着いてきたらセンターも縮小する。
県外からの募集もなくなる。
そこがまず一段落だと考えてる。
実際、縮小前に行っても
作業があまりないって状況もあったしね。

災害ボラも土日は近隣からたくさん集まるので
遠方からわざわざ行く必要はそんなにないかも。
私は個人的に平日動きやすいから。

そういう中で色んな方々と出会って
当地目線の話もたくさん聞かせてもらったんだけど、

そこで思ったのは、外の人間は
「被災地応援」という看板をいつ撤収して、
「平時のお付き合い」にしていくかが大事だってこと。
カンタンに言うと「いつまで被災地扱いするのか」ってことね。
非常時を越して当地の人たちが
ある程度日常を取り戻してきてるなかで
外から眺めて「被災地は大変だー」と騒ぐのはどうなのか。

実際ある時期に「被災地」ってワードを
不必要に使うのをやめるって決めた。
いつまでも「被災地」でくくってたらあかん。
地名があるんやから地名で呼べばええねん。

って話は2013年初頭までには書いてたけど。

じゃあそっからはというと、
災害復旧が進んできてから一番大事なのは
当地の人が仕事して収入得られる生活を取り戻すことで、
つまり商売が軌道に乗らないといけないわけですよ。

そのために何ができるかっていうと
「客になる」か「ビジネスパートナーになる」か。

自分はビジネスでは特に関われてないから
後者は話しませんが。

個人が誰でもできることは、
当地の方々が頑張って売り出してるものを
購入して売上に貢献すること。

私は「被災地支援」を言うなら
何よりこれをやるべきだと思ってるし、
チャリティーイベントやるのに一生懸命でも
これやってないならウソやなーとも思ってる。

日常的なウィンウィンのお付き合いにしていく。
「被災地支援だー」は
「日常的なウィンウィン」ではないのです。

今でも(比較的時間の融通が利くこともあって)
18きっぷや夜行バス・LCC・ネットカフェ等々
格安コース駆使していくけど、
それでも一回旅するとざっと5万~10万は使うんよね。
もちろんそれはステキな景色や美味しいものや
めったに会えない友人たちとの楽しい時間など
たくさんの思い出になって返ってくるわけだけど。

たとえばチャリティーイベント開催して
100人が1000円ずつ募金して計10万集まるとする。
東北旅して3万使ってくる人が10人いたら
30万の経済効果になる。
おれは後者の方が強いと思ってるのね。
募金も勿論ちゃんと有効なのでいいけど、
うちのお財布で、募金で5万はぜったい出さん。
1万も出さん。。1000円かな。正直なとこ。
それやったら1万で美味しいもの買うわ。

あ、一点付け加えると、
「災害直後の非常時」の「現金(募金)支援」は
めちゃめちゃ必要です。非常時はこれが一番。

2012年以降お米は福島産ばかりやし、
あと毎年冬は福島からリンゴも箱で買ってます。
(箱で頂いたこともあったけど)
旅も結構してきたので
それなりには売上に貢献してきたと思う。

企業の売上は法人税や固定資産税で自治体にも入るし
結果的に復興事業にも回っていく。
そのためには当地で頑張ってる企業が
安定して経済活動できることが大事。

まあ、7年も経つ今は支援とかやなく
単に商品が気に入ってるから、の方が大きいけどね。
ただの応援だとウィンウィンやないもんね。

私が旅して見てきた景色の写真とか、
美味しいものの情報とか、
そういうのを見て「行ってみたいな」と
思ってくれる人が一人でもいてくれたら
より貢献できるかなーと、
いや、ちゃうわ、今はもうただ
自分が良かったと思うところを
他の人にも好きになってほしい、の方やなあ。

あと、おっきな災害って2011年の後もたくさんあって、
「被災地支援」ってそれ全部考えてる人なんておる?
一式覚えてる人自体そないおらんのちゃうかなあ。

おれも全部は覚えてない。
覚えてるのは自分が災害ボラお手伝いに行ったとこやな。
だから、東日本の震災でも
最初に思い浮かぶのは茨城で次がいわき。
お手伝いに行ったとこで言えば
東日本ではいわき、田村、相馬、山元町、気仙沼、陸前高田、
それから西日本で阿蘇、新宮、福知山、丹波、
2016年の熊本市・西原村ってところかな。
だから、みんながみんなまず「東北被災三県」みたいな扱いも
個人的には違和感あって。
東日本でいうなら茨城はもとより青森や千葉も津波被災してるし、
長野の栄村だって地震被害は大きかったし。

と考えると、
そんだけ普段から旅歩いたり物買ったり
本気で「支援だー」って頑張るのもなかなかしんどい。
だから、自分の手の届く範囲でゆるりと、ね。
できれば楽しみながら。

ところで、今日は難波タカシマヤの
3/7~12までやってる大東北展へ行ってきた。
この春は東北行の予定がないので、
ちょっといつもより奮発してます。
いつもは「現地行って買うし」と思って
そんなに買ってないんよね。。
3/7~3/12まで(最終日は17時まで)

今日は何度もすれ違ったおばちゃんがおってんけど、
二段カートの両方ふたかごに
山ほど購入済の袋入れてブイブイ動き回ってはった。
物産展てまあまあ高いのに、よーあんだけ買うわ。。
いくらつこうてはるんやろ。

3/11だけ思い出したように
「被災地をわすれない」とか言わんでいいから
3/11以外のもっと平穏な日常に、
旬な美味しいもの取り寄せて食べて
インスタとかにアップするほうがええよね。
#美味東北 #美味福島 とかタグつけたってな。














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